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「『老化』する小中学生 つまづいて骨折 和式トイレでかがめない…」 (産経 2016/11/27)
http://www.sankei.com/premium/news/161127/prm1611270024-n1.html
「また、骨折か…」
10月初旬の夕方、埼玉県北本市の整形外科医院。公立高校2年生(17)=鴻巣市=は真っ赤に腫れた右足首に目を落とし、ため息をついた。
低い段差につまずき、足首をひねった。小学生で1回、中学生で2回、高校生になり今回で2回目だ。
「人より関節が硬いのかな…」。医師の診断は聞いたことのないものだった。「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」
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ロコモは体を動かすのに必要な関節や骨、筋肉など「運動器」が機能不全を起こした状態で、骨折や捻挫を誘発する。関節が衰えてこわばり十分に曲げられなくなるため、力を入れると耐えきれず折れてしまう。加齢や運動不足が原因とされ、高齢者に多い。
だが、近年は子供たちの間で増えている。幼い体が「老化」しているのだ。
文部科学省の委託を受けた埼玉県医師会が平成22〜25年、県内の幼稚園から中学生までの子供1343人に運動器の検診を行った結果、約40%に機能不全の兆候がみられた。3人に1人以上に、ロコモの疑いがあるということだ。
危機感を募らせた文科省は今年度から学校での健康診断に運動器検診を追加。文科省幹部は「全国でも埼玉と同様の傾向になるだろう」と予想する。
子供の運動不足が蔓延(まんえん)している。スポーツ庁の全国体力テスト(27年度)によると、1週間の運動時間がゼロという小中学生は3〜14%。約14万人に上る。
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運動器の機能不全は「しゃがみ込む」「走る」など日常動作を阻害する。東京のある区の教育現場から報告された事例は深刻だ。
「和式便所でかがめず後ろに倒れる」(幼稚園)「つま先が上がらず何もない場所でつまずく」(小学校)
埼玉県で校医を務める柴田輝明医師(整形外科)が今年9〜10月に骨折と診察した子供は15人に上る。跳び箱で手をついたときに手首を、滑り台で着地の際に足首を。「以前なら捻挫で済んでいたのに…」
ニッセイ基礎研究所の村松容子主任研究員が学校での骨折発生率を算出したところ、昭和45年には0・64%だったが、平成23年には1・60%に増えた。
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「体力は国力の基盤」。1960年代、ケネディ米大統領はこんな趣旨の言葉を残した。テレビや自動車の普及で子供の体力が急低下。学校での運動強化を「国家戦略」に位置づけた。今の日本の姿が重なる。スポーツ庁幹部は語る。「地域や学校で運動の機会を増やすことが重要だ」
「ママ、投げて!」。10月下旬、千葉県船橋市の公園。幼稚園児の栢沼(かやぬま)璃宙(りら)ちゃん(6)と母親のみおさん(33)がボール遊びをしていた。「今まで場所がなかったからうれしいね」とみおさん。「また来ようね」
他の利用者らへ「迷惑行為」と見なされ禁じられていたボール遊び。同市は9月、5カ所の公園で試験的に「解禁」した。
体力づくりの場を設けることは、国や自治体を挙げての課題だ。解禁の動きは東京都千代田区や松山市、大阪市に拡大している。
自治体の条例に公園でのボール遊びを禁じる文言はない。ただ、苦情を受けた自治体側が「迷惑行為」と解釈して禁止してきた。
公園を開放した自治体の担当者は、住民への説明に熱心に取り組むようになった。「今まで.易だった。街や国を支える子供のために、まずは自分たちが変わらなければいけない」
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未来の日本を支える宝、子供たちの「生きる力」が衰えている。育てる親の劣化も激しい。虐待死は後を絶たない。子供をめぐる社会の危うさは増す。そのつけは国民にふりかかる。どうすればいいのか。
少女が両脚で勢いよく踏み切り、跳び箱を飛び越えようとしている。そんな1枚の絵がある。6歳の幼稚園児がクレヨンで描いたもので、躍動がある。だが、腕が描かれていない。
「10年ほど前から、こうした画を描く子供が増えてきたように感じる」。兵庫県西宮市で幼児教室を主催する正司昌子さん(82)は、同じような絵を教室の棚から取り出した。
