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トリチウム水「海洋放出」を危惧する福島の漁業者(Book Bang)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/674.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 24 日 14:01:35: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

トリチウム水「海洋放出」を危惧する福島の漁業者
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161024-00010002-bookbang-soci
Book Bang 10月24日(月)12時32分配信


 廃炉工程にある東京電力福島第1原発でいま、汚染水の処理後、構内のタンクで保管中の水が約80万トンに上っている。「浄化水」ではなく、水と唯一分離不可能な放射性物質トリチウムが溶け込んだ廃液だ。それを希釈して海に放出し、汚染水問題を一気に解消したい政府に対して、地元福島県の漁業者たちは絶対反対の構えだ。科学的に安全なレベルに薄められても汚染水に変わりはなく、大量放出となれば計り知れぬ「風評被害」再燃の恐れがある――との理由からだ。こつこつと試験操業が続けられてきた福島の漁業復興の上で最大の懸案になっている。

■市場再建祝う6年ぶりの祭り

「ようやく施設の再建にこぎつけた。これから、ここで交流イベントを企画し、我々の試験操業で捕れた魚が安全だと消費者に知ってもらい、安心して食べてほしい。風評は漁業復興の上で最大の問題。払拭はなかなか難しいが、本格操業に向けて努力を重ねていきたい」

 福島県相馬市の松川浦漁港で10月1日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を挟んで6年ぶりに催された「ふくしまおさかなフェスティバル イン 相馬」。大津波で荷さばき場(魚市場)と事務所を壊され、仮施設で試験操業を続けてきた相馬双葉漁協の佐藤弘之組合長は、再建された拠点を披露する祭りの開会式で、集まった市民に復興を誓った。

 同漁協の試験操業は2012年6月から、漁協組合員が週2、3回ほど船を出し、監督機関である福島県地域漁業復興協議会(県、流通業者、消費者、水産専門家らが参加)の専門委員会が「安全」と判定した魚種のみ、限られた量だけ漁獲している。水揚げされた魚介類は放射性物質の検査を経て、通常の競りでなく業者との相対取引で売られている。福島第1原発事故の1カ月後、東電が原発構内の汚染水1万1500トンを海に放出処分し、それが原因で同県の漁業者は操業自粛を強いられてきた。試験操業が許されるには、県と合同のモニタリング調査で、魚種ごとに基準値を継続してクリアするのが条件。「当初わずか3魚種だった試験操業は今、92魚種に増えた」と佐藤組合長は、辛抱を積み重ねた成果に胸を張り、全国の市場、消費者から信頼を得ての本格操業再開へ希望をにじませた。

 4800平方メートルの明るい荷さばき場は大漁旗で飾られ、魚のつかみ取りや名物のカレイの塩焼きに大勢の人の輪ができ、岸壁に停泊した漁船に家族連れが試乗するなど、約8000人の来場者でにぎわった。「震災前の祭りのにぎわいがよみがえった」と漁協関係者は喜んだ。他にも明るいニュースはある。試験操業で捕っているコウナゴが、西日本の産地の禁漁措置(高水温が原因)のため震災前のような高値で売れたり、相馬の浜を代表する魚であったヒラメ、アイナメが8月以降、新たに試験操業の対象魚に加わったりした。

 しかし、祭りに参加した漁業者の表情は厳しいままだった。

「相馬産のコウナゴの好況は一時的な需給関係の結果で、他産地の水揚げが元に戻れば、また、風評を織り込んだ『2等級下』の値で買いたたかれるのではないか」

「再建されたとはいえ、相馬の市場の大きさは本来、年に50億円の売上がないと自立も維持もできない。道はまだまだ遠い」

 そして、共通して聞かれたのが「福島第1原発の汚染水処理がどうなるか」という懸念だ。沖合底曳き船主の高橋通さん(61)は言う。

「(原発構内には)最後に残った“やっかいもの”のトリチウム水の保管タンクが山ほどある。『それを海に放出したらいい』という話が政府から出ている。東京オリンピック(2020年)の1年前には片付けてしまいたいのだろう。しかし、そうなったら『風評』はどうする? これまでの努力が帳消しにされる」

■「放出やむなし」の世論づくり                   

 トリチウム(三重水素)は放射性物質の1種で、水素と性質が似ている。そのため、それが溶け込んだ水から分離できず、13年3月から福島第1原発の汚染水(約60種の放射性物質を含む)処理で東電が稼働させている「多核種除去設備(ALPS)」でも唯一除去できないでいる。汚染水処理を東電は当初「浄化」としていたが、実際には半減期12年のトリチウムを含んだ廃水は現在約80万トンが保管タンクにためられている。汚染水は、溶けた核燃料が残る原子炉建屋に地下水が流入して毎日発生。それを減らそうと東電が建屋の周囲に開設した「凍土壁」などの対策にも劇的な効果が見えず、トリチウム水は増え続けている。

 漁業者が懸念する海洋放出は、13年9月、日本原子力学会の福島第1原発事故調査委員会が最終報告案で「自然の濃度まで薄めて放出」を提案。以後、せきを切ったように政府の原子力規制委員会、経済産業省の幹部らが「放出はやむなし」との見解を相次いで表明し、今年4月には政府の汚染水処理対策委員会が「海洋放出が最も短期間に、低コストで処分できる」とする試算を明らかにした。(1)深い地層に注入(2)海洋放出(3)蒸発(4)水素に変化させて大気放出(5)固化またはゲル化し地下に埋設――の方法を検討した結果で、これからの処分方法の絞り込みに向けた議論のたたき台にするという。

 トリチウムは原発の運転過程でも発生し、これまで各地の原子力施設から海に放出されてきた事実がある。田中俊一原子力規制委員長も「廃炉に伴う廃棄物が増える中で、タンクは延々と増やせない。(汚染水処理設備で取り除けない)トリチウムは分離できず、濃度基準を下回る水は何十年も世界で放出されている」(16年3月8日の河北新報の記事より)と述べるなど、科学的に問題はないとたびたび発言している。

 しかし、そうした事実そのものが、一般にほとんど知られてこなかったのではないか?
「海に放出されたら、また大きな風評が起きる。それは感情論だと田中委員長は言うかもしれないが、人の不安の感情から始まるのが風評問題なんじゃないか」

 やはり10月1日、松川浦漁港での祭りに自らの小型漁船とともに参加した今野智光さん(58)はこう語った。

 相馬の漁業者にとっては、トリチウム水も汚染水に変わりはないという。汚染水という言葉自体が、トラウマになるほど苦い経験の数々と重なっているからだ。漁業を復活させたい一心で試験操業を続けていた13年7月22日、東電がそれまで隠していた福島第1原発での汚染水海洋流出事故を突然公表し、相馬双葉漁協は、漁の最盛期だったタコの取引を中京地方の市場から半ば門前払いされた(当時、その風評は同県内陸の農産物などに及び、福島市周辺の桃の売上も減った)。

