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知っているつもり? 四季報だけの「4つのPER」の使い方
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160213-00101000-shikiho-nb
会社四季報オンライン 2016/2/13 11:16
株式投資の基本は「安く買って、高く売る」。いくら優良な銘柄でも、株価水準が高いときに買えば値上がり益は期待しづらい。だからこそ、投資に当たっては足元の株価が割高か割安かを吟味することが重要になる。その際の基本的な指標がPER(Price Earnings Ratio=株価収益率)だ。
PERとは、株価を一株純利益で割った値で、要は期間利益を“物差し”にして株価水準を判断する指標。
株価見通しに関係するため予想一株利益を使うのが一般的だ。たとえば、株価が2000円で、今期の予想一株利益が250円の企業があるとする。予想PERは「2000円÷250円」で8倍。大ざっぱに言えば、直近の利益の8年分を株価が織り込んでいることになる。
基本的に、予想PERが低ければ株価は収益面から見て割安感があり、逆にPERが高いほど割高感が増す。ただし、株価は将来の成長期待を反映するので、伸び盛りの元気な企業のPERは高くなりがちで、反対に成熟業種の企業のPERは低くなる。
PERは「人気度の尺度」という顔も併せ持つ。PERが高いということは投資家の期待度が高いということを意味している場合もあるのだ。PERが低いから割安だと安易に判断するのは避けたほうがいい。単純に投資家に人気がなく放置されている可能性もあるからだ。××倍なら割安(割高)としゃくし定規に考えるのではなく、その会社が属す業種の平均値やライバル企業、その企業の過去の水準と比較したうえで判断することが肝心だ。
■ 機械的な比較は禁物
比較する際には、次のような注意点も頭に入れておこう。PERの計算に用いる一株利益は純利益を使うため、多額の特別利益が発生したり、その年度の税費用負担が極端に小さかったりした場合、純利益が実力以上に膨らんでしまい、PERが実態より割安に見えてしまうことがある。当然、その逆のパターンもある。
また、財務内容に大きな問題を抱えている企業なら、PERが低くても必ずしも割安とは言えなくなる。PERの値だけでなく、こうした特殊要因の有無や財務内容の確認も忘れずに。
『会社四季報』には、株価チャート欄の右横に、その銘柄の2期分の「予想PER」と過去3期分の高安平均の「実績PER」が掲載されている。読者の中には、この数字はいったいどうやって活用するのか、理解していない人も多いのではないか。実はこうやって使うのだ。
まず2期分のPERについてだ。株式投資の世界では、決算期の終盤が近づくにつれ、市場の視線は徐々に来期業績へと移っていく。3月期決算企業の場合、年を越えた1月あたりがその境目になる。そのタイミングで12月発売の新春号に掲載されたこの2つのPERのトレンドに注目する。
1期目と2期目のPERはどう変化してるだろうか。大きく成長する企業の場合、2期目のPERがグンと小さくなる、つまり一気に割安感が台頭してくるのだ。そんな会社は狙い目だ。足元の株価と来期の予想一株利益を使って実際にPERをはじいてみて、まだマーケットが気づいていないようならしめたもの。3月発売の春号では来期PERの注目度はさらにアップする。
一方、実績PERは、過去3期分の最高PERの平均が「高値平均」、最低PERの平均が「安値平均」として掲載されている。これは簡単に言えば、過去3年の実績から見たPERの上限と下限。言い換えれば人気の上限と下限だ。たとえば、直近の予想PERが過去の「高値平均」に近づいていれば、「経験則でそろそろ売り時か」、「安値平均」付近なら「そろそろ仕込み場か」といった具合に使えばよい。
また、株価が上方修正などをどこまで織り込んでいるかを考える際にも、実績PERと足元のPERを比較して、実績PERの上限に修正後の一株利益で計算したPERが達していなければ、まだまだ上値余地があると考えられる。
最後に注意点をもう一つ。それは“万年割安株”と呼ばれる銘柄についてだ。一見すると業績は悪くないのだが、業界平均のPERやライバル企業と比較しても、PERの差が一向に縮まることがなく、低い評価が定着しているケースがある。これが万年割安株だ。低いPERだからといってすぐに飛びつかないように気を付けよう。同業種やライバル企業がわからない時は、業績欄の上にある、【業種】が同じ銘柄や【比較会社】欄にある比較会社を見れば、簡単に見つけることができる。
■ PERで銘柄を選ぶ際の3つのツボ
・PERは一株純利益と株価を使って算出
・業界平均やライバル企業、過去の水準と比較して判断を
・『四季報』で判断材料を揃えよう
■ 四季報オンラインを使うと…
『四季報』のWeb版である四季報オンラインを使えば、業界平均やライバル企業のPERがもっと簡単に調べられるのだ。
四季報ページの「ライバル比較」欄を見れば一発だ。平均値はこの欄の売上高や時価総額の近い銘柄で計算するといいだろう。たとえば、大成建設 <1801> の場合は、大手ゼネコン4社(大成建設、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>)が売上高も時価総額も近い。この4社のPERを平均すればよさそうだ。「ベーシックプラン+チャートオプション」以上に申し込むと、各銘柄のプレミアム企業情報ページから、業種別銘柄一覧ページ(※クリックすると「建設・土木」の同ページが開く)に移動できる。少し手間はかかるが、このページにある各銘柄のPERから平均値を算出すれば、より広いレンジでの業種平均値を求めることができる。
また、四季報オンラインでは、最新の今期・来期PERもサイト上で無料でチェックできる。株価の右にある予想PER欄の二つの数字がそれで、左が今期PER、右のカッコ内が来期PERとなっている。
ただし、毎日更新されているPER算出に使っている一株利益は自己株式数を控除しない株式数を使って計算しており、紙の『四季報』とは基準が異なるので利用の際は注意していただきたい。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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