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終焉を迎えつつあるアベノミクス相場
http://www.asyura2.com/16/hasan107/msg/313.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 07 日 14:36:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

終焉を迎えつつあるアベノミクス相場
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kubotahiroyuki/20160407-00056334/
2016年4月7日 10時9分配信 久保田博幸 | 金融アナリスト


4月5日のニューヨーク外為市場でドル円は一時109円台をつけ、2014年10月31日に日銀が量的・質的金融緩和を決定した前日の水準にまで低下した。日経平均株価は16000円を割り込み、すでに2014年10月31日の水準を下回っている。そして、昨日までの日経平均株価は7日続落となり、2012年11月13日までの7日続落以来の出来事となった。つまりアベノミクス相場が始まってから初の7日続落となった。

2012年12月の総選挙を経て誕生した安倍政権であるが、その政権奪取に向けて打ち出した政策がアベノミクスと呼ばれる経済対策であった。11月17日に自民党の安倍総裁は熊本市内での講演で、衆院選後に政権を獲得した場合、「建設国債をできれば日銀に全部買ってもらう。新しいマネーが強制的に市場に出ていく」と述べた上、同日に山口市では「輪転機をぐるぐる回して、日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」と発言した。アベノミクスとはいわゆるリフレ政策と呼ばれ、日銀が次元の違う金融緩和を行うことでデフレマインドを払拭させるというものではあった。その結果として現れたのが円安・株高と、その円安にも影響された一時的な物価の上昇となった。

安倍政権は常に日経平均をチェックしていると言われるように、株価の動向をかなり意識している。その意味では最初の市場への奇襲作戦といえるアベノミクスの登場はおおいに成功した。ただし、それは欧州の信用不安の後退期という絶妙のタイミングと、リフレ政策による株高を連想したヘッジファンドが美味しいところを持っていったこと(大量の円売り・日本株買いの仕掛け)によるところが大きい。

ところが、アベノミクスの勢いは2014年あたりで一服した。日経平均は16000円台、ドル円は110円台でいったんピークアウトしたのである。これもあり、あらたな打開策として登場したのが日銀による追加緩和である。これは原油安により物価目標達成がより困難になりつつあったことも背景にあるが、あらためて円安・株高の勢いを取り戻そうとの作戦となった。

日銀のバズーカ第二弾もあり、さらに米国株式市場の上昇も追い風となって日経平均は2015年4月に2万円台を回復し、ドル円は2015年6月に125円台をつけた。しかし。このあたりで改めてピークアウトする。2015年8月に日米の株式市場は大きく調整した。これは中国の元切り下げなどもきっかけではあったが、中国経済の減速傾向がはっきりし、世界的な景気減速への警戒が世界の株安連鎖に繋がった。中国などの経済減速は、原油価格の下落の要因ともなり、原油価格の下落がリスク意識を強めさせた。

日米の株価の本格的な調整は、原油価格の下落も伴って2016年に入ってから起きた。ダウ平均は17000ドル台から15000ドル台に急落した。しかし、原油価格の下げ止まりもあり、ダウ平均はその後17000ドル台まで回復している。

ところが日経平均の戻りは鈍かった。ここで再び登場したのが日銀であり、2016年1月の決定会合でマイナス金利付き量的・質的緩和を決定した。しかし、市場はこれに対してネガティブな反応をした。マイナス金利への負の反応もあったかもしれないが、市場はすでに金融緩和に踊らされる地合ではなくなっていた。

あらためて東京株式市場は売られて円高は進み、ドル円と日経平均は2014年10月の水準まで下落した。日銀にとっても打つ手は限られ、政府がいくら財政政策などを行っても地合を変化させることは難しい状況にある。むしろGPIFなども使っての無理矢理な株価対策に対する反動もあるとみられ、よほどのファンダメンタルズの改善でもない限りは、力尽くでの株価浮揚策には無理があろう。円安・株高に頼ったアベノミクスはすでに終焉を迎えつつあり、問題はその後始末にあるように思われる。