 15年2月にも別の長期にわたる汚染水流出事故の隠ぺいが発覚。漁協は風評再燃を恐れ、試験操業中だったシラス漁を延期せざるを得なかった。不信感は、そのたびに漁協組合員への対策説明会を開いて謝罪を繰り返す東電だけでなく、同じ場で「東電任せでなく、国が前面に出て汚染水対策、風評対策に取り組む」との約束を重ねてきた経産省など政府にも向けられてきた。過去の説明会で漁業者たちは、トリチウム水の海洋放出への懸念と拒否の意思を訴えてきたが、東電側はそのたびに放出の可能性を否定してきた。それゆえに漁業者たちは、新聞で知るしかない政府関係者のトリチウムをめぐる発言や動きを、自分たちの声も手も届かぬ場所での「世論づくり」とみる。 

■ソウルではPR行事中止

 9月23日、福島市で「北日本漁業経済学会」が福島第1原発事故と漁業復興をテーマにしたシンポジウムを開き、福島の浜を歩いている大学の研究者、県漁協やメディアの関係者ら約60人が集った。発表者になった同市内の生協の幹部がこう語った。

「九州と沖縄の7県の生協が東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、山形)の復興支援カタログを統一して作り、産品を取り扱っている。ところが、今年5月の新聞報道を見た、あるコープの会員から『国がトリチウム水を海洋放出することになったら、コープ九州の復興支援カタログで東北の海産物は企画しないでほしい』という声が寄せられた。普通の国民の感覚、消費者の感覚からすれば当然の反応なのかな、と思う」

 この幹部は、前述の汚染水処理対策委員会の基礎的な検討作業に参加の依頼があり、民間人の視点で携わりながら、驚かされることがたびたびあったと述べた。

「そもそも福島第1原発のトリチウム水の原水濃度は30万〜42万ベクレル/リットルと知ったが、海洋放出案では、それを薄めて6万ベクレル/リットル程度の濃度で海に流すという。だが、薄めればよい、という発想が住民、消費者の目線からは受け入れられないのではないか。専門家の発言の中に、トリチウム水はいわゆる汚染水とは違う、ということを強調する場面がしばしば見られることも気になる」

 この生協傘下の地元食品会社では、福島県産大豆を使った豆腐製品の売上が、昨年も原発事故の前年比2割減の状況で、水産品以外でも消費者の厳しい反応は続く。トリチウム水の海洋放出が実施されれば、前述の九州からの反応のような事態が広がると危惧する。

 現実に風評は福島県以外の被災地でも復興を阻む「壁」となり、珍味で知られるホヤの主産地・宮城県の漁業者たちは13年7月の福島第1原発の汚染水海洋流出を理由にした韓国政府の輸入規制(東日本8県の水産物が対象)で、原発事故前に出荷の7〜8割を占めた韓国市場を失った。大津波で壊滅したホヤ養殖は14年から復活したが、今年ついに生産過剰となり、同県漁協が苦渋の選択で国内出荷分を除く計1万4000トンを水揚げ後に廃棄した。石巻市でホヤ養殖を営むある漁業者は「輸入規制そのものが風評問題。この上、福島第1原発のトリチウム水を海に流されたら国内外の風評はさらに長引き、輸出再開はもう望めない」と話す。

 2月には、外務省が東日本大震災の被災地復興を韓国・ソウルでPRする行事の中止を余儀なくされた。

《東北地方の菓子や日本酒の宣伝も予定したが、韓国の市民団体が東京電力福島第1原発事故を理由に食品の安全性に疑問があるとして反発、抗議する動きを見せていた。聯合ニュースによると(開催地の)城東区は「公の場所で原発事故発生地の生産物を無料で配ったり販売したりすることは適切でない」としている》(2月20日の共同通信より)。

 シンポジウムに出席した別の同県生協連幹部は「政府関係者の発言などを報道でみると、『福島県の漁業者』に当事者を限定し、現実を小さくしているように見える。国民全体に関わる問題なのに、他県では報道、関心も薄いのではないか」と語り、宮城、岩手、茨城各県の漁業者らも参加できる、開かれた議論の場を求める意見も自由討論で出された。                
■協力してきたのに……

 これに対し、シンポジウムに出席した野崎哲福島県漁連会長(傘下は相馬双葉、いわき市各漁協)は、あくまで漁業復興と廃炉作業の両立を政府、東電は守るよう訴えた。毎日約400トン発生していた汚染水を減らす対策として、これまで県漁連は「地下水バイパス」「サブドレン」(汚染前の地下水をくみ上げ、海に放出する方法)などの提案に協力してきた。風評発生の懸念に対する組合員の激論を説得しながら、「廃炉作業に協力するのが漁業復興への道でもある」と苦渋の決断で認めてきた経緯がある。だが、トリチウム水の海洋放出に関して、野崎会長は「我々の漁業の死滅を意味する」と受け入れない考えを示し、「デブリ(溶融した核燃料)の取り出しまで、少なくとも10年間はタンクでの保管を続けてほしい、というのが県漁連の立ち位置」と訴えた。

 シンポジウムを企画した学会メンバーの濱田武士北海学園大教授(地域経済論)は、試験操業を監督する前述の同県地域漁業復興協議会の一員として福島の浜を歩いてきた。その経験から取材に次のように語った。

「トリチウム水の海洋放出の動きに漁業界など地元が強く反発する(内堀雅雄同県知事も政府に慎重対応を要望)のは、処理前の状態は福島第1原発の原子炉内で発生した高レベル汚染水であったからに他ならず、地下水バイパス、サブドレンでくみ上げる地下水と同じものとは扱えない。しかも放水となれば、安全性に問題がないとしても、報道を介した波紋は計り知れず、消費者に向けて福島の魚の安全を証明し、信頼を取り戻そうと慎重に行われてきた試験操業が振り出しに戻る可能性がある。風評収束を福島の漁業者が望んでも、政府の進め方が強引だと逆効果になりかねない」

「国が前面に出ると政府は繰り返してきた。福島県の漁業者も汚染水対策を承認する条件として、トリチウム水の海洋放出だけはしないでほしい、と求めてきた。それだけ影響の大きな問題なのに、政府は合理性を前面に押し出して福島県の漁業者を追い込むような空気をつくり、最終判断の責任をひとり負わせようとしているのはどうなのか」

■「五輪前の処理」が本音?

