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[写真]会見で燃費試験不正について説明する相川哲郎社長(中央)
三菱自動車が燃費試験で不正 再び不祥事に相川社長「忸怩たる思い」
https://thepage.jp/detail/20160420-00000012-wordleaf
2016.04.20 23:30 THE PAGE
三菱自動車は20日、記者会見を開き、自社製車両の燃費試験で不正行為が行われていたと発表した。国土交通省に提出した燃費試験データについて、実際よりも燃費を良く見せる数値を採用していた。また、国内法に定めのない試験方法を採用していたことも明らかになった。相川哲郎社長は「意図的な不正」だとして陳謝。2000年代初めのリコール隠し問題で批判を受けた同社だが、再び不祥事でコンプライアンス意識の不徹底ぶりを露呈したことについて「忸怩たる思い」と語った。
■燃費データ不正は「意図的」
燃費試験データの不正が分かったのは、3月末までに自社で計15万7000台を生産した「eKワゴン」と「eKスペース」、日産自動車に46万8000台を供給した「デイズ」と「デイズルークス」の計4車種・合計62万5000台。
燃費試験は、4車種とも開発を担当した三菱自動車側が実施していたが、日産側が新製品開発にあたって、参考のために不正が行われていた車両の燃費を測定したところ、国交省への届出値とは差があったことから、三菱自動車へ確認を求めた。これを受けて、社内で調査した結果、実際よりも燃費に有利な走行抵抗値(車両が走行する際の転がり抵抗や空気抵抗)が採用されていたことがわかった。
走行抵抗値は、車両の走行を妨げようとする力であり、この値が小さくなればなるほど、それだけ少ない燃料で長い距離を走行できる。該当4車種については現在、再試験を行っているが、実際の値と不正値とは、おおむね5〜10%程度乖離している見込みだという。
三菱自動車によると、この不正が行われたのは名古屋製作所(愛知県岡崎市)にある開発本部。関係者に対するヒアリングを行っているが、相川社長は「この操作は意図的なものであると考えている。数字を良く、いい燃費に見せるという意図があったのは確か」と述べ、過失ではなく「意図的な不正」だとの見方を示した。
この不正について相川社長が報告を受けたのが13日で、日産には18日に報告したという。該当4車種は、20日午後に生産・販売を停止。日産側も同様の措置を取った。
該当車種のユーザーへの対応策については検討中。また、相川社長は、「販売店の皆さんへの対応も検討をはじめたところ。急いで解決すべきだと考えており、早急に結論を出したい」とした。
■「隠蔽体質変わらない」との質問も
一方、社内調査の過程では、試験方法について、国内法規の定めとは異なる方法を、多くの車両で採用していたことも明らかになった。少なくとも2002年ごろから使われているが、なぜその方法が使われたかは不明とした。該当する車種については、あらためてデータを取り直した上で国交省に報告する。
これらの問題についての徹底調査を行うため、三菱自動車では外部の有識者のみで構成する調査委員会を設置し、結果がまとまり次第、公表する。調査期間について、相川社長は「調査内容次第であり、現時点でまだ決まっていないが、3か月、できればもう少し早く報告できればと思う」と述べた。
不正が行われた背景について、経営陣からのプレッシャーがあったのではないかとの指摘に対し、中尾龍吾副社長は「技術的な裏付けのない目標値の達成を求めることはない」と否定したが、社内で設定した目標値を達成するために不正が行われたのではないかとの問いに対しては、「その可能性が高いと考えている」との考えを示した。
三菱自動車は、2000年代初めのリコール隠しで社会的に大きな非難を浴びたが、そうした隠蔽(いんぺい)体質は変わらないのではないかとの指摘に対し、相川社長は「そういう見方は重々承知している。石垣を積むように改善を図ってきたが、全社員にコンプライアンス意識を浸透させるのは難しい。無念であり忸怩たる思い」と語った。自らの進退については、「まずは問題を解決し、再発防止に道筋をつけるのが責任。これ以上のことは考えていない」と述べるにとどめた。
(取材・文/具志堅浩二)
■会見前編動画
【中継録画】三菱自動車が燃料試験不正行為で会見
◇
三菱自動車が燃費試験不正で会見(全文1)不正は意図的に行われた
https://thepage.jp/detail/20160420-00000011-wordleaf
2016.04.20 20:32 THE PAGE
三菱自動車は、自動車の燃費試験で不正行為があったとして、20日午後5時から記者会見した。会見には相川哲郎社長らが出席して詳細について説明した。
■燃費試験における不正行為についての説明
相川:本日は当社製車両の燃費試験における不正行為につきまして、ご報告いたします。当社製軽自動車の型式認証取得において、当社が国土交通省へ提出した燃費試験データについて、燃費を実際よりも良く見せるために不正な操作が行われていたことが判明しました。また、国内法規で定められたものと異なる試験方法が取られていたことも判明しました。お客さまはじめ、全てのステークホルダーの皆さまに深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした。
