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セブン&アイ・ホールディングス(「Wikipedia」より/Kentin)
巨大帝国セブン&アイ、異常すぎる鈴木会長独裁帝国が完成…深刻な後継者不足露呈
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13865.html
2016.02.18 文=編集部 Business Journal
経営トップの交代発表が相次いでいる。経済界に大きな影響力を持つ金融機関や流通業界の後継者人事は、非常に興味深い。
MUFG
再編を重ねてきた金融機関のトップ交代が相次ぐ。トップ人事を見れば、統合・合併後、どこが主導権を握っているかがはっきりする。交代はいずれも4月1日付である。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行は旧三菱色が一段と鮮明になった。中核銀行の三菱東京UFJ銀行は副頭取の小山田隆氏が頭取に昇格し、頭取の平野信行氏は会長に就く。平野氏は持ち株会社MUFGの社長兼CEO(最高経営責任者)を引き続き兼務する。
小山田氏は旧三菱銀行出身。2014年からは副頭取としてグループ内の連携や海外事業の強化を掲げた中期経営計画をまとめた。合併後、旧三菱銀行出身者がトップの座を占めており、銀行の頭取の次は持ち株会社社長も務めるのがお決まりのコースとなっている。
三菱UFJ信託銀行は専務の池谷幹男氏が社長に昇格する。社長兼会長の若林辰雄氏は会長職を継続する。池谷氏は旧三菱信託銀行出身だ。
■保険業界
東京海上ホールディングス(HD)傘下の東京海上日動火災は副社長の北沢利文氏が社長に昇格する。社長の永野毅氏は代表権のある会長だ。永野氏は持ち株会社東京海上HDの社長を続投する。北沢氏は旧東京海上火災保険出身である。
MS&ADホールディングス傘下の三井住友海上保険は副社長の原典之氏が、あいおいニッセイ同和損害保険は取締役専務執行役員の金杉恭三氏が社長に昇格する。三井住友海上社長の柄澤康喜氏、ニッセイ同和社長の鈴木久仁氏は、それぞれの会社の会長、副会長に昇格する。持ち株会社MS&ADHDは社長の柄澤氏、会長の鈴木氏の体制に変わりはない。
損害保険ジャパン日本興亜は副社長の西沢敬二氏が社長に昇格。社長の二宮雅也氏は代表権を持つ会長になる。損保ジャパンの社長交代は、旧損害保険ジャパンと旧日本興亜損害保険が昨年9月に合併・発足して以来初めてである。会長は日本興亜損保出身の二宮氏、社長は損保ジャパンの西沢氏と棲み分けている。持ち株会社である損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、会長が二宮氏、損保ジャパン出身の桜田謙悟氏が社長兼CEOだから、損保ジャパンが主導権を握っているといえる。
■清水建設
清水建設は4月1日付で取締役専務執行役員の井上和幸氏が社長に昇格する。社長の宮本洋一氏は代表権のある会長に就く。社外取締役を除く序列で10人抜きだ。宮本氏は井上氏を社長に起用した理由を「顧客の評判が高く、多くの人から愛される点が決め手だった」と述べた。
井上氏は「インフラや海外に活路を見いだしたい」と抱負を語った。人手不足の克服を経営課題に挙げ、女性が働きやすい環境づくりにも取り組む。
1981年、早稲田大学大学院修了後、清水建設に入社。大学では建設工学を修めた。2013年に執行役員、15年に取締役専務執行役員。最新工法を採用した横浜・みなとみらい地区の超高層ビルの工事長を務めたことでも知られている。
現在、名古屋支店長である。入社以来、およそ20年間、建築の技術屋だったが、46歳で営業に移った。施工不良などの失敗を若手に伝えるための講習会を始めている。杭打ちデータ偽装問題など建設業界の信頼が揺れている。井上氏は「技術だけでなく『ものづくりの心』を養わなくては(いけない)」と考えている。
清水建設の15年4〜12月期の連結営業利益は620億円と前年同期比で倍増した。宮本氏はトップ交代を決断した背景として「業績の回復」を挙げた。
