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4月28日、日銀の黒田総裁はの金融政策決定会合後に記者会見し、政策の現状維持を決めたのはマイナス金利の効果を見極めるためと説明した(2016年 ロイター/Thomas Peter)
日銀決定、黒田総裁「マイナス金利の効果見極め」:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/kuroda-instant-views-idJPKCN0XP13D
2016年 04月 28日 18:30 JST
[東京 28日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は28日の金融政策決定会合後に記者会見し、政策の現状維持を決めたのはマイナス金利の効果を見極めるためとしつつ、2%の物価目標達成に向け追加緩和を辞さない姿勢を示した。識者の見方は以下の通り。
<みずほ証券 チーフFXストラテジスト 鈴木健吾氏>
目新しい発言は見当たらず、ゼロ回答の会見といえる。円高・株安が大幅に進行したが、総裁は市場と対話するつもりはなさそうに見受けられた。
米国経済の底堅さや日本の物価基調の弱さといったファンダメンタルズの面からは、金融政策の格差に基づくとドル/円はいずれ110─115円方向に値を戻すとの見方は変えなくてもよさそうだが、追加緩和への期待が裏切られて、短期的には投機的なドル売り/円買いが入りやすくなっている。
総裁会見中には、年初来安値まであと40銭のところまでドル/円は下落した。日本が大型連休に入り国内勢が手薄となる中、年初来安値107.63円を下抜けるようなら105─106円が次のターゲットになり得る。
<大和証券 日本株上席ストラテジスト 高橋卓也氏>
マーケットと総裁との間で、経済情勢などへの見方にかい離がある印象。追加緩和は市場側が勝手に期待した部分がある。だが、国内外の市場が大きく変動してきたなかで、熊本地震が発生したうえ、消費者物価指数も下落している。追加緩和をやってもおかしくない客観的な状況があったにもかかわらず、今回は見送った。
マイナス金利の波及効果を見極めるということを、政策現状維持の主な理由としている。また、金融機関の貸出支援基金に対するマイナス金利の適用など、市場が期待したような様々なアイデアについては、ゼロ回答だった。こうした流れでは、追加緩和に対し、今後高い期待は持てない。
日本株の先行きは為替次第。今後円高がさらに進めば、素直に株安で反応することとなるだろう。ただ原油相場が戻りつつある。オイルマネーの売り圧力が低下していく可能性があるほか、サミットを控え、新たな経済対策が打ち出されることへの期待感も日本株の下支え要因となるとみている。
<SMBCフレンド証券・チーフマーケットエコノミスト 岩下真理氏>
黒田東彦総裁は、今回の会合では政策効果の浸透を見極めることが適当と判断したと述べた。さらにマイナス金利政策の効果について、1─2カ月ですぐに出るものではないといいつつ、半年も1年も掛かるものではないと、具体的に発言した。
マイナス金利政策が実際に開始されたのは2月中旬であることを踏まえると、7月28日─29日の会合が重要なポイントだ
きょう発表された展望リポートでの、2017年度物価見通しのプラス1.7%は高すぎる。見通しの下方修正は時間の問題だろう。7月会合の段階で、マイナス金利政策の効果が出ていなければ、追加緩和に踏み切っても不思議ではない。
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