 トリチウム水の海洋放出が最も低コストとする試算を報告した政府の汚染水処理対策委員会(委員長・大西有三京都大名誉教授)は9月27日、処分方法を絞り込むための新たに小委員会を設置した。前述のトリチウム水の処分方法について 6月に出した報告書を基に、技術的な観点だけでなく、風評被害などの社会的な問題も検討し、適切な処分方法について評価をまとめるという。

 福島第1原発の廃炉を急ぐ上で最大の課題になったトリチウム水の処理について、海洋放出を唯一の方針として理論武装しつつ固める作業を急ぐように見える政府の動き。2013年7月に汚染水海洋流出事故が明るみに出て間もなく、ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会総会で安倍晋三首相が、汚染水の状況は「 コンプリートリー・ アンダーコントロール」(完全に制御されている)と国際公約して2020年東京オリンピック招致に成功したのは記憶に新しい。相馬の漁業者が「東京オリンピックの1年前には(トリチウム水問題を)片付けてしまいたいのだろう」と指摘したように、公約の手前、オリンピックの前に、福島第1原発が抱える問題の目に見える解決や復興ぶりを見せたいというのが政府の本音なのではないか。

河北新報編集委員 寺島英弥

Foresight(フォーサイト)|国際情報サイト
http://www.fsight.jp/
.
新潮社 フォーサイト

 

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コメント
 
1. 茶色のうさぎ[-3084] koOQRoLMgqSCs4Ks 2016年10月24日 15:42:25 : 7GzVugyAD2 : SkIvG3q3D4Q[2]

 3H問題は、漁業組合だって、みんな知ってるでしょ!?

まぁ、自分で飲んで、、動画でうpして下さいよー♪ 安全なんでしょ?

 築地では、信用して、みんな食べてるよー♪

学校給食では、信用して、Sr90の検査は年2回だけですよー♪ うさぎ♂ 長文省略



[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

2. 2016年10月24日 17:14:23 : PfR99B4l1U : U_RiyyuFMg8[48]
■トリチウム水「海洋放出」を危惧する福島の漁業者

 ・・・・?

 フクシマの漁民の皆さん

 あなた方にとって福島の海は何なんですか

 フクシマの海は盗電の物でも国の物でもありません

 あなた達とあなた達の子孫の物なのではありませんか 

 なのに『・・・放出を危惧』ですか・・・?

 黙っておとなしくしてりゃ

 上向いて口開けてりゃ

 金やぼた餅が落ちてくる

 と思ってると痛い目にあうのでは・・・?

 新潟でも沖縄でも住民は戦ってますヨ!



3. 2016年10月25日 05:03:48 : jpr15xFeDo : kamcUHnivNM[71]
福島の海で漁業なんてカッコだけだろう。また金をせびろうってわけか。百姓も漁師も原発マネーですっかりやられちゃって、もうおしまいだネ。麻薬中毒患者と同じだ。

4. 2016年10月25日 05:54:11 : u7q9A51E3I : lq_e4PVl3i8[1]

  >2さん >3さん  同意 同感

>安倍晋三首相が、汚染水の状況は「 コンプリートリー・ アンダーコントロール」(完全に制御されている)と国際公約して2020年東京オリンピック招致に成功したのは記憶に新しい。相馬の漁業者が「東京オリンピックの1年前には(トリチウム水問題を)片付けてしまいたいのだろう」と指摘したように、公約の手前、オリンピックの前に、福島第1原発が抱える問題の目に見える解決や復興ぶりを見せたいというのが政府の本音なのではないか。

   河北新報編集委員 寺島英弥のゴミ報道
 
   アホ政府に楯も突けず 漁師の言った事にする

   いつ寝返ってもいい 立ち位置 所詮 御用記者



5. ボケ老人[997] g3uDUJhWkGw 2016年10月25日 09:00:22 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[387]
トリチウム水の分離は可能です。

柏崎刈羽原発には世界最大のトリチウム水分離装置(多段蒸発法)があります。
加熱と冷却の繰り返しに膨大な電力を必要としますが、
意味のない凍土壁に電力を消費するぐらいなら福島にも分離施設を作るべきです。
ところが、これでは土建屋が儲からない。利権が小さいということです。
さらに、分離濃縮したトリチウム水の行き所が無い。海洋投棄すれば知らん顔ができる。
低線量被曝の危険は上級国民には無視できる。

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)の公募にはもっと安価な低温蒸発法も提案されています。
しかし利権が伴わない。
      


6. 2016年10月25日 09:11:42 : dijod268MA : tZIPbVhNyAg[2]
もうどうにもならないと思うとせいぜい駄々をこねて金をふんだくるしかない。
年寄はそれでもいいが、若い人たちは福島を捨てて新天地を求めよ。諸君を福島にとどめておくのは、いつか食い詰めたときに原発で働かせるためだぞ。

7. taked4700[5733] dGFrZWQ0NzAw 2016年10月25日 11:47:43 : oZbQFBAroA : QebLyI6Dv4Q[16]
自分が誤解をしている可能性がありますが、2点確認をしていただきたいことがあります。

1.記事中「実際には半減期12年のトリチウムを含んだ廃水は現在約80万トンが保管タンクにためられている」とされ、それ以降「トリチウム水」と表記されていますが、他の物質、つまり、セシウムとかその他の物質は含まれていないのでしょうか。そもそも、ALPSでそういった物質を除去した後の水なのでしょうか。

2.トリチュウムのみが残っているのであれば、トリチウムは微粒子化することは、普通なく、そのため、カリウム40と同じように振る舞うはずです。そうであれば、却って陸上にタンクで集中保管するよりは、太平洋へ放出したほうがいいと思います。つまり、疑問なのは、なぜ、規制委員会とかマスコミがトリチウムはカリウム40と同じく微粒子化することがなく、そのため、カリウム40と同じように分散して体内に存在するため、個々の体細胞から見れば、トリチウムからの放射線を受ける機会は少ないと説明しないのかです。このことの意味は、セシウムだけでなく、ウランやプルトニウムが微粒子化して日本の国土のかなりの範囲に飛び散っているということなのか。それとも、単に、規制委員会が言い出していないだけなのか。それを確認したいのです。


8. ボケ老人[1002] g3uDUJhWkGw 2016年10月26日 10:43:23 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[392]
7. taked4700 さん

福島の汚染水タンクはアルプスやサリーを通した水とされています。

>2.トリチュウムのみが残っているのであれば、……

は何をおっしゃっているのか良く分かりません。
トリチウム水の混ざった水ということで、トリチウムの塊が分散あるいはエマルジョン化しているわけではありません。
トリチウム水(HTO,T2O)は軽水(H2O)と同じ挙動を示すため分離できないのです。
トリチウム単体(T,T2)ならアルプスに導く前に大気中に飛び出していると思います。
トリチウム水と軽水のごくわずかな沸点差を利用するのが多段蒸留法です。
ごくわずかな蒸気圧差を利用するのが低温蒸発法です。

K40と同じように振る舞う。この中身がさっぱりわかりません。
K40の挙動はK39と同じだと思いますが
K40は微粒子化せずとはどういうことなのでしょうか教えていただけませんか。

    


9. taked4700[5737] dGFrZWQ0NzAw 2016年10月26日 19:22:21 : IEIUDdaqpg : wShiVHQKDk8[2]
>>08

