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2017年、福島の課題(めげ猫「タマ」の日記)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/243.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 05 日 20:50:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

2017年、福島の課題
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2047.html
2017/01/05(木) 19:47:33 めげ猫「タマ」の日記


 1月4日に仕事はじめ、2016年も始動しました。そこで2016年福島の課題を(=^・^=)なりにまとめれば
 @女性の信頼を取り戻せるか
 A福島の未来を示せるか
 B仮設、見なし仮設追い出し、ホームレス化を防げるか
かと思います。

 昨日(1月4日)は仕事はじめです。正月休みが終わりゆうつな気分で出勤されたかたも多いと思います。仕事はじめの日にある儀式に年頭訓示があります。概ねその年の課題や目標を建前で語る儀式でしょうか?福島では福島県知事の年頭記者会見や(1)、東京電力社長の訓示がありました(2)。


※(3)をキャプチャー
図―1 年頭訓示する福島県知事

そこで(=^・^=)も2016年の福島の課題を纏めてみました。

1.女性の信頼を取り戻せるか
 福島県は福島は「安全」であり、福島を避ける行為を「風評被害」と断じています(4)。でも福島に暮らす多くに方が「不安」抱いているようです。福島県県民健康管理調査によれば放射線リスク認知に関する質問で「晩発的影響の可能性が高い」と答えている人が39.6%、「次世代への影響の可能性が高い」と答えている人が48.1%います(5)。福島県は福島県民に信用されていないようです。

 福島第一原発事故では避難区域が設定されましたが、その後に「安全」にたったとして次々に解除されました。最初に避難指示が解除されたのが「緊急時避難準備区域」で5年以上前の2011年9月30日です。広野町は全域が緊急時避難準備区域で(6)、この時点で全域の避難指示が解除になりました。以下に5年後にどれだけ戻ったかをしめすます。


 ※1(7)を転載
 ※2 年齢は解除5年後の2016年10月時点
 図―2 福島県広野町の5年帰還率

 成人男性は他からの転入もあると思いますが、避難指示解除時の人口を超えていますが女性の帰還は進んでいません。福島県広野町の多くの女性は福島県の「安全」とする主張を信用せず「帰還」はしなったようです。

 20代前半は学校を卒業し社会人として新たな出発をする時期です。福島の皆さんはこの時期に社会人生活を福島からスタートするか、福島以外からスタートするか決断をせざるを得ないと思います。以下に各年3月から11月の20代前半の社会的増減(転入者-転出者)を示します。


 ※(7)を転載
 図―3 福島県の各年3月〜11月の社会的増減

 図に示す通り事故後6年間、男性を大きく超える女性の減少が見られます。福島の女性は子供の頃か「福島は安全」とゆう福島県の主張を信じておらず、大人になって社会人としてスタートするときに福島から逃げていくようです。

福島の高校生が福島第一を視察したそうです(8)。


 ※(8)を転載
 図―4 福島第一視察後の感想を話す福島の女子高校生

 福島の女子高校生の皆様は福島は安全とする福島県を信用できず、自らの目で福島第一の状況を見に行くしかなかったのかもしれません。

 こうした女性達の福島県に対する不信は男性より影響が深刻です。20代前半の女性が福島を出て行けば、近い将来にお母さんとなるべき女性がいなくなり、子供が生まれなくなります。仮に福島に残ったとしても福島産は避けらると思います。家庭で料理の材料を買い調理するのは多くが女性だと思います。彼女達は何を買うか決めています。福島の女性が福島産を買わなくなれば、福島産は売れません。スーパーもチラシに載せないと思います。

 今日(1月5日)はイチゴの日、その1です(9)。福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(10)。福島県伊達市は福島県最大のイチゴの産地です(11)。同市のイチゴはとても甘くてちょっと酸っぱい、新鮮そのものだそうです(12)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと言っています(13)。でも、福島県伊達市スーパーのチラシには福島産イチゴがありません。


 ※(14)を引用
 図―5 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 少なくとも福島のスーパーの担当者は消費者が福島産イチゴを嫌がっていると考えているようです。
 福島県は福島の女性の信頼を回復し、人口流出に歯止めをかけたり、女性にもっと福島産を買って貰う必要があります。でも無理です。以下に福島県知事の年頭訓示の様子を示します。


 ※(3)を引用
 図―6 知事の年頭訓示に集まった福島県幹部

 男性だらけです。男性だけは女性の視点に立った効果的な対策など立案できる訳がありません。そして福島県は福島県民に「嘘」を言い続けています。事故前に福島県は福島第一原発は「安全」だと説明していました(15)。でも、福島第一原発事故です。「安全」だといった福島県職員が責任をとって辞職なんて話を(=^・^=)は知りません。

