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鴻海によるシャープの買収が最終決定した翌日、台湾の経済紙はいずれも1面トップで大きく報じ、総合紙も多くの紙面を割いてそのニュースを伝えた(撮影/野嶋剛)
買収価格1千億円ダウン…シャープが鴻海に見せた「弱み」が原因?〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160405-00000001-sasahi-bus_all
AERA 2016年4月11日号より抜粋
台湾の小さな下請け工場を年商10兆円の巨大企業に育てた男が、日本の大メーカーをついに買収した。直前には買収価格の下落もあったが、その背景は。
鴻海(ホンハイ)精密工業を率いるテリー・ゴウ(郭台銘)会長の信心深さは、台湾ではよく知られている。
末広がりで、お金もうけの意味もある「発」と似た発音の「八」は、台湾人が最も好む縁起のいい数字だ。今回のシャープ買収額は3888億円。シャープ株の買い取り価格も1株88円。どうしたって、偶然とは思えない。
これだけでも、買収交渉が鴻海のペースで進んだことがうかがえる。
鴻海とシャープの両社が取締役会でそれぞれ今回の買収案を決めた3月30日の夜、鴻海の取材歴が10年を超える台湾紙の女性記者と話していると、ため息をついてこう語り出した。
「『軟土深掘』(軟らかい土ほど深く掘られる)ってことわざ、知ってる? いくらなんでも1千億円は引かれ過ぎよ。あの郭董(グオドン=テリー・ゴウ氏)に弱みを見せたのが、まずかったわね」
翌日の台湾紙の朝刊紙面は、買収価格で当初の提示額4890億円より1千億円も引き下げさせた鴻海の「勝利」をたたえる見出しであふれた。
きっかけは2月24日、シャープが新たに「偶発債務」の存在を鴻海に伝えたことだった。将来発生するおそれがある債務が太陽電池事業などであったとの内容で、その発覚以降、シャープの首脳はテリー・ゴウ氏に会おうとしても、中国の工場に呼びつけられた揚げ句に長時間待たされ、しかも、結論をなかなか聞かせてもらえなかった。銀行が設定した融資枠5千億円超の借換期限が3月末に迫るシャープは焦ったはずだ。
「交渉相手を決める前に偶発債務のことは言うべきだった。値引きは500億円以下で済んだはずよ」(前出の記者)
「台湾のチンギス・ハーン」と呼ばれ、たった数人で立ち上げた町工場を30年かけて、徹底したコストカットと規模の拡大で「巨大メーカー」にまで育て上げた立志伝中の人物に、シャープは手痛い洗礼を浴びた。(ジャーナリスト・野嶋 剛)
- 鴻海はシャープの救世主では無い、シャープが鴻海の救世主だ!!深田萌絵 鴻海にシャープを買う金なし、シャープを切り売りする てんさい(い) 2016/4/07 00:01:13
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