>福島の汚染水タンクはアルプスやサリーを通した水とされています。

ありがとうございます。それなら、多少安心です。地震でタンクが壊れ、水が漏れたらどうなるのだろうと心配していましたから。

>2.トリチュウムのみが残っているのであれば

は確かにはっきりしない表現でした。他の汚染物質がなく、トリチウムのみが含まれた水になっているのかという意味です。

>K40は微粒子化せずとはどういうことなのでしょうか教えていただけませんか。

外部被ばくの場合はあまり関係ないのですが、内部被ばくの場合、放射性物質が原子単位で分散して存在しているか、それとも微粒子化して存在しているかで大きな違いが出るようなのです。分散していれば、体の細胞一般を考えた場合、その細胞の周囲にある放射性原子は少数であり、その細胞が、例えば1時間で受ける放射線の本数はあまり多くありません。例えとしていいかどうかは別にして、海で泳ぎながらおしっこをしても、実質的に問題化しないのと同じようなものです。すぐに希釈化してしまい、よほどすぐそばを泳いでいないと分かりません。
しかし、微粒子であった場合、原子はその微粒子一個の中に何万個、何億個と存在します。そのため、その微粒子のそばにある細胞はその微粒子から四六時中放射線を浴び続けることになるのです。その結果、遺伝子が壊され、ほとんどの場合は細胞が死滅しますが、そういった中で癌化してしまう細胞も出てきます。これが増殖して行き、結局癌発症ということになります。

つまり、体全体では1000ベクレル程であっても、体細胞の数は兆の単位でありますから、放射性原子が分散していれば、個々の体細胞は一日に一回ていども放射線を浴びることはないのです。ところが、一つの微粒子でその1000ベクレルが担われていたら、その微粒子の周囲の細胞は、ほとんど毎秒一回以上の放射線を浴び続けることになるわけです。その微粒子がないところの体細胞は癌化しませんが、その微粒子があるところのそばの体細胞は癌化してしまうので、結局、一人の人間としては、がん発症となるわけです。

この意味で、いわゆるホールボディカウンターなど、気休めでしかないことが分かります。

カリウム40は4000ベクレル程度、普通の人間の体内に存在すると言われていると思います。4000ベクレルもあっても特に害はないのだから、セシウムが3000ベクレルあっても大丈夫だというような議論がされているのですが、セシウムは微粒子として体内に存在することがほとんどであり、カリウム40は確実に原子として、ばらばらに存在しています。

トリチウムにおいても、カリウム40と同じように微粒子化することは、多分ないはずだと思っているのですが、どうなのでしょうか。

07のコメントをさせて頂いてから、トリチウムが大量にある汚染水、つまり、他のいろいろなイオンなどがあった場合、実質的にトリチウム微粒子が出来る可能性があるのかなと考えました。断言は出来ないと思いますが、やはり、ウランやプルトニウム、セシウムの微粒子などとは違って、一つの微粒子の中にトリチウム原子が数千とか数万と言った規模で入ることは有り得ないと思いました。理由は、そもそも、トリチウムの生成自体が分散的であるからです。ウラン原子とかはもともと、固体として10の20乗ぐらいの単位で固まって存在します。そのため、そういった塊が壊れていく過程で、微粒子となっても、原子の大きさは微粒子と比べても格段に小さいため、一つの微粒子に数万とか数億と言う単位で含まれることになります。

しかし、トリチウムの生成は次のように行われるとされています。

「ウラン-235(235U、7.04億年)とプルトニウム-239(239Pu、2.41万年)が中性子と反応した時に起こる三体核分裂(二つの大きな原子核と一つの小さな原子核が生成する現象)によっても生じる。
原子炉内では、リチウムのような軽い元素と中性子の反応および三体核分裂によって生じる。」( http://www.cnic.jp/knowledge/2116 )

結局、核分裂の結果、ごく軽い元素のひとつとしてトリチウムが出来る様子です。生成されると、トリチウム原子単体のままでは残ることが出来ず、多くの場合は、酸化トリチウム、つまり、水分子となるのではないでしょうか。その結果、普通の水分子と区別をつけることが出来ず、分離が難しいのだと思います。

ただ、自分もよく分かっているわけではありません。トリチウム原子が出来た後、他のいろいろな原子と反応して高分子となることもあるのではと思っています。しかし、その場合は、その高分子の除去はかなり簡単に出来るはずですから、分離が出来ないとされることはないと思います。

炭酸基とか、水酸基などの形で大きな分子を作り、その分子が微粒子化する可能性もあります。または、トリチウム原子が普通の水素原子と同じように炭水化物のような形で化合物を作り、微粒子となる可能性もあると思います。しかし、これも、単に汚濁物質として、濾しとればいいわけで、分離は出来るはずです。

どちらにしても、規制官庁と言うか、東電と言うか、からの情報が少なすぎると思います。トリチウム水と言ってもいろいろな状況にある可能性があるので、それをきちんと説明するべきです。


10. 2016年10月26日 21:31:36 : 4gafrsZTjM : 8dfvq@1TZu4[5]
放射性物質の放出の規制が、濃度でしか行われていないことが異常。
例えば、
濃度が、法律で規制している値の100分の1であっても、
放出量が、法律で想定している量の1000倍だったら、
法律で規制している値の10倍の濃度の物を放出してるのと、同じだろうが!

規制を濃度で行っているのは、放出量が平常時並という条件下での話だろう!
こんな、水を毎日毎日大量にぶっこんで、膨大な量の汚染水が出来る状況を想定した濃度じゃないだろう、規制値は。

地球上の水の総量は有限で、意外と少ないのだから、
規制は、放射性物質の濃度ではなく、放射性物質の総量で行え!

例えば100Bq/kgに薄めて放出していたとしても、
地球上のすべての水が100Bq/kgになってもかまわない、
という意味じゃないだろう!
海の水で薄められて0.001Bq/kgとか0.0001Bq/kgとかになるからかまわない
という意味だろう!
こんなのは、放出量が少ないからこそ、言える話だ!

膨大な量の汚染水を放出し、
その後も、出来る汚染水もずっと放出し続けたら、
海の水の濃度が100Bq/kgになってしまって、
海の水で薄められなくなるよ。

地球上のすべての水が100Bq/kgになってもいいのか?

飲んだら癌になってしまう水しかなくなるぞ!
飲める水が地球上から無くなるぞ!


11. taked4700[5742] dGFrZWQ0NzAw 2016年10月27日 17:40:48 : IEIUDdaqpg : wShiVHQKDk8[7]
>>10

>放射性物質の放出の規制が、濃度でしか行われていないことが異常。

その通りです。

ただ、結局、放射能の半減期が何万年とかあるものは、保管がしきれないので、薄めて環境中に分散させるしかないという判断がされているのです。

結局、核兵器を持ってしまったつけが全地球に及んでいるのです。

>出来る汚染水もずっと放出し続けたら、
>海の水の濃度が100Bq/kgになってしまって、
>海の水で薄められなくなるよ。

福島第一原発だけなら、地球全体の海水が100ベクレルになることはないのでは?

