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三菱自の相川社長(左)と日産のゴーン社長/(C)日刊ゲンダイ
三菱自の燃費不正で被害者顔 “共同開発”の日産に責任は?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180344
2016年4月28日 日刊ゲンダイ
三菱自動車による燃費データ不正をめぐり、日産自動車とのバトルが激化している。26日会見した三菱自の相川哲郎社長は、「誤った数字をもとに購入させて申し訳ない」と平身低頭ながらも、「実務の仕事で、担当部署しか感知できなかった」とどこか他人事。怒り増幅はOEM発注する日産も同様で、カルロス・ゴーン社長が「ビジネスマンらしき決定を下す」と宣告した通り、補償交渉は熾烈を極めそうだ。
三菱自が燃費データをチョロマカし始めたのは1991年。法令違反の試験方法で計測した上、問題の4車種については社内目標に合わせて机上で算出したデータを盛り込んで改ざんしていた。
経済ジャーナリストの大山功男氏はこう言う。
「三菱自は回避を図っていますが、国交省は買い取りを求めています。排ガス規制逃れがバレた独フォルクスワーゲン(VW)は、米国で不正車両の買い取りで合意したと伝えられている。三菱自はVWよりも悪質ですから、同様のペナルティーを科されても当然。ただ、対象車が62・5万台に上り、中心価格帯は約130万円。半値買い取りでも費用は4000億円程度に膨らむ。ほかの補償も積み上げれば債務超過は必至です」
ユーザーが余計に負担しているガソリン代の穴埋めや、エコカー減税の肩代わりだけでも負担は多額だ。野村証券の試算によると、補償額は425億〜1040億円に上るという。
一方、日産は販売停止による損失も抱える。軽自動車を自社生産に切り替えて協業見直しにかじを切り、あくまで被害顔だが、そもそも両社は11年に企画と開発を手掛ける合弁会社を設立。共同開発をうたって13年に発売したのが二重不正が行われた三菱自の「ekワゴン」「ekスペース」、日産の「デイズ」「デイズルークス」なのだ。
■テレビCMでは“技術の日産”を前面に
「日産には軽自動車に積む660tエンジン製造のノウハウがなかった。デザインこそ口出ししていたが、エンジン回りは三菱自まかせだった。不正を見抜けなかったのもマヌケですが、ユーザーからすれば知らなかったではすまされない」(自動車ジャーナリスト)
「デイズ」のテレビCMは、“技術の日産”を前面に打ち出している。「クラスナンバーワンの低燃費」を掲げ、しきりと「日産の先進技術を詰め込んだ」とアピール。走行試験のような映像が流れ、その結果をモニターで確認した技術者が満足げな表情を浮かべるシーンまである。言うまでもなく、CMは消費者の購買欲をくすぐるための仕掛けだ。
これを見て、「三菱自のOEMのくせに」なんて玄人はだしの見立てをする視聴者はそういないだろう。日産に非はないのか。
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