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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
経済同友会が提言“新卒・既卒ワンプール” 企業の本気度は
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/180172
2016年4月24日 日刊ゲンダイ
経済同友会が新卒一括採用の見直しを提言している。一定の年に卒業する見込みの学生を一括で採用するスタイルを転換し、すでに学校を卒業した既卒者も新卒とみなし、一緒くたにしようという考えだ。提言では、卒業して5年程度までを新卒として扱うとしている。
学生にとって卒業は、たった1度のセレモニーだ。それに就職が連動することの弊害は、何十年も前から指摘されてきた。
企業は業績で採用人数を増減させるため、学生は卒業時の景気動向によってその後の人生を大きく左右されてしまう。大学3年時から就職活動を始めれば、学業もおろそかになる。とにかく就職することを優先し、「どこでもいいから大企業に入りたい」とやみくもにエントリーシートを書きまくれば、入社して初めてミスマッチに気づき、早期に離職することにもなりかねない。
そこで卒業後に留学したり、ボランティアをやったりして人生経験を積んで就職していなかった既卒者も、新卒と同じように採用するシステムを導入しようというわけである。採用の時期も1年に1度きりではなく、複数回に変更。通年採用を取り入れるように主張している。
これまで企業側は改革をサボり、内定を出す時期を前にやってみたり後ろにずらしてみたりと、小手先の対策に終始してきた。
それに比べたら前進だろうが、ビジネスアナリストの中川美紀氏は、「通年採用を実施すれば、企業にとってはコスト増となります。一度にスケジュールをこなすことができず、採用も長期化します。教育も個別に実施しなければならなくなる。効率が悪くなるのは避けられません」と指摘する。
「同じ釜の飯を食うではありませんが、全員が一緒に研修を受けることで生まれる一体感は、組織へのロイヤルティーにもつながってきました。そうした日本企業の強みも失われます。新卒一括採用に弊害があるのは明らかで、多様な人材を採用するためにも、一年中門戸を開放するメリットは大きい。学生にとっても“ワンチャンス就活”は酷です。ただ、どこまで企業が本腰を入れて取り組むかは未知数。弊害が分かっていても全然変えられなかったのですから、あまり期待はできません」(中川氏)
これからも学生は、深く考えずにエントリーシートを書きなぐることになりそうだ。
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