ともかく、トリチウムは地上にタンクで保管していてもしょうがないので環境中に出した方が結局は安全になるはずです。まあ、事故が起こるまで地上で保管して、環境中に漏れても、タンク保管していた地域汚染だけで影響はあまりないのかも知れませんが。

トリチウムが放出できないのは、結局、微粒子のトリックがばれると大変なことになるからなのかもしれませんね。30年後、40年後、関東から東北に事故直後から住んでいた方たちはかなりな健康被害を受けることになる!


12. ボケ老人[1012] g3uDUJhWkGw 2016年10月28日 13:35:35 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[402]
taked4700 さん

矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)
カリウム40が集合したり微粒子になることはない。
原爆あるいは原子炉から放出された放射性物質は高温になるプロセスを経ているので微粒子を形成する。

微粒子という言葉使いには違和感がありますが、
かいつまんで云うと、K40は原子サイズで分散しており、塊としては存在しない、だから100bqの放射線があっても重なることはない。
高温プロセスを経た放射性物質は原子がいくつか塊となっているため、100bqであっても放射線が重なり、重層放射線による被ばくとなる。
内部被ばくを考えると、あくまでも顕微鏡サイズよりも狭い範囲の話ではあるが、K40は全体に広く被曝し、人工放射性物質は局所被曝となって、同じmSvでも被害の大きさが異なる。

こういうことですね。

この主張の真贋は素人の私にはわかりませんが
外部被曝の場合はあまり考慮する必要はないようです。

トリチウムは基本的に水素です。
高分子を構成するというようなことは考える必要が無いと思います。
高分子とは炭素の重合と不可分です。

>11.:トリチウムは地上にタンクで保管していてもしょうがないので環境中に出した方が結局は安全になる

この根拠は?
この論法なら、放射性物質は隔離するより野放しの方が安全ということになります。

>11.:薄めて環境中に分散させるしかない

海洋投棄、大気中への放出
この時に希釈する科学的な意味はありません。
Hot-spotの危険を減少させるというだけ。
海洋投棄なら黒潮の中央部まで持って行って投棄するのが希釈効果は最大となる。
しかし、福島事故による北米西海岸で損害賠償の声もある昨今、各国から非難されることになるでしょう。
沿岸投棄しようとするから目くらましに薄めてという言葉を使うだけです。

>>5.:トリチウム水の分離は可能です。

金がかかる。利権が無い。
ただそれだけなのです。
    


13. taked4700[5746] dGFrZWQ0NzAw 2016年10月28日 21:54:06 : KVXliOjhNw : QI7elS38beU[1]
>>12

>>11.:トリチウムは地上にタンクで保管していてもしょうがないので環境中に出した方が結局は安全になる

>この根拠は?
>この論法なら、放射性物質は隔離するより野放しの方が安全ということになります。

>>11.:薄めて環境中に分散させるしかない

>海洋投棄、大気中への放出
>この時に希釈する科学的な意味はありません。
>Hot-spotの危険を減少させるというだけ。

放射性物質がどの程度実質的に危険かどうかという点が問題だと思います。例えば、数グラム程度であっても放射性ウランとかプルトニウムがあれば、その近くにいる人は相当程度に被ばくして健康被害が確実に出ます。その意味で、野放しはできません。しかし、放射性ウランでもプルトニウムでも、原子レベルでばらして、1立方メートル当たり数個の原子しかない状態にまで希釈できるなら、それは実質的に健康被害を起こさないと言っていいと思います。

基本的に、希釈か集中かという問題は、健康被害を考えるときに重要です。100度のお湯でも、0.1cc程度しかなければ、それで火傷をすることはまずありません。しかし、100度のお湯が1リットルあれば、それで火傷をすることは当然でしょう。

http://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma11.html
福島原発事故の真実と放射能健康被害★
【死せる水トリチウム】三重水素の恐怖の正体とは?矢ヶ崎克馬教授

という記事があります。この記事で、東京電力の資料が使われていますが、カリウム40と同じく、トリチウムも分散して存在すると言うことは、全く指摘されていません。東電の資料でも、その安全性の根拠として挙げられているのは、次の通りの様子です。

(*以下引用:)
トリチウムの特性とは一般的に以下のとおり
○化学上の形態は、主に水として存在し、私たちの飲む水道水にも含まれています
○ろ過や脱塩、蒸留を行なっても普通の水素と分離することが難しい
○半減期は12.3年、食品用ラップでも防げる極めて弱いエネルギー(0.0186MeV)
のベータ線しか出さない
○水として存在するので人体にも魚介類にも殆ど留まらず排出される
○セシウム-134、137に比べ、単位Bqあたりの被ばく線量(mSv)は約1,000分の1
(*以上引用終わり)

これとても奇妙です。カリウム40と同じく、原子単位で分散して存在していれば安全なのだということが全く無視されています。

少なくとも、二つの狙いがあるようです。

1.カリウム40が人体には数千ベクレル存在しているので、セシウムなどが数百とか千ベクレル程度あっても安全だという主張をするために、分散か集中かということを言わない。

2.セシウムなどが、「原爆あるいは原子炉から放出された放射性物質は高温になるプロセスを経ているので微粒子を形成する」ため、その微粒子が問題であることを隠す。

しかし、だからと言って、福島第一原発事故でトリチウム水を貯め込む必要はなかったはずで、現状のように大量にため込んでいることは何らかの意図があってのことだと思います。もちろん、東電が何らかの意図を持ってため込んでいると言うことではなく、世界的な世論操作をする勢力の意図でしょう。

福島第一原発事故で隠されていることは数多くあります。例えば、除染の危険手当とか、原発作業員の方の日当、地震当日現場にいた方の証言などなど、かなり強引にいろいろなことを隠してきたわけで、トリチウム水について、世界的に垂れ流しだから大丈夫だと言って垂れ流しを強行してこなかったことがとても疑問です。

ほぼ確実に起こるのは、大規模な事故でトリチウム水が環境中に漏れて、東電が非難されることでしょう。実質的な害はあまりなく、本来なら、現状でも原子炉建屋から日常的に大気中に出ているはずのいろいろな放射性物質の方が問題なのですが、何らかの世論操作が狙われている可能性があります。


14. ボケ老人[1020] g3uDUJhWkGw 2016年10月29日 08:41:34 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[410]
>13. taked4700:カリウム40と同じく、トリチウムも分散して存在すると言うことは、全く指摘されていません。

この主張をされているのは矢ヶ崎克馬氏お一人のようです。
この方の理論を裏付ける理屈をご存知でしたら教えてください。
原子状態で分散している。
あるいは微粒子状の塊である。
これはどのように把握するのでしょうか。

