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燃費データ不正に関する記者会見で頭を下げる相川哲郎社長(中央)=26日、国交省
三菱自、連鎖倒産も 「リコール隠し」超える深刻度 取引先6122社 従業員344万人直撃
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160428/dms1604281140006-n1.htm
2016.04.28 夕刊フジ
四半世紀にわたり不正な燃費データ計測を続け、「会社の存続の危機」(相川哲郎社長)を迎えた三菱自動車。国土交通省だけでなく、米当局も追加試験を命じるなど追及の姿勢を強めている。専門家は、過去のリコール隠しの際よりも深刻と指摘、全国にある三菱自の取引先企業6000社超、340万人を超える従業員も、連鎖倒産や廃業の危機に直面しそうだ。
米国も動き出した。米環境保護局(EPA)は26日、燃費データを改竄(かいざん)した三菱自に対し、米国で販売した車について、燃費データに関する追加試験を新たに行うよう命じることを明らかにした。
EPAは昨年9月、ドイツのフォルクスワーゲンによる排ガス規制逃れをいち早く暴き、追及した。三菱自にも厳しい姿勢で臨む可能性がある。三菱自の昨年の世界販売は約107万台。このうち米国はスポーツタイプ多目的車(SUV)を中心に約9万5000台を販売し、日本の約10万2000台に匹敵する規模となっている。
ドイツ運輸省も国内で問題車両が販売されているかどうか報告を要求しており、追及の動きが世界的に広がってきた。
27日の自民党の会合では不正データを見抜けなかった国交省の責任を問う声が出た。国交省幹部は「日本の自動車産業に対する信頼を裏切った。責任の所在を明確にしたい」と答えたという。
市場の不信感も募る。27日午前の東京株式市場で三菱自の株価は大幅続落、一時前日終値比22円安の412円と年初来安値を更新した。
燃費データを改竄していた軽自動車「eKワゴン」などでは、2011年以降の約2年間で、目標の燃費をガソリン1リットル当たり26・4キロから29・2キロまで5回にわたって引き上げたことも判明。中には走行試験すら実施せず、社内目標の燃費に合わせる形でデータを机上で算出し、国に提出したケースもあった。
「会社存続に関わる大きな事案だ」。相川社長は記者会見で、責任の重さを問われると、震える声で答えてうなだれ、「全容が把握できていない」と繰り返した。
今後、三菱自問題の経済的影響が全国に波及することは確実だ。
東京商工リサーチがまとめた「三菱自動車グループ国内取引状況」調査をみると、1次仕入れ先が1356社(総従業員数41万2876人)で、2次仕入れ先は4766社(同303万1398人)にのぼる。1次、2次の取引先を単純合計すると6122社、総従業員数は実に約344万人と裾野は相当広い。
同グループと直接取引がある1次仕入れ先のうち、資本金が5000万円未満の中小企業は913社(構成比67・3%)で、従業員数が50人未満は808社(同59・5%)。「中小企業が大半を占めている」(商工リサーチ情報部)構図だ。
1次仕入れ先の地区別では、関東が475社(同35・0%)と圧倒しているが、愛知県が278社、岡山県が156社。関連会社のパジェロ製造がある岐阜県が46社と、同グループの業績悪化による取引縮小が、地方の景気や雇用に打撃を与える可能性もある。
調査を担当した商工リサーチ情報部の坂田芳博課長は、「00年と04年に発覚したリコール隠しの問題では、このあおりを受けて、売り上げの小さい取引先のなかで事業継続ができなくなったところが複数ある」と指摘。「今回の燃費偽装問題では、それ以上の影響が出かねない」と倒産、廃業の続出を懸念する。
業界では、三菱ブランドの車生産に意欲を示す中国など新興国メーカーへの「身売り」もささやかれるなど、三菱自と同グループの存続も危うい。前出の坂田氏はこう指摘した。
「企業規模を問わず、現在はコンプライアンス(法令順守)が厳しく問われる時代で、会社を維持する基礎的なものとして(投資家などから)認識されている。不正を行った過去がありながら、是正できなかった三菱自動車自体には、すでに倒産の可能性を指摘する声は少なくない。今後、三菱のグループ企業に全事業を移したり、三菱重工が一部門を吸収した上で、他を切り売りしたり。あるいはシャープのような案などいろいろと出てくるだろう」
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