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日銀が鍵握るGW明け市場 「1ドル100円割れ」の衝撃予想も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180347
2016年4月28日 日刊ゲンダイ
何を打ち出すのか(黒田日銀総裁)/(C)日刊ゲンダイ
日銀の出方によっては、GW中や、連休直後に市場は大混乱に陥る。27日から2日間、日銀は金融政策決定会合を開くが、市場は「何らかの追加緩和策を打ち出す」と見ている。
有力な中身は、「日銀が金融機関に対する貸し出しでマイナス金利を適用する」だ。
「マイナス金利での貸し出しは、銀行への“補助金”と同じだという批判がありますが、“補助金”で銀行の業績が上向けば、マーケットにはプラスです。歓迎すべき施策でしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
それ以外にも、「ETF買い取り枠の拡大(現在の年3兆→10兆円)」や「買い入れる国債の対象期間拡大」などが取り沙汰される。
「金融政策決定会合の結果が伝わるのは、28日の昼前後です。『追加緩和なし』だったら、市場は失望し、株価は急降下するでしょう。そんな最悪の状態で、翌29日以降のGWに突入します。GWはただでさえ円高が進行しやすいので、円高・株安に襲われることになるでしょう」(株式アナリストの黒岩泰氏)
■“超”円高の危険
GW中は、連休と無縁の海外勢が円高を仕掛けるといわれる。現在は1ドル=110円水準と円安傾向だが、逆方向に大きく振れる恐れは高いのだ。
ここ数年の4月下旬から5月中旬にかけての為替相場の値動きを追うと、2008年は1ドル=105円→102円、09年は99円→94円、12年は81円→79円と、確かに円高が顕著になっている。
「今年は5月26〜27日の伊勢志摩サミットが控えているだけに、例年以上に危険です。今月開かれたG20で、各国は通貨安競争をしないと約束したばかりです。少なくともサミットが終わるまで、政府や日銀は、円安誘導と受け取られかねない施策を打てません。そこを金融マフィアに狙われたら、ひとたまりもない。ハイパー円高にまっしぐらです」(証券アナリスト)
GW明けの日本市場は大惨事だ。
「1ドル=105円という超円高が出現するかもしれません。そうなると、日経平均は年初来安値の1万4865円を大きく割り込み、底値が見えなくなります。負の連鎖で、為替は1ドル=100円割れもあり得ます」(黒岩泰氏)
大型連休のあとに修羅場が待っている。
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