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年金の保証利率下げ 確定拠出型 マイナス金利響く
銀行や保険会社が確定拠出年金向け運用商品の保証利率を下げている。3月適用の定期預金や年金保険といった元本確保型商品の平均利回りは、10年物で年0.05%と初めて0.1%を割り込んだ。指標となる国債利回りが低下したためだ。加入者は自分の確定拠出年金の掛け金を原則60歳まで引き出せない。超低金利が長引けば資産形成には打撃となる。
確定拠出年金は基礎年金や厚生年金に上乗せする企業年金の一つ。加入すると本人が運用先を選び成績に応じて将来の給付額が変わる。解散が増える厚生年金基金の受け皿になっており、加入者は右肩上がりで増え500万人を超す。
運用商品は満期まで持つと元本が保証されるものと、投資信託のように保証がないものがある。元本確保型の商品を選ぶ加入者が多く、運用資産の半分以上を占める。
3メガバンクと主要生損保7社が企業や金融機関に提供する元本確保商品の平均利率を調べたところ、3月は5年物で年0.022%、10年物で年0.05%だった。日銀のマイナス金利政策を受けて、ほぼすべての金融機関が利率を下げ、2月の半分以下の水準に落ち込んだ。
10年物の平均利率は2009年まで年1%を超えていたが、その後じりじりと下げ1年前の15年3月に年0.2%になった。マイナス金利で下げに拍車がかかった格好だ。
このまま低金利が長引くと、加入者は老後に備えた資産形成に影響が出かねない。毎月2万円を40年間拠出すると元本の累計は960万円になる。年利1%の商品に投資し続けた場合、単純計算で元本は1180万円弱まで増えるが、0.1%の商品だと約980万円にとどまる。
確定拠出年金は掛け金の所得控除や運用益の非課税といった税制優遇があるため、銀行預金など他の金融商品と比べて実質的な利回りは高い。だが、魅力的な品ぞろえが少ないと、普及が進まない懸念もある。
[日経新聞3月21日朝刊P.5]
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