久保田博幸
金融アナリスト
フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。
 

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コメント
 
1. 2016年4月07日 19:58:03 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[1209]

何度も言っている通り

結局、アベノミクスは、異次元緩和以外、ほとんど口だけで何も進まなかった
(それどころか3党合意の消費増税で逆噴射した)

政治力の強い高齢者を中心に国民は、景気回復や経済成長より、インフレを嫌がり、それが既得権層による改革潰しを後押ししたということだ

さらに、中国バブル崩壊など、海外景急低下が、それに重なり

唯一の成長エンジンである米国も緩和(通貨安)へと舵を切り、

それまで緩和策の恩恵を集中的に受けてきた日本の大企業の利益も減速に向かう

まあ予想された通りの結果ではある

本質的に重要なのは、きちんと産業や財政を改革し続けられるかという点だから

株式がアップダウンしても、基本的にはどうでもいいことだが

その本質の方が、揺らいでいるのだから、長期的にどうなるかは、明らかな話だ



2. 2016年4月07日 20:40:13 : DZ9YxGvKao : 9QtQAnhTAZw[2]
小細工と わかり世界は 白け顔

3. 2016年4月08日 00:08:56 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[2280]
Business | 2016年 04月 7日 23:44 JST
関連トピックス: トップニュース, ビジネス
日本株を「アンダーウエート」に下げ=蘭NNインベストメント

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20160407&t=2&i=1131003674&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEC360ZT
4月7日、蘭NNインベストメント・パートナーズは、日本株の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。写真は3月23日、都内で撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

⁅東京 7日 ロイター⁆ - オランダの年金・投資ファンドマネジャー、NNインベストメント・パートナーズは、日本株の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。

NNインベストメントの最高投資責任者(CIO)、ハンス・ストーター氏がロイターのインタビューに応じた。

日本株に対しては、2013年初めから前向きな見方を維持してきたが、米金利見通しの不透明性とそれに伴うドル安リスクを受けて3月下旬に変更した。

同氏は「ドル安は目先、英米や新興国には追い風となるため、これらの地域を選好する。日欧は通貨高が企業収益を下押しする恐れがあり、われわれの中では優先順位が下がる」と語った。

安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」が成功するかどうかを判断するのは時期尚早としながらも、日銀が米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)より長く持ちこたえることができれば、成功する見込みは十分あると述べた。

その上で「日本企業が余剰資金を配当や自社株買いに回し、生産性の伸びに対する投資を行なっていないことがリスクの1つ」と指摘、長期的には懸念材料だとした。

NNインベストメント・パートナーズの前身はINGの保険・投資部門。ストーター氏の運用資産規模は昨年12月末時点で1870億ユーロ(2125億ドル)。

*第3段落目の日本株に前向きな見方を開始した時期について「2013年初め」と明記して再送します。また、この記事の詳細は「インタビュー」として8日に配信します。

http://jp.reuters.com/article/japan-stocks-nngroup-idJPKCN0X41VH


4. 2016年4月09日 00:27:16 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[2307]
Business | 2016年 04月 8日 17:26 JST
関連トピックス: トップニュース, ビジネス
インタビュー:日本株の投資判断2段階引き下げ=蘭NNIP

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20160408&t=2&i=1131210368&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEC370BU
 4月8日、オランダの保険・資産運用会社大手NNインベストメント・パートナーズ(NNIP)が日本株の投資スタンスを、先月下旬に「アンダーウエート」へと引き下げたことがわかった。写真は都内で昨年10月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

⁅東京 8日 ロイター⁆ - オランダの保険・資産運用会社大手NNインベストメント・パートナーズ(NNIP)が日本株の投資スタンスを、先月下旬に「アンダーウエート」へと引き下げたことがわかった。同社のハンス・ストーター最高投資責任者(CIO)が、ロイターとのインタビューで明らかにした。