■中部電力
中部電力は4月1日付で副社長の清水希茂氏が社長に昇格する。社長の苅田知英氏は代表権を持つ会長になる。4月からの電力小売り完全自由化を控え、新しい経営体制に切り替える。
■ヒューリック
旧富士銀行(現みずほ銀行)の銀行店舗ビルの管理からスタートを切った不動産開発のヒューリックは、3月23日付で副社長の吉留学氏が社長の椅子に座る。吉留氏は旧富士銀行で09年に副頭取に就いた。12年にヒューリックの常勤監査役に転身し、15年から副社長となった。代表権のある会長になる西浦三郎氏も旧富士銀行の出身だ。みずほ銀行取締役副頭取を経てヒューリック入りした。旧富士銀行というルーツをかたくなに守っており、ほかにも役員は旧富士銀出身者のオンパレードだ。
ヒューリックは明治安田生命保険が筆頭株主で、旧富士銀行系の不動産会社である東京建物が第3位の大株主だ。日本ビューホテルを傘下に収めるなど多角化を進めているが、ヒューリックはみずほ銀行投資組合からビューホテルの25%の株式を取得した。今後、ホテルの開発で協業する。
■イトーヨーカ堂
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は1月8日、顧問の亀井淳氏が社長兼COO(最高執行責任者)に戻ってきた。
亀井氏は14年5月まで社長を務め、顧問に引いていた人物だ。社長兼COOだった戸井和久氏は業績改善を果たせず、わずか1年8カ月で社長の座を追われた。イトーヨーカ堂は、15年3〜11月期に同期としては過去最大の144億円の営業赤字に沈んだ。その責任を問われたかたちだ。
セブン&アイグループの最高実力者は鈴木敏文氏だ。持ち株会社のセブン&アイHDとコンビニエンスストアのセブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂の2つの事業会社のCEOを兼ねている。ガバナンスの観点から見て、異常ともいえる権力の集中ぶりである。
いったん顧問に退いていた亀井氏が社長に復帰するという異例な人事によって、鈴木氏の超ワンマンの体制下で人材が育っていないことが露呈した。
■ニトリ
創業者の才覚とエネルギーで急拡大した流通チェーンは、後継者問題で苦しむケースが多い。
同族か否か――。家具小売り国内大手のニトリホールディングスと家電小売り国内最大手のヤマダ電機は、非同族の社長に交代した。とはいっても両社とも創業者が死ぬまで現役、第一線で指揮を執る体制に変わりはない。
ニトリHDは2月21日付で副社長の白井俊之氏が社長兼COOに昇格する。創業以来社長を務める似鳥昭雄氏は会長兼CEOとなる。
かねてから似鳥氏は「子供には継がせない」と公言してきた。「事業は一代限り」が持論。そのため、長男はニトリに入社させなかった。これからは、似鳥氏が目標に掲げる「22年に1000店、32年に3000店」の達成に向けて、海外店舗展開の加速が課題になる。ニトリは2トップ体制に移行するが、似鳥氏は「死ぬまで現役」を貫くとみられている。
■ヤマダ電機
ヤマダ電機は創業者の山田昇氏が2度目の禅譲を決めた。4月1日付で取締役兼執行役員常務(総務本部長)の桑野光正氏が社長兼COOになる。現在社長兼CEOの山田氏は、会長兼取締役会議長に就く。桑野氏はヤマダが02年に買収したディスカウントストア、ダイクマの出身だ。
山田氏は1978年の創業以来社長を務めていたが、日本一の家電量販店になったことを花道に08年4月、社長から会長に退いた。後任社長には姉の息子である一宮忠男氏を据えた。同族へのバトンタッチだった。
だが、業績が低迷し山田氏は13年6月、5年ぶりに社長に復帰。社長の一宮氏以下、全取締役を降格させ、話題になった。
山田氏は社長とCEOをバトンタッチするが、経営の第一線から退くわけではない。生涯現役として目を光らせる。業績が落ち込めば、社長への再々登板の可能性もゼロではない。
(文=編集部)
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