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「核融合研、7日から新実験 根強い反対、15年以上遅れ」 (朝日新聞 2017/3/7)
http://www.asahi.com/articles/ASK355VMPK35OIPE00K.html
大きなエネルギーを生み出す核融合を利用した発電を目指し、岐阜県土岐市の核融合科学研究所が、7日から新たな実験を始める。基礎研究段階だが、安全への懸念から住民の反対運動が起こり、実験開始は予定よりも15年以上遅れていた。投資に見合った成果が得られるのかが課題となる。
燃料は海水からも採れて、二酸化炭素も発生しない。核融合発電は、実現すれば大規模発電ができる未来のエネルギーとして期待されている。太陽の中心部で起きている反応を人工的に地球上で作り出し、そこで生まれるエネルギーを使って発電する仕組みだ。
課題は、超高温の状態を維持すること。核融合研は、原子核と電子がバラバラに高速で飛び交うプラズマを作り、これまでに9400万度まで温度を上げることに成功した。7日から始まる重水素を使った実験では、核融合発電に最低限必要な温度とされる1億2千万度のプラズマを目指す。国内の重水素実験は、茨城県那珂市の装置に次いで2カ所目。
ただ、中性子(放射線)と、放射性物質である三重水素がわずかに発生する。温度を上げるために使用する重水素の一部が核融合を起こすためだ。
核融合研は、実験棟のコンクリート壁と天井の厚さを、それぞれ2メートルと1・3メートルにして中性子が外部に漏れるのを防ぐという。三重水素は使用した重水素や水素と一緒に酸化させて水の状態にし、除去装置で95%以上を回収する。排水は日本アイソトープ協会に引き渡すなどの対策を取る。
竹入康彦所長は「将来の発電に向けた大きなステップ」と期待する。安全面については、「敷地境界に365日居続けても、中性子は自然界から受ける放射線の1千分の1以下。三重水素も、もともと人間が体内に持っている量の15分の1以下」と説明する。
--------(引用ここまで)-----------
核融合炉というと何か新しい仕組みで発電するのかと思いますが、実は火力や
現行の原子力(核分裂炉)と全く同じで、蒸気を発生させてタービンを回して発電します[1]。
蒸気を発生させるために1億度以上に達する核融合を起こさせるもので、その危険性は
核分裂炉の比ではありません。
しかもやっかいなトリチウム(三重水素)やコンクリートをも透過する中性子が発生するので
極めて危険です。
ムラの連中の言う「安全」が安全であったためしがありません。
ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊教授もその危険性を指摘しています[2]。
核分裂炉ですら大爆発して収拾できず困り果てているのに、さらに難しい技術が安全に
扱えるわけがありません。
電力需要は再生エネルギーでまかなえる目途もついています。
極めて危険で汚染を撒き散らす無意味な技術に、力を合わせて反対しましょう。
(関連情報)
[1] 「【広瀬隆さんより】核融合炉 その危険性について (核融合炉とは何かが、一発でわかります)」
(日々雑感 2013/2/8)
http://hibi-zakkan.net/archives/23262979.html
[2] 「『核融合炉の誘致は危険で無駄』 小柴昌俊氏(ノーベル物理学賞受賞)の朝日新聞への投稿 」
(れんげ通信ブログ版 2013/2/27)
http://rengetushin.at.webry.info/201302/article_15.html
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