安倍晋三政権誕生直後の2013年初めから「オーバーウエート」を維持してきたが、短期的に円高が企業収益を下押しするリスクがあるとみている。

NNIPは、世界的な金融コングロマリットINGグループから分離・独立したNNグループの資産運用部門で、本拠地はハーグ。2015年末の運用資産残高(AUM)は1870億ユーロ(約23兆円)。

ストーター氏の来日インタビューの概要は以下の通り。


──年初来、世界的に金融市場が混乱するなか、運用方針に変更は。

「株式については、米利上げ期待の後退を背景としたドル安傾向で恩恵を受ける米国とエマージング(新興国)を選好(オーバーウエート)、欧州と日本は慎重な見方(アンダーウエート)をしている。これはあくまで短期的な戦術変更だが、日欧は自国通貨高が企業収益を下押しするリスクがあるため、投資スタンスを引き下げた」

「当社は2013年初めから日本をオーバーウエートしてきたが、米利上げ軌道が相当に緩やかなものとなるとの見通しが強まったことから、数週間前(3月下旬)に投資判断を引き下げた。基調がドル安、すなわち円高となるならば、それは日本企業にとっては収益下押しの要因となる」

──海外勢の日本株売り越し額は今年に入って約5兆円に上り、アベノミクス相場をけん引してきた外国人投資家が日本株売りに転じた。

「日本株ロング戦略は、ここまで(過去3年間の)コンセンサストレードだった。アベノミクスを理由に、誰もが日本株をロング(買い)してきた。しかしコンセンサストレードには必ず終わりが来るものだ」

「投資家として、アベノミクスの資産価格押し上げ効果に満足している。アベノミクスは壮大かつ類のない実験であり、その成否を判断するのは時期尚早だ」

「日銀の緩和政策がFRB(米連邦準備理事会)やECB(欧州中央銀行)より長く持ちこたえることができれば、成功する見込みは十分あるだろう。ただ仮にアベノミクスが失敗に終われば、日本は『失われた20年』に逆戻りすることとなり、非常に困難な状況に陥るだろう」

──投資スタンスを再び変更し、日本株買いに転じる可能性は。

「もちろんある。見通しが変化して米国がより力強い利上げサイクルに入るとなれば、円は再び下落基調となり、企業収益の上振れ期待から日本株の先行きにも強気が戻るだろう」

──リスクは。

「われわれのメーンシナリオではないが、世界的なリスクオフが強まることはリスクだ」

「またこれは日本株に限らないが、企業が余剰資金を生産性向上のための投資に使わず、配当や自社株買いに回すことが多くなっている状況を憂慮している。それは、長期的には懸念材料となると思う」

──債券に対する投資スタンスは。

「債券では、社債を最も選好(オーバーウエート)している。ハイイールドも悪くないが、ファンダメンタルズを考えると、投資適格債にはスプレッドが十分乗っており、最も魅力的といえる」

「地域別では、米国と欧州を選好する。米国は、歴史的に見てもスプレッドが十分ワイドだ。一方、欧州はスプレッドが米国と比べてタイトだが、ECBが社債の買い入れを始めることが重要だ。投資適格債に(ECBという)新たな需要のけん引役が加わることになる」

「続いて、ややトリッキーなハイイールド債だが、これにも積極投資していく。地域別では、米国では原油価格の長期低迷で関連セクターのデフォルトリスクが高まっているものの、全般的には割安感もあり、当社の調査力を活用すれば投資妙味は高いと判断している。一方、欧州については、米国ハイイールドの15%程度が(原油安で財務が悪化する)エネルギー、金属・鉱業関連であるのに対し、欧州ではその比率はほぼゼロであることから、まず欧州については安定しているといえる」

「その他、国債全般については慎重なスタンス(アンダーウエート)でいる」

(インタビュアー:植竹 知子 編集:伊賀 大記)

http://jp.reuters.com/article/nnip-idJPKCN0X50NK?sp=true


5. 2016年4月09日 08:03:19 : qzhZ963Hf1 : s7ztAzDlt8E[1]

アベノミクス終焉詐欺。

円高、マイナス金利で詐欺

のミクス真っ最中だよ。



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