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入社式には仲良く出席したが(左・鈴木会長と伊藤名誉会長)/(C)日刊ゲンダイ
セブン&アイHD トップ人事巡る“鈴木会長vs創業家”の壮絶
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179028
2016年4月9日 日刊ゲンダイ
これほど憔悴しきった鈴木敏文セブン&アイHD会長兼CEO(83)を見たのは初めてだ。
7日の夕刻、鈴木会長は自身の退任(時期は未定)会見に臨んだ。悔しさが拭い切れなかったのか、時折、目元に手を持っていき、涙を拭うようなしぐさを見せていた。
「今まで(創業家とは)良好な関係にあったが、ここにきて急に変わった。私が提案した人事案を拒否された」
鈴木会長は、そう言った。提案した人事案とは、セブン―イレブン・ジャパンの社長人事のことで、鈴木氏は現在の井阪隆一社長(58)を辞めさせ、副社長の古屋一樹氏(66)を昇格させる方針を固めた。
ところが創業家(セブン&アイHD株を10%前後保有)の伊藤雅俊名誉会長(91)は、この案を拒否。創業家が認めなくても、取締役会で過半数の賛成があればトップ交代は可能だったが、取締役会は鈴木案を否決。“セブンの天皇”とすら言われた鈴木会長の神通力は完全に消え失せた。
モノ言う株主で知られ、セブン&アイの株式を5%程度保有する米サード・ポイントが、今回の人事案に口を挟んだと伝わるが、「サード・ポイントは鈴木会長と創業家である伊藤家の争いを利用しただけ」(証券アナリスト)という指摘がある。
「サード・ポイントはセブン&アイの株価が上昇し、うまく売り抜ければ文句はない。だから、鈴木会長、伊藤家のどちらかの味方というわけではありません。いわば“セブンの内紛”に付け込んだにすぎない」(市場関係者)
鈴木会長は「(創業家は)世代が変わった。抽象的な言い方だが、それで判断してもらいたい」と口にした。
■創業家には3人の子
セブン&アイの後藤光男顧問(元野村証券)は、「セブン−イレブンの社長人事に関し、伊藤名誉会長に面談を求めたが、直近は4回断られた」という。伊藤名誉会長の信頼の厚い人物だけに、面会の拒絶は不自然だ。
「伊藤名誉会長は、経営に関しては全面的に鈴木会長に任せていました。その伊藤氏の態度が急変した。いったい伊藤家に何があったのかと勘繰ってしまう」(流通関係者)
伊藤名誉会長には、3人の子供がいる。長女(60)はアサヒビール初代社長の山本為三郎氏の血を引く為久氏に嫁ぎ、現在は伊藤謝恩育英財団の常務理事を務め、ここへきて話題にのぼることも多い。
長男(62)は、10年以上も前にセブン&アイを離れ、次男の順朗氏(57)はセブン&アイHDの取締役だ。鈴木会長の次男、康弘氏(51)も同じく取締役に就いている。
「今回の騒動は、両家の世襲人事と、セブン―イレブンの井阪社長の思惑が絡む複雑な構図です。鈴木会長の辞任だけで終わるとはとても思えません」(流通関係者)
“お家騒動”には続きがありそうだ。
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