決して間違っているというのではありません。
矢ケ崎理論はシーベルトとの関連で整合性に納得できないものが有りますが
内部被曝を考えると非常に重要な指摘だと思います。

ところがあなたは原子状態で分散して居れば安全だという。
ものすごい論理の飛躍がある。

K40と人工放射性物質の比較については
http://www.nakayama-lab.com/essay/atm.html#karium
の説明の方がしっくりきます。

いずれにしても、あなたの主張は菊池誠の希釈論と同じ類です。

    



15. taked4700[5750] dGFrZWQ0NzAw 2016年10月30日 11:04:06 : KVXliOjhNw : QI7elS38beU[5]
>>14

>カリウム40と同じく、トリチウムも分散して存在すると言うことは、全く指摘されていません。
>この主張をされているのは矢ヶ崎克馬氏お一人のようです。
>この方の理論を裏付ける理屈をご存知でしたら教えてください。

すいません。ちょっと混乱しています。「この主張」とは「カリウム40と同じく、トリチウムも分散して存在する」ということでしょうか?自分が読んだ限りでは、矢ヶ崎克馬氏もそういったことを言ってはいないと思うのですが、どこにそういったことが書かれているかを教えて頂けたらと思います。

>原子状態で分散している。
>あるいは微粒子状の塊である。
>これはどのように把握するのでしょうか。

12で「ぼけ老人」さん、(と呼ばせていただいていいのか、多少戸惑います。自分も既に60歳を超えていますから)が


>原爆あるいは原子炉から放出された放射性物質は高温になるプロセスを経ているので微粒子を形成する。
と書かれているのですから、ご承知のことだと思いますが、一定の高温状態では原子状態で存在します。分子として存在するのは共有結合などの原子間の結合力があるからですが、高温ですと、一つ一つの原子の振動が激しくなりすぎ、分子を形成するための力を超えてしまうからです。

ところが、原爆が爆発して拡散される過程、または原子炉から放出される過程で、そういった高温状態から急激に冷却されるわけです。冷却すると気体は急激に体積が減少します。また、ばらばらであった原子もその振動の度合いが急激に低下します。この過程で原子がどんどんと集まって微粒子を形成するのです。この傾向は、沸点が低いほど、つまり、気体になりにくいものほど強いのです。普段の環境で固体であれば、それだけ微粒子になりやすいということです。セシウムは金属ですから、普段の環境では固体です。よって、微粒子になりやすいわけです。トリチウムは水素ですから、基本的には気体です。多分、原子炉の中で生成されるときは気体というよりは原子レベルで独立して生成され、その後、周りの物質と反応して何らかの化合物になっていると思われます。原子炉が過熱して爆発する過程では高温ですから原子レベルでばらばらになり、原子炉から大気中へ放出される過程で、多分、酸化され、水になり、その後、いろいろな形をとるのだと思いますが、セシウムの様なミクロン単位の微粒子形成はないと思います。

大気中に出た後は、それぞれ、濾紙でこすなり、一定の雨水を採取して、それぞれを分析して、微粒子状でセシウムなどが存在するか、またはトリチウムが水1リットル中にどの程度あるかを検査するのだと思います。


16. ボケ老人[1029] g3uDUJhWkGw 2016年10月31日 07:55:27 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[419]
15. taked4700  さん

>沸点が低いほど、つまり、気体になりにくいものほど強いのです。普段の環境で固体であれば、それだけ微粒子になりやすい

低い⇒高い  これは打ち間違いだと思うので問題にしませんが。
後段が良く解らないのです。
固体状の塊が小さく砕かれて微粒子になる。これが一般的な用語法ですね。
ところが、矢ヶ崎氏の説はあなたも解説しているように、高温プロセスを経て原子レベルでバラバラになったものが超微粒子状に凝集する。(目に見えるような大きさではない)
ここまでは理解できます。
K40,T3は超微粒子にならず、CsやPuは凝集する。原子レベルでこんなことが本当に起こる事なのか、この超微粒子と超微粒子でなくバラバラ状態をどのように確認するのだろうか。

>何らかの化合物になっている、
重水以外に例があれば教えてください。また高分子の末端基がHからTに置き換わっているとしたら通常のフィルトレーションで分離可能だと思います。

この超微粒子は体内被曝を考えるときには非常に重要だと思いますが、大気中あるいは海洋へ投棄したときの危険性とは別物であって、超微粒子の有無は関係が無いように思います。
     


17. taked4700[5753] dGFrZWQ0NzAw 2016年11月01日 09:37:02 : KVXliOjhNw : QI7elS38beU[8]
>>16

>>沸点が低いほど、つまり、気体になりにくいものほど強いのです。普段の環境で固体であれば、それだけ微粒子になりやすい

>低い⇒高い  これは打ち間違いだと思うので問題にしませんが。

打ち間違えではなく、温度が低下すると急激に固体に戻るものほど、微粒子になりやすいということです。

>後段が良く解らないのです。
>固体状の塊が小さく砕かれて微粒子になる。これが一般的な用語法ですね。

その通り、日常生活の中で体験できる微粒子生成は大きなものを小さくすると言う過程を経ています。
ただ、例えば、水素やヘリウムを詰めた風船が上空へ上がるとき、日常の経験からは「軽い」から上昇すると考えてしまいますが、実際にはより重いもの(普通の空気)が下へ潜り込むことにより押し上げられているわけです。水中にからのペットボトルを沈めようとすると浮き上がる力を感じますが、これも、からのペットボトルよりも重い水が下から押し上げているからです。

気温が千度を超す状態から数十度に低下する時、融点とか沸点が800度とか千度を超えるものは、すぐに固体化します。融点とか沸点が100度のものよりも固体化しやすいのは明らかです。気体の状態から固体化するときに、微粒子化するのです。ばらばらになっていた原子が、近くにある原子同士で集まって微粒子化するようです。

>ところが、矢ヶ崎氏の説はあなたも解説しているように、高温プロセスを経て原子レベルでバラバラになったものが超微粒子状に凝集する。(目に見えるような大きさではない)
>ここまでは理解できます。
>K40,T3は超微粒子にならず、CsやPuは凝集する。原子レベルでこんなことが本当に起こる事なのか、この超微粒子と超微粒子でなくバラバラ状態をどのように確認するのだろうか。

直接的に観察が出来るようです。電子顕微鏡で微粒子になっていることを直接的に確認できるのです。

>>何らかの化合物になっている、
>重水以外に例があれば教えてください。また高分子の末端基がHからTに置き換わっているとしたら通常のフィルトレーションで分離可能だと思います。

申し訳ありませんが、具体的な例は自分には分かりません。「通常のフィルトレーション」というのは、多分、濾紙などでの濾過ということかと思いますが、ご指摘の通り、高分子状態であれば分離可能であると思います。

