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マイナス金利を導入した日銀=東京都中央区
【経済快説】マイナス金利でしてはイケない事 利回り比較せず個人向け国債が有力
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20160225/ecn1602251140005-n1.htm
2016.02.25 夕刊フジ
日銀のマイナス金利政策が先週から動き始めた。長短の金利は急低下し、多くの銀行が預金金利と住宅ローン金利などを引き下げた。当面は、日銀当座預金のごく一部に対するマイナス金利だといっても、銀行間の限界的な資金の行き先に作用するので影響は小さくない。
マイナス金利政策を受けて庶民は銀行とどう付き合うといいか。
幾つかの注意点がある。
最も重要なのは、銀行窓口で投資信託や保険を「絶対に」買わないことだ。マイナス金利政策による金利低下で、銀行の貸し出しや有価証券運用の利回りが低下して、いわゆる「利ザヤ」が悪化する。これを補うために、銀行は、手数料収入稼ぎに注力する可能性がある。
その有力な手段が投資信託と個人年金保険などの生命保険だ。銀行は預金者のお金が見える。預金残高に余裕のありそうな預金者に対して、電話等でセールス攻勢を掛ける可能性が大きい。
しかし、銀行員が売ろうとする投資信託は「金融論的に100%ダメだ!」と断言できる(同じリスク内容に対して手数料が高いので「常に」劣る)。そして、年金保険の手数料は投資信託よりも大きい。これらには一切付き合わない方がいい。
巨額な預金と、多数の無知な顧客を抱える銀行が、劣悪な投資信託のセールスに力を入れて、顧客が過大なリスクを抱えるのとともに多額の手数料をむしりとられるのではないか。筆者は、マイナス金利政策の副作用としてこの事態が最も心配だ。
満期が来た定期預金は「個人向け国債・変動金利10年満期型」にするか、普通預金に置いておくといい(1人1行、1000万円の預金保険による保護範囲内でだが)。
預金に関しては、もう利回りを比較するのは止めよう。メガバンクにあっては、たとえば10年定期の利率が0・025%だが、これは100万円の預金に対して、年間250円(税前)に過ぎない。普通預金の0・001%は100万円に対して10円だが、この差ならこちらの方が便利な分、勝っている。
なお、退職金運用、NISA(少額投資非課税制度)、年金、保険、老後の暮らしなどに関する「相談」にも近づかない方がいい。無料でもダメだ。相談といっても、実質はセールスへの入り口であり、銀行員の「ご提案」を素人はその場で的確に批判できまい。プロを甘く見るな。
短期的な心配は手数料稼ぎなのだが、長期的な心配は、将来の銀行の経営不安だ。資金利ザヤの縮小に対して、現在、銀行は何らかのリスクを取った運用利回りアップを試みているはずだ。
また、将来、長期金利が上昇する時には、運用で抱えている債券が値下がりする。数年後に、経営破綻する銀行があってもおかしくない。この対策にも個人向け国債がいい。 (経済評論家・山崎元)
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