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トヨタ、９万台超の生産遅れか…国内全工場停止
2016年02月01日 22時35分

　トヨタ自動車は１日、８日から１３日までの６日間、完成車の組み立てラインがある国内全１６工場を停止すると発表した。

　グループの愛知製鋼（愛知県東海市）で１月に起きた爆発事故で、エンジンなどに使う特殊な鋼材の確保が難しくなったためだ。全工場が生産停止に追い込まれるのは２０１１年の東日本大震災以来となる。

　生産を停止する工場は、愛知県豊田市などにあるトヨタの４工場のほか、生産子会社やダイハツ工業、日野自動車など生産委託先の工場がある１０都府県に及ぶ。

　事故のあった愛知製鋼が生産していたのはエンジンや動力伝達部などに幅広く使われる特殊な鋼材だ。１月８日の事故発生後、愛知製鋼の別の生産ラインでの増産や、神戸製鋼所などに代替生産を委託するなどして対応してきた。

　当初は残業と休日出勤を取りやめる減産で乗り切る計画だったが、来週の生産に必要な部品の確保が間に合わなかったとみられる。減産と生産停止により計９万台以上の生産が遅れる見通しとなった。トヨタの海外工場の生産は続ける方針。
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