>この超微粒子は体内被曝を考えるときには非常に重要だと思いますが、大気中あるいは海洋へ投棄したときの危険性とは別物であって、超微粒子の有無は関係が無いように思います。

おっしゃるように、体内被曝でこそ、微粒子かどうかが大きな問題点になります。そして、外部被ばくを考えると、ある程度環境中で大きく拡散出来れば、実質的な影響はなくなると思います。

結局世論は印象で動きます。特に、被曝被害のように直接目に見えない被害が問題である時は、印象が大きくものを言うと思います。現状は、「トリチウムは危険だ」と言うことだけが強調されていて、微粒子状であるかどうかが健康被害では大きな要素となり、微粒子状でなければ環境中に拡散してもあまり影響がないことが理解されていないと思います。この結果、何らかの形で大規模な水漏れなどが起こったとき、非難が東電に集中し、何らかの極端な行動が起こされてしまう可能性があると思うのです。そして、当然、東電内部の関係者の一部は、トリチウムがあまり悪影響を及ぼさないと分かっているはずですから、世論と東電の対立が過激化し、関係がより悪化するでしょう。

ともかく、世界中で環境中に薄めて放出が標準的な管理方法となっているトリチウムについて、そういった宣伝があまりされず、多額のコストをかけて東電がタンクにため続けていることは、かなり異例です。規制委員会や東電自体が何らかの誘導に乗ってしまっている可能性があると思います。


18. ボケ老人[1036] g3uDUJhWkGw 2016年11月01日 11:20:32 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[426]
>15.:沸点が低いほど、つまり、気体になりにくいものほど
>17.:打ち間違えではなく、温度が低下すると急激に固体に戻るものほど、微粒子になりやすいということです。

沸点というのは液体から気体になる(昇華の場合は固体から気体)沸騰点ということですね。
つまり沸点が高いほど気体になりにくいのです。
高温から凝固する場合でも沸点が高いものから凝固していくのですが
最近の理科教育は異なるのかな

>17:気温が千度を超す状態から数十度に低下する時、融点とか沸点が800度とか千度を超えるものは、すぐに固体化します。融点とか沸点が100度のものよりも固体化しやすいのは明らかです。

これと上に挙げた15.のコメに整合性がありますか?

>>16.:K40,T3は超微粒子にならず、CsやPuは凝集する。
この疑問に対する説明がないのです。
矢ケ崎氏がK40について超微粒子にならないと主張されているのは知っていますが
その理屈が分からない。
沸点を問題にするなら、いったい何度がその境目となるのか
それは何故なのか(どういう機序の下でバラバラと固まるものに分かれるのか)

さらに
トリチウム水は大洋拡散すれば安全だという理屈も分からない。
ここには超微粒子も原子状態でバラバラだということも一切関係なく
総量としてどれだけの放射性物質があるかということです。
それが許容濃度あるいは受忍限度内というなら一切処理せず海洋投棄すればよいだけの話です。
人為的に希釈することには何の意味もありません。

>17.:トリチウムがあまり悪影響を及ぼさないと分かっているはずです

これはどこから来たのでしょうか?


19. ボケ老人[1037] g3uDUJhWkGw 2016年11月01日 11:46:40 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[427]
K40であれ人工放射性物質であれ、放射線が危険なことに変わりはありません。
矢ケ崎理論が正しいとしても
それは顕微鏡サイズのことで、全体が低線量に曝されるか、顕微鏡的局所つまり細胞1個が放射線でダメージを受け、代わりに隣の細胞は健全なまま残ると主張されているだけで、身体全体の安全性とは別物です。

K40が安全なのは人類発生以来の長い付き合いの中で
体内の特定臓器に蓄積せず常に一定である
どんなに多く野菜を食べ過ぎても余分なK40は排泄されて4000Bq以上にならないということです。
ベジタリアンであれ肉食主義であれK40の体内濃度は変わらないのです。

4000Bq以上にならないということが重要で
他の放射性物質でも4000Bq以下なら安全ということではありません。
K40を除く他の放射性物質は+αとなるのです。
食事でK40を100Bq新たに摂取しても身体は4000Bqのままです。
その他の放射性物質を100Bq摂取すればその放射性物質が体外排泄されない限り4100Bqなのです。

    


20. taked4700[5759] dGFrZWQ0NzAw 2016年11月01日 15:54:02 : KVXliOjhNw : QI7elS38beU[14]
>>18

>高温から凝固する場合でも沸点が高いものから凝固していくのですが

これが勘違いであると思います。

水は沸点100度です。
金属で具体的にはある金属の沸点を挙げることが出来ませんが、例えば鉛の沸点を400度であると仮定します。

気温(またはその環境中、つまり、燃料棒とか、原子炉の中とか)が1000度であったとします。

このとき、水も鉛も完全に気化しています。これが普通の大気中へ出されたときどうなるか。

大気中の温度はまあ20度とか30度、または10度と言った程度です。

この時に、坂、滑り台を想像してみてください。水は落差が100度から例えば30度です。
鉛は、400度から30度です。
水は、100度から30度です。

本来、気体であり続けるためには、400度が必要なのに30度しかなければ急激に固体化します。この時に微粒子化しやすいのです。水は100度から30度ですから、あまり急激には変化しません。

ただし、急激に変化するという意味は、出来る微粒子が小さいという意味でもある様子です。急激に温度を下げずに、徐々に温度を下げると微粒子の大きさが大きくなるということです。

どちらにしても、トリチウムはそのままでは水素ガスであり、沸点はマイナスなので、気温10度であっても気体のままです。

>>17.:トリチウムがあまり悪影響を及ぼさないと分かっているはずです
>これはどこから来たのでしょうか?

被曝影響は必ずしも放射線による影響だけではなく、重金属毒性によるものもありますから、結構複雑で、影響を見るのは難しいのですが、トリチウムについては、カリウム40とほぼ同じです。

19に書かれていることは、確かに事実ですが、どちらかと言えば、例えば、車は便利なもので歩くよりもずっと速く大量にものを移動できると言っているのと同じです。
車のメカニズム、つまり、ガソリンを燃焼させ、それを動力にして、タイヤを動かすと言った点と同じように、カリウム40とセシウムの違いがあるのです。それが微粒子かどうかと言った点です。

ガンになる過程を想像してみてください。

1.ある細胞の遺伝子が変化して癌化します。細胞自体は、人体に何兆個もありますから、一つの細胞が変異しても普通はすぐに免疫機能を担っている例えば白血球によって捕食されてしまいます。

2.カリウム40は人体に4000ベクレル程度あるとされますが、仮に人体に40兆個細胞があるとすると、1ベクレルあたり10億個の細胞があることになります。ベクレルは1秒に一回放射線をはっするということですから、一日では60×60×24となり、相当大きな数ですが、それでも億の単位には到底行きません。よって、カリウム40で細胞が変異しても免疫機能で修復が普通は可能です。体の中の特定の一つの細胞に注目すると、一日に一回もカリウム40からの放射線を浴びることがないようです。

