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サイト「グーグル」より
グーグル、なぜ「その他の賭け」事業に巨額投資?収益を圧迫、薬やコンタクトレンズ開発
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14127.html
2016.03.07 文=雨宮寛二/世界平和研究所主任研究員 Business Journal
2月1日、米グーグルの持株会社アルファベットの2015年第4四半期決算が発表された。グーグルが持株会社制に移行して以来、今回が初めての決算発表となる。今回の発表で、アルファベットが今後もイノベーションの波を起こせる創造的破壊者であることが鮮明になった。
アルファベットの主力事業であるインターネット広告事業は依然として好調で、15年第4四半期の広告収入は前年同期比で17%近く増加した。好調の要因は、検索広告のクリック回数を示すペイドクリック数の増加で、前年同期比31%増と2年ぶりの高い伸びとなった。また、コスト面での要因であるマーケティング提携企業に支払うトラフィック獲得費用(TAC)は広告売り上げの22%にとどまり、投資家を納得させる水準に収まった。
ネット広告事業の収入は今回の決算でも売り上げの約90%を占めることから、グーグルがアルファベットの中核事業として位置づけられるが、それは裏返せば、ほかの多くのプロジェクトにかかる費用負担が回避できれば、主力事業であるグーグルの収益性はもっと高くなることを意味する。実際、今期のグーグルの営業利益率は39%で、アルファベット全体の32%を上回っている。
収益性の足かせになっているのは、今回の決算で示された「その他の賭け(Other Bets)」部門の業績であることは明らかであろう。この部門に含まれるのは、自動運転車や血糖値測定コンタクトレンズの開発、ネット接続された家庭用品の展開(Nest)、加齢に伴う疾患の治療薬の開発(Calico)、超高速通信の実現(Fiber)などのプロジェクトである。
これらの事業は、まさに月面探査ロケット打ち上げといった冒険事業(ムーンショット)で、いずれも際限のない投資がかさむことで、本業の収益を圧迫しかねないプロジェクトである。実際、昨年1年間だけで35億ドルもの金額がこれらのプロジェクトに費やされている。だが、アルファベットの革新性の源泉は、こうした非中核事業であるムーンショットプロジェクトへの投資にある。
グーグルはこれまで、検索アルゴリズムという変革領域を開拓して、検索にフォーカスして事業展開してきた。だが今では、この検索事業を中心にして、ユーザーをアシストするフェーズに移行している。すなわち、検索エンジンを中心にしたGoogle Chrome、Gmail、Google Maps、Android、Google Play、YouTubeなど、周辺サービスの拡充である。
これらのサービスの利用者は今や10億人越えを果たしている。今後は、AI(人工知能)を取り入れて、こうしたユーザーをアシストする流れをさらに加速させることになろう。深層学習による新たなフェーズは、ユーザーをさらなるスマートな体験へと導くことになる。
(文=雨宮寛二/世界平和研究所主任研究員)
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