子供の絵に詳しい元目白大教授の西方毅さん(発達心理学)は、「生活が便利になり、意識的に手を動かさなくなったことの影響と読み解ける」とみる。
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水面下で進行する子供たちの異変。絵はその表層に過ぎない。教育現場からは切実な声が上がる。
「トイレットペーパーがうまく切れない」(東京都の区立小教諭
「液状のりの容器を押す力加減が分からず、噴出させる」(横浜市立小教諭)
「握力が弱く鉄棒がにぎれない」(幼児教室教員)
全国国公立幼稚園・こども園長会が昨年、665人の教員を対象に実施した調査では、76%の教員が「教え子がひもを結べない」と回答。「箸を正しく持って使えない」も66%だった。
調査は「手先を上手に使うことができない子供が増えている」という現場の危機感を受けて初めて実施。同会の関美津子会長は「悪い結果は覚悟していたが、これほどとは…」と語る。
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「髪の毛みたい…」。横浜市の主婦(42)は、小学3年の長男(8)が持ち帰ったテストの答案用紙を見て驚いた。異様に文字が薄かったからだ。
スポーツ庁の全国体力テスト(平成27年度)では、小中学生ともに握力が過去最低を記録、子供の筆圧にも“黄信号”が点る。子供たちの「生きる力」の低下に歯止めがかからない。
「HBなんて使わせたらテストの採点ができない」。東京都内の公立小で3年生を受け持つ女性教諭(34)は苦笑する。芯が硬い「HB」では、文字が判別できないほど薄くなることがある。事実、弱い力でも書ける「2B」を推奨する学校が増え、HBは教室から姿を消しつつある。
トンボ鉛筆によると、11年に学童用鉛筆の売り上げの14%を占めていたHBは、27年には8%まで激減。逆に2Bは49%から62%に伸びた。さらに濃い「4B」「6B」も1%だった売り上げが、それぞれ4%、5%に増えている。
近年、非力な子供用の商品が多く登場している。ある文具メーカーは、通常の学童用(直径約7ミリ)より2ミリ太く、三角形で握りやすい鉛筆を販売。くの字型に開けるものが多い色鉛筆のケースをより弱い力で開閉できるスライド式に変えた会社も。以前のものより4割軽い力で字を消せる消しゴムもある。弱い力で描ける色鉛筆の26年の売り上げは前年比4割増で、需要の高まりをうかがわせる。
「過保護マーケット」と揶揄(やゆ)される商品の人気は、非力な子供たちを増長するだけだ。
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「3だ!」。東京・池袋の幼児教室。幼稚園に通う男児(6)はサイコロを振り、出た目の数だけ駒を動かした。ボードゲームで手先を鍛える。2センチ四方しかしないサイコロと駒を、子供は小さな指で器用につまむ。
女性講師(50)は「親の多くは危機感を抱きながらも、教え方に悩んでいる」と話す。
NPO法人、子どもの生活科学研究会の実技調査(30〜44歳の男女338人対象)によると、30〜34歳で鉛筆を正しく持ち使える人は26%に留まる。35〜39歳、40〜44歳でもほぼ同じ割合で、子供のモデルとなれる親は4人に1人だ。
同研究会代表の谷田貝(やたがい)公昭・目白大名誉教授(保育学)は語る。「周囲の大人の教える力も衰えている。子供が自立して生きられるようにするため、今、その責任が問われている」
--------(引用ここまで)------------
ついに産経新聞でさえ子供が「老化」とはっきり言い出しました。
子どもの運動不足は今に始まったことではなく30年以上前から指摘されており、
近年の子供の老化を説明できません。
間違いなく放射能被ばくの影響です。
HBの鉛筆が硬すぎて字が書けないほど手の力が弱っているとは衝撃的です。
相当キていますね。
このまま内部被ばくを放置すれば、そのうちチェルノブイリと同じように健康な子供を探すのが難しい
悲惨な状況になるでしょう。
日本の将来をになう子供たちがこれではお先真っ暗です。
(関連情報)
「マスコミが盛んに報道する子どもロコモは、被ばく被害そのものである」 (拙稿 2015/4/13)
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/533.html
「真っ直ぐ立てない子供たち「まるでゴリラ」…足指に“異変”も (産経ニュース)」 (拙稿 2015/5/17)
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/800.html
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