 福島県は福島産について
 「 安全な農林水産物を提供するため、県がモニタリング検査を実施するほか、産地においても、米の全量全袋検査などを実施しています。」
と説明しています(16)。以下に福島産キノコの検査結果を示します。


 ※1(17)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日または購入日
 ※4 福島県内で販売を含む
 ※5 県外は「国立医薬品食品衛生研究所」が検査
 図―7 キノコ(栽培を除く)の検査結果

 福島県の検査では最大でも基準値(18)の半分の1キログラム当たり50ベクレル、平均では7ベクレルです(17)。ところが福島県外の検査機関(国立医薬品食品衛生研究所)が流通品を数件検査したら、基準値の倍以上の1キログラム当たり230ベクレルのセシウムが見つかりました。

2.福島の未来を示せるか
 事故後の5年10ヶ月間を見ていると福島復興は当初の目論みどおりには進んでいない気がします。福島第一の廃炉作業は遅れまくりです(19)。遅れた例としては、福島に溜まった放射能汚染廃棄物があります。除染で出た廃棄物が当初は仮置き場で3年程、仮置きされた後で、中間貯蔵施設に移されるはずでした(20)。最近の福島県の広報をみると
「袋等の保管容器に入れた除去土壌等は、中間貯蔵施設へ搬出されるまでの間、仮置場等で一時的に保管します。」
となっており(21)、「3年間」がありません。

 もう一つの放射性廃棄物処分場である楢葉町と富岡町の境界付近に設置される「フクシマエコテッククリーンセンター」の(22)がとん挫してしまいまいした(23)。

 福島復興の将来像が見えません。図―3に示す様に福島から事故後の若い女性が脱出しています。いまも福島県からは約4万人方が福島県外に避難しています(24)。若い女性の福島脱出を防止するにしても、福島県外に避難している方を呼び戻すにしても、福島復興の将来像をそろそろ示す時期にきていると思います。

3.仮設、見なし仮設追い出し、ホームレス化を防げるか
 福島県は避難地域や2015年以降も避難地域(その後に解除)避難地域だった住民の皆さんを対象に用意した仮設住宅や借り上げ住宅の提供を今年3月末で打ち切ると発表しました(25)。福島には県外避難者約4万人、県内避難者約4.3万人(24)の合計で8.3万人の方達が避難生活をされています。このうち避難区域から避難されてる方は帰還困難区域2.4万人、居住制限区域2.2万人、避難指示解除準備区域1.1万人(26)の計5.7万人なので、残りの2.6万人が今年3月末に住まいを失う危険があります。

 福島県の言い分は事故から6年近くが経過し、除染も進み「安全」なので避難の必要はないだと思います。でも(=^・^=)は福島が「安全」になったとは思いません。福島を代表する果物にモモがあります。モモは福島県各地で作られているのでなく、福島盆地が中心です(27)(28)。以下に位置を示します。


 ※1(29)のデータを元に(30)に示す方法で作成
 ※2 福島盆地の範囲は(27)、相馬地方の範囲は(31)による。
 図―8 福島盆地と相馬地方

 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。福島のモモは事故後6年連続でセシウム入りです。


 ※1(32)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは厚生労働省発表日
 図―9 福島産モモの検査結果

 事故後に葬式も増えています。以下に各年3月から11月までの8ヶ月間の葬式(死者)数を示します。


 ※1 (33)を集計
 ※2 震災犠牲者は(24)により、死者・行方不明者を含み関連死を含まず
 図―10 福島盆地の葬式(死者)数

。事故前年と6年目を比較すると
 事故前年(2011年3月〜11月) 2,864人
 事故6年目(2016年3月〜11月)3,153人
で10.1%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.02%でしたので、偶然を言うには無理があります。

 避難地域を挟み反対側(東側)にあるモモの産地ではない相馬地方で事故前年と6年目を比較すると
 事故前年(2011年3月〜11月) 1,017人
 事故6年目(2016年3月〜11月)1,018人
で1人増で殆ど増えていません(32)。


<余談>
 福島県の地方二紙は知事の年頭訓示が会見を取り上げた社説を掲載していました。各社説は
 「福島県は大きな可能性を持った地域だと胸を張れる環境づくりの一年としたい。」(福島民報(34))

