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三菱自不正の手口「Q&A」 抵抗値偽り報告、試験時の負荷軽減
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000007-fsi-bus_all
SankeiBiz 4月22日(金)8時15分配信
■国のチェックもなく
三菱自動車が主力軽自動車「eKワゴン」などで燃費を良く見せる不正をしていたことが発覚した。燃費試験の信頼性を揺るがす重大な不正は、どのような手口で行われたのか。Q&Aでまとめた。
Q どんな不正があったのか
A 国土交通省の燃費試験は、検査場の「シャシダイナモメーター」という装置を使い、回転する筒の上を走る車の排ガスを分析して燃費を算出する。空気抵抗やタイヤが転がる際の抵抗が少ない検査場と実際の路上の乖離(かいり)を縮めるため、試験ではメーカーが提出する抵抗値を基に筒の回転に負荷をかけて行うが、三菱自は抵抗値を偽って報告した。
Q その手口は
A 抵抗値は屋外の試験コースを走行して測り、複数のデータの中央値を取らなければならないが、三菱自は低い数値を提出して試験時の負荷を軽くして、燃費を実際よりも良く見せた。
また、走行方法も国内で規定されたものではなく米国の方式を使った。その結果、不正対象のeKワゴンは1リットル当たり最高30.4キロの燃費性能とされるが、「5〜10%の乖離があるとみられる」(三菱自)という。
Q どうして不正ができたのか
A 国交省によると、抵抗値はメーカーが申請書に記入して報告する。試験に国の担当者が立ち会うなどのチェックはなく、虚偽を見抜くことは不可能だという。今回は軽の開発で提携する日産自動車が抵抗値を測り、認証された数値との差を指摘したことが発覚のきっかけとなった。
日産からの問い合わせを受けて、三菱自が社内調査を行って不正が判明した。国交省は「制度の根幹を揺るがす問題だ」としており、今後、試験の方法が変わる可能性もある。
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