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2016年1月22日 (金)
名目GDP成長率を長期金利が2020年に上回る
内閣府は21日の経済財政諮問会議で「中長期の経済財政に関する試算」を示した。会議に提出されたいくつかの資料を見ていて、興味深い数字に出くわした。名目GDP成長率と名目長期金利とを比べると、2019年度までは毎年度の名目GDP成長率のほうが名目長期金利より高かった。それが、2020年度以降は、名目長期金利の数字のほうが名目GDP成長率よりも高くなっている。
即ち、2019年度には名目成長率3.5%に対し、長期金利3.2%となるが、2020年度は名目成長率3.6%、長期金利3.9%と逆転。21年度は3.7%対4.2%、22年度3.7%対4.4%……となっている。金利が成長率を上回り続けると、”借金残高”が急速に膨らみ、いずれ国の債務返済が困難になる。バラマキ財政の行き着く先がこれでなければいいが。
内閣府の試算では、国・地方の基礎的財政収支(PB)が2015年度に16.6兆円の赤字、対名目GDP比マイナス3.3%という。これがPB黒字化の目標年度の2020年度には、6.5兆円の赤字、対名目GDP比1.1%になるとしている。この試算の通りなら、PBの黒字転換は先送りされることになる。また、この試算によれば、2024年度にPBが2.6兆円の黒字に転換するという。
同じ会議に提出された「アベノミクスの3年間の成果」は1.デフレ脱却、経済再生、2.倒産、失業、賃金、3.財政健全化……など6つの項目に整理されている。そして、3.財政健全化の項目では、「国・地方のPB赤字対GDP比半減目標(ー3.3%)を達成見込み。2020年度の財政健全化目標達成に向けて「経済財政再生計画」をとりまとめ」と記してある。
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上のブログには書かれていませんが、
http://www.mof.go.jp/faq/seimu/02a.htm
にあるグラフのように、二つのシナリオがあり、非常にうまく行った場合とそうでもない場合を想定し、上の記事で言っている「名目GDP成長率を長期金利が2020年に上回る」は、なんと、非常にうまく行った場合です。当然、うまく行かなかった場合は2020年よりも前に名目GDP成長率を長期金利が上回る事態になることになります。
今年の資料はネット上に公開されていない様子ですが、昨年のものは
http://www5.cao.go.jp/keizai3/econome/h27chuuchouki2.pdf
にあります。
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