該当車は2013年6月から当社で生産しているekワゴン、ekスペースと、日産自動車向けに供給しているデイズ、デイズ ルークスの計4車種でございます。これまでに当社は計15万7000台を販売し、日産自動車向けには計46万8000台を生産しております。2016年3月末現在でございます。
燃費試験については、該当車のいずれについても開発を担当し、認証、届出責任を持つ当社が実施していました。次期車の開発に当たり、日産自動車が該当車の燃費を参考に測定したところ、届出値とのかい離があり、当社が試験で設定した走行抵抗値について確認を求められました。これを受けた社内調査の結果、実際より燃費に有利な走行抵抗値を使用した不正を把握するに至ったものです。該当車にお乗りいただいているお客さまに対しては、今後、誠実に対応させていただきます。
なお、走行抵抗とは、車両走行時の転がり抵抗、主にタイヤによるものと、空気抵抗を合わせた抵抗のことでございます。また、該当車については生産、販売を停止することといたしました。日産自動車でも販売を停止していただいており、補償についても今後、協議いたします。
その他の国内市場向け車両についても、社内調査の過程で国内法規で定められたものと異なる試験方法が取られていたことが判明しました。また、状況の重大性を鑑み、海外市場向け車両についても調査を行います。これら問題につき、さらに客観的で徹底的な調査を行うため、独立性のある外部有識者のみによる、調査のための委員会を設置し、調査結果がまとまり次第、公表させていただく予定です。以上でございます。
■不正な燃費値は実際のものとどのくらいかい離があるのか
朝日新聞:それじゃあ、引き続きよろしいですか。
相川:はい。
朝日新聞:幹事社、朝日新聞です。今、出てるものについて、燃費をどういう基準で、本来どうあるべきものがどうだったのかなどは、現時点では分からない?
相川:では、中尾のほうから。
中尾:それにつきましては、私のほうからご説明させていただきます。先ほど、相川のほうから申し上げましたように、走行抵抗の(※判別できず)。
男性:すいません、聞こえないです。
女性:聞こえない。
男性:聞こえない。
男性:すいません。
中尾:それでは私のほうからご説明します。先ほど、のほうからご説明しましたとおり、走行抵抗を低く出してる。
男性:マイク使ってしゃべってください。
男性:聞こえない。
男性:広報さん、どのマイクですか。
男性:黒いやつです。細い黒いやつ。
男性:細い黒いやつですね。
男性:社長の前にある、細い黒い。
中尾:あ、これですね。
男性:はい、ありがとうございます。
中尾:申し訳ございません。では、私のほうからご説明いたします。先ほど、相川が申し上げましたとおり、走行抵抗を低く設定していたということで、現在正規の走行抵抗値を取り直して、もう1回、試験を実施いたしております。その結果に基づきまして、実際のこの燃費値が、どれだけかい離するのかということは、結果をまた別途、発表させていただきたいというふうに思っております。
朝日新聞:では各社、質問は。どうぞ。
■試験はどのように行われているのか?
記者:(※判別できず)どのような試験で(※判別できず)。
横幕:今のご質問に対しまして、私のほうからお答えしたします。まず、今回走行抵抗を測っておりますのは、自社の中で測ってございます。実際に燃費、排ガスの測定をする前段階といたしまして、ルールに、規定に定められました惰行法というものがございます。惰性の「惰」に「行く」という惰行でございます。これは、実際にはある一定の車速で走っていて、ギアをニュートラルにいたします。その際に、スピードの変化を見るわけですが、惰行法自体、国が定めております惰行法は、時速90キロからプラマイ5キロの範ちゅう内の10キロを、減速するのに何秒かかるかということを測定するというものでございます。それに対しまして今回、われわが行った試験と言いますのは、高速惰行法と呼ばれるものでございまして、これはある車速からスピードごとではなく、一気にスピードを下げてまいります。
考え方といたしましては、10キロ下がるのに何秒かかるかが定められたルール。われわれがやっておりましたのは、1秒間の間に何キロスピードが減速するかというものを測っていたものでございました。いずれの場合も、ご質問にあります、われわれの社内での試験でございます。その走行抵抗を測定したものから、二乗平均という形で、各車速の平均を取ります。その平均を取った値を基に、シャシダイナモという台上試験に車をセットいたしまして、その走行抵抗負荷を、そのシャシダイナモにインプットしまして、実際の燃費、排ガスを測るというものでございます。
今、申し上げたところはいずれも自社内で実施している試験でございます。
記者:燃費って、(※判別できず)どのぐらいでしょうか。
横幕:今のカタログ値といいますか、数字でございますか。少々お待ちください。
記者:JC08で(※判別できず)自社へ持っていって、その結果を、要はデータを不正したという。
横幕:はい。今、先ほど申し上げました、走行抵抗データというのが近似線で示されます。通常ですと測ったデータの中央値を取るわけでございますが、ここに走行抵抗を意図的に小さいものっていう形にして、燃費、排ガスの計測を行ったということでございます。
