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福島甲状腺、新規発生者 被ばく線量1mSv以上は57%、全体では38%
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2016/12/27(火) 19:42:37 めげ猫「タマ」の日記
今日(12月27日)に福島県県民健康管理調査25回検討委員会が今日(12月27日)に開かれました(1)。原発事故当時の0−19歳の方のうち、事故後4ヶ月の被ばく線量が
1ミリシーベルト未満の方 92,444人
1ミリシーベルト以上の方 55,755人
で(2)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が大半です。一方で、2順目の検査で新たに甲状腺がんについて悪性ないし悪性の疑いの方の人数は
1ミリシーベルト未満の方 15人
1ミリシーベルト以上の方 20人
で(3)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は57%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2.5%で、統計的に差がるとされる5%以下です(4)。
チェルノブイリ原発事故後に明らかになった健康被害として、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんがあります(5)。
福島県では、東京電力福島第一原発事故を踏まえ、子どもたち(事故当時18歳以下)の健康を長期に見守るために、甲状腺(超音波)検査を実施しています(6)。当初の見込みは100万人に1,2名の想定でしたが(7)、最新の結果を集計すると(2)(8)では
約30万人を検査して183人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つかっています。およそ1万に6人と当初の想定に比べ極めて高い割合です。
※(6)を集計
図―1 どんどん増える福島の甲状腺癌
これについて福島原発事故の為とも(10)、そうでないとも主張があります(11)。現時点の公式見解は
「事故当時5 歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(12)。
※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で12月1日時点に換算
※2 避難区域は(15)による
※3 区分は(3)による。
※4 原資料(3)は「平成」で記載されているが、西暦に変更
図−2 福島甲状せん・先行調査の区分
図に示す通り先行調査は2013年に完了し、2014年から本格調査が始まりました。
※1(5)を集計
※2 年齢は発症時の年齢
※3 チェルノブイリ原発事故は1986年
図―3 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率
チェルノブイリ原発事故では事故の2〜3年後から急な増加が見られます(5)。チェルノブイリ原発事故で発生した甲状腺がんは晩発性なので、本格調査の結果がより重要だと思います。
福島県県民健康管理調査では、甲状腺検査とは別に、原発事故後に4ヶ月間の外部被ばく線量の推計調査をしています(1)。この結果を踏まえ、事故後4ヶ月間の被ばく線量別の人数を発表しています(2)(8)。以下に本格調査の被ばく線量別の悪性ないし悪性の疑いかたの人数を示します。
※(3)による
図―4 被ばく線量別も悪性ないし悪性の疑いの人数(本格調査)
図に示す通り、本格調査では先行調査に比べ大きく高線量側にシフトしています。先行調査は2013年度に終了しているので(9)、2013年以前に見つかった悪性ないし悪性の疑いの方の人数です。一方で、本格調査は先行調査で見つからない方が対象ですので2014年以降に新たに悪性ないし悪性の疑いと診断された方です。先行調査に比べ、本格調査では高線量側にシフトしています。
以下に調査対象となる事故当時0〜18歳にほぼ近い0〜19歳の方の事故後の4ヵ月間の被ばく線量の分布を示します。
※(2)を集計
図―5 原発事故後4ヶ月間の事故当時0〜19歳の方の被ばく線量
図―4との比較で、先行調査では似た形をしていますが、本格調査は違います。原発事故当時の0−19歳の方のうち、事故後4ヶ月の被ばく線量が
1ミリシーベルト未満の方 92,444人
1ミリシーベルト以上の方 55,755人
で(2)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は%で1ミリシーベルト以下が大半です。。一方で、2順目の本格調査で新たに甲状腺がんについて悪性ないし悪性の疑いの方の人数は、図―3から人数を読むと
1ミリシーベルト未満の方 15人
1ミリシーベルト以上の方 20人
で(3)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2.5%です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2.5%で、統計的に差がるとされる5%以下です(4)。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
以下に本格調査における市町村別の罹患率を示します。
※(3)を集計
図―6 地域別発生状況
(=^・^=)が注目しているのは2点です。図−2とパターンが似ている気がします。ヨウ素剤は甲状腺被ばくの影響を抑えられるかもしれないと言われています(17)。福島県三春町はヨウ素剤の町民への服用を実施しました(18)。図に示す通り、周辺市町村では本格調査で甲状腺癌が見つかっています。統計的な差があるかと言えば、明確な差はありませが、三春町では見つかっていません。混乱の中も三春町の判断は正しかった可能性が高いと思います。
福島第一原発事故発生時から事故対応に当たっていた東京電力社員様が労災認定されました(19)。一人なのでこれを原発事故の被ばくによるものと断言することはできませんが、厚生労働省が基準とする100ミリシーベルト以上を被ばくされたかたは、2011年12月末時点で東電社員様146人、下請けんさん19人の合計165人(20)それ程には多くありません。割合ではかなり高い割合です。
本文にある通り、本格調査で甲状腺癌が見つかった方が比較的高線量(1ミリシーベルト以上)に偏っていること。事故対応に当たり高線量(100ミリシーベルトミリシーベルト以上)の被ばくした東京電力社員様からも見つかっていること。本格調査ではヨウ素剤を服用した三春町の皆様からは見つかっていない事を考慮すれば「放射線の影響とは考えにくい」のでかくクロに近いグレーです。このまま調査が進めばよりはっきりしてきそうです。
それでは困る方達がいます。安倍出戻り総理は事故前に
「原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」
と答弁しています(21)。福島での健康被害が明確になってはまずいと思います。福島の甲状腺検査を縮小すべきとの報道が時々あるます(22)(23)。(=^・^=)には見えない力が働いてるようにしか思えません。
「万全を期している」のに福島原発事故は起こりました。福島の「安全」についても万全を期しており(24)、福島の放射線を危険視すのは「風評被害」とされ(25)、きちがい扱いされます(26)。これでは福島の皆さんは不安だと思います。
もうすぐお正月、お雑煮を楽しみしている方もいると思います。福島のお雑煮では鶏肉を使うそうです(27)。福島県が力をいれている農畜産物に鶏肉(軍鶏)があります。福島県川俣町は産地です(28)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
※(30)を引用
図―7 福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県川俣町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
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