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3メガ銀行労組のベア要求見送り方針を批判する連合の神津里季生会長=3日、東京都千代田区(写真:フジサンケイビジネスアイ)
3年連続の大幅賃上げに暗雲 業績先行き不安 経営側は厳しい対応
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160303-00000002-fsi-bus_all
SankeiBiz 3月4日(金)8時15分配信
政府が賃上げを呼びかける「官製春闘」3年目となる2016年春闘。現在労使の激しい交渉が繰り広げられているが、過去2年と同じような大幅な賃上げは難しい状況となっている。春闘相場を牽引(けんいん)する自動車や電機でも、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の前年水準維持は極めて厳しいとみられる。さらに、大手銀行労組がベア要求を見送るなど、賃上げに逆風が吹いている。
「個人的には憤りすら感じる」
3日、東京都内で開かれた連合の定例会見で、神津里季生会長はこう声を荒らげた。その矛先は三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行など3メガ銀行の労組がベア見送りを決めたこと。連合会長が、連合傘下ではないメガ銀行労組をこういった形で批判するのは異例だ。
賃上げによって個人消費を拡大させ、経済を好循環させることは、政府や経団連などの経済界、労働界も考え方が一致している。にもかかわらず、「経団連の主要メンバーであるメガ銀行が賃上げの流れに逆行するこの対応。その理由が、賃上げを促進させる狙いもある日銀のマイナス金利政策というのだがら、開いた口がふさがらない」とまくし立てた。
電機や自動車などの交渉も厳しい。電機大手では、労組が要求したベア月額3000円に対し、経営側は業績の先行き不透明感を理由に、満額回答は難しいとの姿勢を示している。具体的なベア水準の交渉では1000〜2000円を軸とした攻防になるとみられている。
中国経済の景気減速や世界金融市場の混乱などから、日立製作所をはじめとした各社が、16年3月期の業績予想を相次いで下方修正しており、賃上げに対する環境は厳しくなっている。
また、連合などが打ち出している大企業と、中小企業や非正規労働者との格差是正についても、大きな進展がみられない。トヨタ自動車の労使交渉でも、先週までの段階では「労使ともに言及はなく、議論になっていない」(全トヨタ労働組合連合会関係者)。ある企業経営者は「大手のベア交渉が難航する中、グループ会社や取引先の賃上げを議論することは不可能だ」と指摘。ベアをめぐる議論で精いっぱいのため、格差是正まで話が及ばないもようだ。
春闘は大手の集中回答日が16日で、最初のヤマ場を迎える。3年連続のベアは確保できる公算が大きいが、どこまで昨年並みの賃上げ水準に近づけることができるか、終盤にさしかかり交渉は激しさを増しそうだ。
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