http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/552.html
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ネット上で、バンダジェフスキー博士を論破するとかしたとか息巻く原子力ムラ工作員がときどき出没し、
失笑を買っている。
科学・医学の世界では、相手の説を否定するためには、実験や観察により矛盾する客観的事実を
示さなければならない。
机上の空論だけで論破できるわけもなく、科学・医学というものが全くわかっていない証拠である。
バンダジェフスキー博士は迫害に耐えながら、コツコツとひとりで研究をしたと思っている人が
多いだろうが、実は違う。
彼はゴメリ医科大学の大学長として、何百人ものスタッフを抱え、またヴァシーリ・ネステレンコ教授が
率いるベルラド研究所とも協力して、逮捕されるまで10年近くに渡り、大規模な内部被ばくの研究を
している[1]。
その研究も、臨床、動物実験、解剖の3つを研究の柱とした極めて厳密で反論の余地のないものだ。
体内に取り込まれた放射性セシウムが心臓に蓄積し心疾患を引き起こすという結論は、
そういった厳密な研究結果から導かれたものだ。
ノーベル賞を受賞してもおかしくない立派な研究内容である。
(もっともノーベル財団は原子力を推進する立場にあり、 IAEAに平和賞を与えても、
バンダジェフスキー博士にノーベル賞を授与することはないだろう)
間違ってもムラのチンピラ工作員が簡単に論破できるような底の浅い研究ではないのである。
バンダジェフスキー博士の研究内容を知った原子力推進の総本山IAEAは真っ青になった。
彼の研究結果は科学的・医学的に正しく、全く反論できない。
しかし正しいと認めたら最後、原子力産業に対する賠償訴訟が多発して原子力産業は崩壊する。
追い詰められた彼らはベラルーシの独裁政権と結託して冤罪をでっち上げ、バンダジェフスキー博士を
逮捕、拷問するという暴挙に出た。そして最終的に彼から地位も研究成果もすべて取り上げ、
国外に追放してしまった。
相棒のネステレンコ氏も何度も脅迫を受けたり、殺されかかっている[2]。
バンダジェフスキー博士の説は医学的に認められていないというのはウソであり、
認めると原子力を推進できなくなるので無視しているだけなのだ。
バンダジェフスキー博士の結論が間違っているとすれば、それを証明するのは簡単である。
放射能汚染地域で心疾患で亡くなった人の遺体を何体か献体してもらい解剖すればよい。
あんなに元気だったのに突然死したのは理解できない、徹底的に原因を究明してほしいと
遺体の解剖を希望する遺族はいくらでもいる。
中立的な第三者立会いの下で遺体を解剖し、心臓をはじめ放射性物質が蓄積しやすいと言われる
臓器を摘出し、組織検査と放射能汚染測定をすればよろしい。
できたらバンダジェフスキー博士にも立ち会ってもらい、臓器に放射性物質が蓄積されいないこと、
組織に病変がないことを示せばよい。
原子力推進のための巨額な宣伝工作費用にくらべたら、ほとんど只に等しい費用でできるだろう。
なぜ、それを行なってバンダジェフスキー博士の研究結果が誤りであることを堂々と実証しないのか。
理由はただ一つ、彼の研究が正しいことを証明することになるからだ。
自分たちに都合の悪いものはたとえ事実であっても一切認めず、弾圧して黙らせようとする。
これはもはや科学・医学とは言えない。異端者を排除・せん滅するカルト宗教そのものである。
ガリレオ・ガリレイは、当時のキリスト教教理に反する地動説を唱えたことで、裁判にかけられ、
事実に基づいた自説を無理やり撤回させられた。
バンダジェフスキー博士は、原子力業界に不都合な事実を解明したことで、冤罪で逮捕され拷問を受け、
国外追放されてしまった。
両者にどれだけ違いがあるというのか。
ガリレオの時代から400年を経た21世紀になっても、中世暗黒時代さながらの反科学的・非科学的な
弾圧が平気で行なわれ、エセ科学がはびこっていることに驚きを禁じえない。
亀井文夫監督のドキュメンタリー映画「世界は恐怖する 死の灰の正体」(1957年)を見るとわかるが、
1950年代まではまともな放射能被ばくの研究が盛んに行なわれていた[3][4]。
ところが1960年代になると原子力推進の障害になるということで、被ばく関連の研究予算は削られ、
それでも研究を続ける研究者は嫌がらせを受けたり昇進昇級の機会を奪われた。
それまでの貴重な研究成果もお蔵入りになってしまった。
そして、原子力業界がでっちあげた「少量の被ばくは健康によい」などという安全デマが大手を振って
まかり通るようになった。
ここ半世紀は被ばくの研究は進歩どころか退歩、退行したといってよい。暗黒時代そのものである。
原子力業界の手口は地球温暖化の研究に関しても全く同じである。
最初から「二酸化炭素増加による温暖化が進んでいる」という結論が決まっており、それに反する事実は
すべて隠ぺい・改ざんし、異議を唱える研究者を脅したり排除したりして、原子力推進に不都合な事実を
無理やりねじ曲げ隠す。
これはもう科学とは言えない。
21世紀は科学の時代だと誰もが信じて疑わなかった。
ところがフタを開けてみれば、とんでもないエセ科学が堂々と幅をきかす時代になった。
大変ゆゆしき状況である。
科学者・医学者の皆さん、とくに若い研究者の手に科学の未来は委ねられている。
どんな圧力や嫌がらせがあっても、科学的な真理・真実を追及する使命を決して忘れないでいただきたい。
金や地位に目がくらんで真実をねじ曲げる御用学者になったら人生は終わりである。
いずれ真実は明らかになり、世に広く知られることになる。
たとえ恵まれない人生であったとしても真実を追究した研究者は賞賛され、政府や業界のために
ウソ、デタラメを並べ被害を拡大させた御用は極悪人として死後もクソミソに罵られることになるのだ。
素人のわれわれにも専門家の研究結果をきちんとチェックする姿勢が求められる。
お互い力を合わせて、原子力業界が不当な弾圧を行ない不都合な真実をねじ曲げる科学暗黒時代に
終止符を打ち、本当の科学・医学を取り戻さなければならない。
(関連情報)
[1] 「チェルノブイリの犯罪」(ヴラディミール・チェルトコフ著 緑風出版)
[2] 「『チェルノブイリ被害の全貌』のヴァシーリ・ネステレンコ氏は何度も脅迫を受け、少なくとも二度、
暗殺未遂にあった」 (拙稿 2016/8/31)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/394.html
[3] 「世界は恐怖する 死の灰の正体(亀井文夫監督)」 (YouTube・kodaira Prince 2013/7/29)
https://youtu.be/yCk2Qf6RA_s
[4] 「亀井文夫監督「世界は恐怖する 死の灰の正体」(書き起こし)(chihointokyoの毒皿ブログ)」
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/167.html
[5] 「バンダジェフスキー博士 『被ばくした動物の心臓をコップに入れるとコップの形に変わる』」
(拙稿 2017/1/29)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/393.html
[6] 「突然死の原因はセシウムの内部被曝(とある原発の溶融貫通(メルトスルー))」
(阿修羅・赤かぶ 2014/4/16)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/485.html
[7] 「『放射性セシウムと心臓』 第4章: 放射性セシウムの心臓への影響の病理生理学的特徴、
バンダジェフスキー」 (阿修羅・mainau 2013/2/10)
http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/242.html
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