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送料無料でも利益はバッチリ(C)日刊ゲンダイ
街中の疑問 ネット通販の「送料無料」はなぜ可能なのか?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/179180
2016年4月10日 日刊ゲンダイ
ネット通販で会費を払えば「送料無料」をうたうサイトが増えている。
代表格は「アマゾン」で、全品送料無料こそ終了したが、3900円の年会費を払うと、通常送料に加え、当日配送便や日時指定便も無料になる。
ファッション通販サイト「ゾゾタウン」も、完全無料ではないが月々350円払えば配送・返品送料が何度でもタダになる。
会費制とはいえ、割に合うサービスではない。なぜこうした太っ腹なことが可能なのか?
「個別の取引では完全に赤字です。しかし、送料無料で客を引きつけることができれば、他の商品も買ってもらえる。その中には送料分を補って余りあるほど利益率の高いものも。トータルで見れば利益が上がるようになっているのです」と言うのは、経済評論家の門倉貴史氏だ。
つまり薄利多売の一種。100円均一ショップの商法にも似ている。
ただし――と門倉氏が続ける。
「これができるのは品揃えが格段に豊富で、市場シェアも圧倒的に高いことが条件。シェアは最低10%以上ないとスケールメリットを得られず、厳しいでしょう」
ちなみにアマゾンは約13%弱。Eコマースで10%のシェアは相当なレベルで、通信業界ならケータイのトップ3社のひとつに匹敵する規模になるという。つまり送料無料は体力のある大手にしかとれない商法なのだ。
ま、利用者にとってお得ならいいや……とばかり喜んでもいられない。
「送料分の経費は商品代金などに上乗せされているでしょうし、アレもコレもと余計な物を買ってしまう恐れがある。結果的に送料以上に無駄なお金を使ってしまったというケースが多いのです」(門倉氏)
身に覚えのある人、多いのでは?
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