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「実質0円廃止」総務省に物言い アップルに“迷走”の声
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/175405
2016年2月17日 日刊ゲンダイ
売り上げに陰りが…(C)日刊ゲンダイ
天下のアップルに異変が起きている。
米アップルは昨年12月上旬、総務省がまとめた「スマホ料金実質0円廃止」方針に“物言い”をつけていたと一部メディアが報じている。日本国内での「iPhone」のシェアは5割を超えているが、アップルは、「実質0円廃止」で国内の売り上げが減少することを懸念し、総務省の方針に意見を求めたのだという。
最新機種の「6s」について、ネット上では「ポケットに入らない」「片手で操作できない」などの不満が飛び交っている。昨年10月には、中国の部品工場がアップルからの受注を従来より15%減らされたと報じられている。「6s」の売り上げがイマイチ伸びていないようだ。
さらに、“次世代端末”といわれる「アップルウォッチ」も振るわない。国内の大手家電店で“叩き売り”状態なのだ。ヨドバシカメラでは21日までの期間限定で、全50種が6000〜9000円引きで販売されている。業界事情通によると「アップル側から大手家電店にディスカウントの要請があった」といい、ビックカメラ、ヤマダ電機も同様のキャンペーンを展開している。
そんな中、注目を浴びているのが、3月に発売予定の「5se」だ。中身は「6」で、サイズは小ぶりの「5」に近くなるとみられている。初代から大型化の一途をたどってきたiPhoneの異例の“原点回帰”に、ネット上では「らしくない」との声も上がる。
「アップルは“迷走”しているのではないか」とみるのはスマホ評論家の新田ヒカル氏だ。
「根強い人気の『5』のサイズに“回帰”すれば、一定の評価は得るでしょう。しかし、機能は『6』のままですし、デザインの目新しさもいまひとつ。現状を打開するまでのヒット作にはならないでしょう。元CEOスティーブ・ジョブズ氏の死去がいまだに尾を引き、“迷走”を招いている。ジョブズ氏は『片手で扱えるスマホ』に強いこだわりを持っていた。細部までこだわり抜いて開発されたのが、iPhone5なのです。それが、ジョブズ氏亡き後のアップルは、他社のスマホの大型化に追随する形で『6』を打ち出した。その結果が今の状況です。存命なら激怒しているでしょう」
今秋にはiPhone7が発表されるというが、果たしてどうなるか。
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