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東京株式市場・大引け=大幅続落、一時1万5500円割れ リスク回避続く
http://jp.reuters.com/article/idJPL3N15P0SA
2016年 02月 10日 15:26 JST
[東京 10日 ロイター] -
日経平均
終値 15713.39 -372.05
寄り付き 16127.86
安値/高値 15429.99─16163.03
TOPIX
終値 1264.96 -39.37
寄り付き 1305.87
安値/高値 1246.57─1309.22
東証出来高(万株) 384903
東証売買代金(億円) 35368.33
東京株式市場で日経平均は大幅に続落。取引時間中としては2014年10月29日以来
、約1年3カ月ぶりに1万5500円を下回った。リスク回避姿勢が継続し、下げ幅は一
時655円まで拡大。日経平均ボラティリティ指数 は昨年8月以来の水準まで急
伸する場面もあった。東証1部の値下がり銘柄は91%に上り、全面安商状となった。
引き続き銀行株が軟調。三菱UFJ が7%超安、みずほフィナンシャルグル
ープ が5%超安と下げがきつい。相対的に値もちの良かった情報通信関連にも売
りが広がり、NTTドコモ は一時6%超、KDDI は一時10%近く下
落した。
「海外勢の売りに加え、個人の信用の売りや追証発生に伴う処分売り、機関投資家の
投げ売りが出ているようだ。さらに裁定解消売りが拍車をかけている」(国内投信)とい
う。日経平均ボラティリティ指数は一時48ポイント台まで上昇。投資家の不安心理が強
まった。
ただ大引けにかけて日経平均は下げ幅を縮小。村田製作所 をはじめとした電
子部品の一角がプラス圏で取引を終えた。ただ「ここまで下げれば必然的に買い戻しも入
る。ロングオンリーの一部投資家は少しずつ日本株を外し始めている。バリュエーション
で語れる相場ではなくなっており、底がみえない」(大手証券トレーダー)との声も聞か
れた。
東証1部の売買代金は約3.5兆円と今年3番目の大きさ。また東証1部の出来高は
約38億4900万株と今年2番目の大きさとなった。
岡三アセットマネジメント・上席ストラテジストの鈴木守氏は「イエレン米連邦準備
理事会(FRB)議長の議会証言でハト派的な発言が出たとして、仮に市場がポジティブ
に反応したとしても、それは瞬間的なものとなるだろう」と指摘。日米欧と中国の政策協
調や、財政政策面での具体的な行動、中国の人民元安観測の後退などが、株安に歯止めを
掛ける条件となるとの見方を示している。
個別銘柄ではファナック が反発。9日に発表した自社株買いを好感した。2
015年12月期営業利益が従来の予想から上振れて着地したSUMCO もしっ
かり。半面、通期業績予想を下方修正した太平洋セメント は大幅安となった。
東証1部騰落数は、値上がり131銘柄に対し、値下がりが1780銘柄、変わらず
が26銘柄だった。
(長田善行)
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