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契約先延ばしで判明? 鴻海「シャープ再建」ヤル気なしか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/176292
2016年3月1日 日刊ゲンダイ
鴻海の郭台銘董事長(C)日刊ゲンダイ
シャープと鴻海精密工業がモメている。
シャープは先週25日、支援先に台湾の鴻海を選んだ。これで再建に向けた動きは本格化するはずだったが、「偶発債務」という耳慣れない問題が急浮上し、契約は先延ばしされた。偶発債務とは、何らかの事情で、将来発生する可能性のある債務を指す。
この偶発債務がシャープには3000億円規模で存在すると報道され、鴻海の郭台銘会長は精査が終わるまで契約を先延ばしすると言い出した。郭会長はシャープの高橋興三社長と会い、契約締結のメドを3月上旬とした。
「何を今さら……が本音です。鴻海は約7000億円を投じ、シャープを事実上買収する計画です。本来ならシャープの経営状態や財務内容を詳細に調査するデューデリジェンスを行い、支援案を提示するものです。今回の偶発債務の件で、鴻海はデューデリに本腰を入れていなかったことが判明した。本気でシャープ再建を考えているのなら、どんなささいなことも見逃さなかったはずです」(金融関係者)
実際、シャープの四半期報告書(2015年10〜12月)には、ソーラーパネル原材料に関する偶発債務として、約283億円の損失リスクが記載されている。「偶発債務は他にないか」と念入りに調査して当然だが、郭会長は悪材料には目を向けなかった。
「鴻海が本当に欲しいのは『IGZO』など液晶技術の一部だけということでしょう。それさえ手中に収めればいい。だから偶発債務など眼中になかったのかもしれません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
だとしたら、さっさと正式契約を結べばよさそうなものだが、米アップルを相手にビジネスを繰り広げ、売上高15兆円を誇る大企業のトップ、郭会長は、したたかさもハンパじゃないという。
株式評論家の杉村富生氏が、こう指摘する。
「偶発債務の浮上や、契約締結の延長は計算通りだと思います。まずは大風呂敷を広げてでも、政府系の産業革新機構との争いに勝つことが先決だった。支援策の詳細はその後に詰めればいい。偶発債務にしても、おそらく以前から知っていたのでしょうが、交渉を有利に進めるため、知らんぷりを決め込んでいた可能性があります」
正式契約まで、もうひと波乱ありそうだ。
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