 「福島県の将来を一緒につくっていく県民を一人でも多く増やしたい。」(福島民友(35))
と希望を示す「たい。」で結んでいます。

 福島の現実は厳しく、これを解決する具体策が無く「希望」を述べるしかないようです。
 今日はイチゴの日です。福島では福島市、いわき市、郡山市、会津若松市、相馬市などでイチゴ狩りが楽しめます。開園していない所もありますが、間もなく開園です(36)。どれも美味しそうです。福島の各スーパーもイチゴをチラシに載せていました。


  (a) 福島市その1  


  (b)福島市その2 


   (c)いわき市   


   (d)郡山市


   (e)会津若松市その1 


   (f)会津若松市その2


 (f)相馬市

 ※(a)は(37)、(b)は(38)、(c)は(39)、(d)は(40)、(e)は(41)、(f)は(42)、(g)は(43)を引用
 図―11 福島産イチゴが無い福島県のスーパーのチラシ

 福島産イチゴはありません。(=^・^=)も福島の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法な(=^・^=)の過去の記事(44)による



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)ふくしまから チャレンジはじめよう。 〜 福島県知事 内堀雅雄のページ 〜」 - 福島県ホームページ
(2)2017/1/4(水) 「2017年 年頭挨拶」
(3)福島のニュース (1月4日ひる放送) FTV8
(4)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(5)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(6)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(7)めげ猫「タマ」の日記 緊急時避難準備区域解除5年、女性と子供は戻らない
(8)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送。福島第一の凍土壁で海岸からの汲み上げ量は100トンに減、実は倍
(9)1月5日 イチゴの日 <366日への旅 記念日編 今日は何の日>
(10)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―茨城産ブリからセシウム、福島産は69件連続ND―
(12)伊達のいちご - 福島県伊達市ホームページ
(13)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(14)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
(15)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(16)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(17)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年)―デタラメな検査で安全とされる福島産―
(18)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島・廃炉5年、できたの14件中3件、予定通りは1件
(20)仮置場について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(21)仮置場等について - 福島県ホームページ
(22)めげ猫「タマ」の日記 フクシマエコテッククリーンセンターについて
(23)年内の廃棄物搬入断念 「処分計画」環境省、楢葉と協定結べず:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(24)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(25)東日本大震災に係る応急仮設住宅の供与期間の延長について(平成28年7月15日公表) - 福島県ホームページ
(26)【避難指示区域】「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域:震災・原発関連:福島民友新聞社 みんゆうNet
(27)福島盆地 - Wikipedia
(28)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(29)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(30)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(31)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(32)
(33)福島県の推計人口(平成28年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(34)【知事年頭会見】新しい福島に向けて(1月5日) | 県内ニュース | 福島民報
(35)【1月5日付社説】定住・二地域居住/ひびき合える仲間増やそう  :社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(36)福島県いちご狩りおすすめ人気ランキング2017と口コミ情報 | 季節お役立ち情報局
(37)イトーヨーカドー 福島店
(38)イオン福島店
(39)平尼子店 | マルト - 店舗情報
(40)ザ・モール郡山店 - 店舗詳細|SEIYU
(41)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
(42)ヨークベニマル/お店ガイド
(43)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の相馬店
(44)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について



 

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コメント
 
1. 2017年1月05日 20:55:42 : 5Ms7eOeGYk : 7vnKZlSmhHM[1]
子供と老人は松本に逃がせ

[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82
2. 2017年1月05日 22:25:04 : YuRUT7Unh6 : EOfEF2sj8_w[1]

さらに詳しく知りたいこと
・ 5年帰還率の男性の数について
・ 福島産キノコのセシウム濃度の検査について
不可解なものを感じさせます。

>そして福島県は福島県民に「嘘」を言い続けています。事故前に福島県は福島第一
>原発は「安全」だと説明していました(15)。でも、福島第一原発事故です。
>「安全」だといった福島県職員が責任をとって辞職なんて話を(=^・^=)は知りません。

放射能が目に見えないからと言って、嘘やごまかしで、汚染された環境が元に戻ることは絶対にない。
それを知っているから福島県の男性職員は年頭の訓示でうなだれているように思える。
目には見えないけれども、女性は、若い女性の理性・感性は、その危険性をまっすぐに受け止めてい
るようだ。
 
復興してほしい。何とか支援も続けたい。でも放出された放射性物質が、半減期に反した振る舞いを
することはあるまい。
行政はその認識に立って、どのようにしたらよいか、偽りのない本心を聞かせてほしい。
 


3. 2017年1月07日 13:16:40 : kB23vggkkI : FwE2acgCqTA[8]
福島役人は人流出すると税収減るから逃がさないようにしてるんだよ。
っp

[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

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