記者:すいません、JC08(※判別できず)。
横幕:はい。申し訳ございません。
記者:かい離の、まだ質問に答えてないんで。
横幕:現在、届出しております、一番新しい16型のekワゴンでございますが、2WD車におきまして、ちょっと仕様、類別がございますが、訴求車で燃費値は30.4、標準車でおきますと、2WDが26.0。また標準車の4WDは、26.6キロ、ターボチャージャーの二駆につきましては、26.2キロ、ターボチャージャーの四駆につきましては25.0キロ、いずれもパーリッターの値が届け出の燃費値ということになってございます。
記者:それに関しては、日産の(※判別できず)。
横幕:はい。基本的には走行抵抗は同じものという形でやってございます。
記者:記者:すいません。その、JC08のデータに対して、今回のかい離というのは、どれくらいの割合だったんでしょうか。何%とか、数値があるのと、かい離の割合ですね。
中尾:それにつきましては、現在正しい走行抵抗値で再試験をやってる最中でございます。今の状況からいきますと、5%から10%ぐらいのかい離があるであろうというふうにみておりますが、これはいずれにしましても最新の数値を国土交通省のほうに提示する予定にいたしております。
記者:それは5%から10%、実際は悪くなっているという、そういうことですか。
中尾:そうです。
■意図的な操作によって行われたものなのか
記者:すいません、確認なんですけど、これは意図的な操作によって行われたものなのか、そうであるならば、なぜそういった意図的な不正が行われたのか。それで社長はそれに対して責任をどう受け止めていらっしゃるのか、お答えください。
相川:まず、この操作は意図的なものであると考えております。その理由は、現在、まさに詳細は調査中でございますが、数字を良く、いい燃費に見せるという意図があったのは確かでございますが、なぜ不正までしてやろうとしたか。ここまでは現在調べておりまして、分かっておりません。
私としましては、この件につきましては、把握しておりませんでした。これについては経営として責任を感じております。
記者:実際にご自身の進退も含めて、今後の責任の取り方としてはどのようにお考えですか。
相川:まずはこの問題を解決する。そして次の再発防止に向けて道筋を付けるということが、私の責任を果たすことだろうと思っております。それ以上のことは、今は考えておりません。
記者:すいません、海外だったのか(※判別できず)、社長が知ったのはいつなのか。日産から問い合わせがあったのがいつなのか。国が、たぶん検査をしなきゃいけないと思うんですけども、それをどのようにスルーしたのか。その辺も具体的に教えていただけますか。
中尾:それは私のほうから回答させていただきます。この数値を、不正を行った部署は、当社の性能実験部というところです。その中で、どのレベルまでが関与していたのかという点につきましては、今現在調査中であり、これは社内だけの調査では透明性がないというふうに考えておりますので、外部の独立した有識者による調査も含めまして、その全貌を解明していきたいというふうに思っています。
で、日産自動車のほうからその指摘がございましたのは、これは昨年の8月に当社と日産自動車が協業で造っております、現在の軽自動車の次期車を今後、日産自動車のほうで開発をお願いするということが決まりまして、そこで日産自動車側の開発がスタートいたしました。そのあと、11月ごろに次期車の軽自動車の燃費の試験を始めるために、現行車の、15型のデイズの燃費を日産自動車のほうで測定したところ、届出値との乖離があるということで、昨年の12月に本件について合同で調査をしたいという申し入れがございました。
それを受けまして、今年の2月に当社と日産自動車さんと一緒になって、実際の車の燃費を調査しまして、で、3月にそれを分析した結果、走行抵抗に差があるということが判明いたしました。それに基づきまして、4月から当社内でなんでこんなに差があるのかといったところを調査を始めまして、で、最終的に不正が行われていたということが判明し、社長に報告したのは4月13日でございます。
相川:あと、この件を日産自動車さまにご報告したのは、4月18日でございます。
記者:国の検査をどうやってスルーしたのか、答えてないですよね。
中尾:国の検査につきましては、われわれのほうから走行抵抗値というものを出しております。で、これは先ほど横幕のほうがご説明しましたとおり、走行抵抗値を、シャシダイナモ、国の燃費試験をする、台上で燃費試験をするシャシダイナモというのがございます。そこにその数値をインプットして、JC08のモード運転をするものですから、その結果、走行抵抗値がインプットされると、必然的にその値で出てくるものですから、ですから、これは国のほうとしては、走行抵抗値が正しいと思って、それをインプットした結果としては、これは分からないということになりますので、その走行抵抗値に不正があったということですので、国のほうとしては分からない状態であったというふうに判断いたします。
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