3.微粒子があると、微粒子の中には数ベクレルから1000ベクレル程度の放射性原子が含まれています。すると、微粒子の周囲の細胞は年がら年中微粒子からの放射線を浴び続けることになるのです。微粒子の周りに100個の細胞があったとします。10ベクレルの放射能があったとしても、1秒に10回放射線がでます。10秒で100本の放射線が出ますから、周囲の細胞は10秒ごとに放射線を浴び続けることになるわけです。この結果、免疫機能による修復が追い付かず、癌化して行きます。ガンが発症するためには数十億程度の細胞の塊になる必要がある様子で、一つの細胞が癌化してもすぐにはガンとして診断されませんが、微粒子は存在をし続けるわけで、その場所で何年間も放射線を出し続け、結局周囲の細胞が数億個の単位で癌化して、がん発症となるのです。

なお、最後に、矢ケ崎理論が微粒子の危険性を指摘していることを自分は知らないのですが、微粒子の危険性に言及しているのでしょうか。


21. taked4700[5760] dGFrZWQ0NzAw 2016年11月01日 16:05:53 : KVXliOjhNw : QI7elS38beU[15]
20です。

>>高温から凝固する場合でも沸点が高いものから凝固していくのですが
>これが勘違いであると思います。

と書きましたが、「高温から凝固する場合でも沸点が高いものから凝固していく」と言うこと自体は正しいことです。

今、気が付きました。

>>15.:沸点が低いほど、つまり、気体になりにくいものほど
>17.:打ち間違えではなく、温度が低下すると急激に固体に戻るものほど、微粒子になりやすいということです。

について、自分が勘違いしていました。

「沸点が高いほど、つまり、気体になりにくいものほど」

の意味でした。

面目ありません。お詫びして訂正させて頂きます。ごめんなさい。



22. ボケ老人[1039] g3uDUJhWkGw 2016年11月01日 21:08:42 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[429]
>20.:矢ケ崎理論が微粒子の危険性を指摘していることを自分は知らないのですが、微粒子の危険性に言及しているのでしょうか。

誤解されているようなので
矢ケ崎氏がK40が超微粒子にならずに原子状態でバラバラになっていると主張されていることを知っていると言ったまでです。

私にはこの理論が正しいかどうかわからないが、あくまで顕微鏡サイズの話であり、それを身体大きさにまで広げて論ずるのは大きな飛躍があるということを主張しているのです。
ニュートン力学が日常生活で何ら不自由なく正しく通用しても量子力学の範疇まではカバーできないのと同じではないかということです。
    


23. taked4700[5763] dGFrZWQ0NzAw 2016年11月02日 08:45:49 : KVXliOjhNw : QI7elS38beU[18]
>>22

>矢ケ崎氏がK40が超微粒子にならずに原子状態でバラバラになっていると主張されていることを知っていると言ったまでです。

そうだったんですね。了解しました。

>私にはこの理論が正しいかどうかわからないが、あくまで顕微鏡サイズの話であり、それを身体大きさにまで広げて論ずるのは大きな飛躍があるということを主張しているのです。

自分も確かに確証を挙げろと言われると困ってしまうのですが、カリウム40の発生の歴史を考えると、多分、「K40が超微粒子にならずに原子状態でバラバラになっている」のは事実だと思われます。

http://www.wdic.org/w/SCI/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
>カリウム40に限らずカリウムは、宇宙において、より軽い元素から中性子捕獲によって生成されると考えられている。通常の核融合の経路にはないことから、恒星が超新星爆発する際のr過程にて合成されると考えられている。
>超新星爆発によって生成されたカリウム40は、その後太陽系が形成される際に地球にも取り込まれ、今に至るものと考えられる。

このことから確実だと思われることは、地球と言う星が固体として発生した当時からカリウム40が存在していたということです。

カリウム40は地球の岩石中に存在していて、岩石の中では普通のカリウムと同じように分布しています。普通のカリウムと同じような発生過程を経ていますから、岩石中では、普通のカリウムとカリウム40は共に微粒子として存在していないのです。

放射性セシウムの微粒子の問題点は大気中に漂い、呼吸で肺に取り込んで肺がんに至ることです。

もちろん、放射性セシウムの中には、原子毎にバラバラになって存在しているものもあるはずですが、圧倒的に微粒子状で存在しているものが多いはずです。
微粒子でも大きさによっては消化管から吸収されますし、皮膚からも吸収されます。


24. ボケ老人[1042] g3uDUJhWkGw 2016年11月03日 07:50:52 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[432]
>23. taked4700  さん

少し、議論が横道にそれすぎたようだ。
トリチウム水は希釈すれば安全というあなたの主張に戻って

私は放射性物質に安全なものはない。
医療用被曝のように利益と不利益を勘案して止むを得ないものを別として
被曝は避けるべきというのが基本的な考え。

ホルミシス等低線量被曝の有効性あるいは無害性を言い立てるグループもいるが
学説の大勢としてLNT仮説が支持されている。

よって、トリチウム水も濃縮して保管すべきと主張しています。

トリチウム水と野菜のカリウム40を一緒にするとはもってのほかだ。

矢ケ崎理論では野菜のカリウム40が安全であることを証明できない。
単純に顕微鏡視野において全体被曝か局所集中被曝かということに過ぎない。
     


25. taked4700[5766] dGFrZWQ0NzAw 2016年11月03日 10:27:19 : iRTgOtP37U : YMpN41JjnTk[2]
>>24

>矢ケ崎理論では野菜のカリウム40が安全であることを証明できない。

この矢ケ崎理論というものが自分にはあまりその実態がはっきりしないのですが、それはおいておいて、

>私は放射性物質に安全なものはない。
>医療用被曝のように利益と不利益を勘案して止むを得ないものを別として
>被曝は避けるべきというのが基本的な考え。

というのはその通りです。自分もそのように考えています。

そして、カリウム40はそれこそ、生物一般の食料には普遍的に存在していて、生命進化はそういった環境で行われてきたため、それなりの免疫機能を備えていて、カリウム40の影響をそれなりに防ぐことが出来ているわけです。それでも、多分、カリウム40の影響は活性酸素の影響よりも大きく、生命の老化の原因のかなりの部分を占めていると思いますが、ともかく、カリウム40の被曝を避けようと思えば、途方もないコストがかかります。

そして、トリチウムもほぼカリウム40と同じような放射能の形態を持っているため、その被曝影響もカリウム40と同じようなものと思えるのです。そうであれば、コストをかけて、多分100年以上も保管するのではなく、さっさと太平洋へ放出したほうが問題が少ないと考えるのです。

もちろん、何らかの形で安全にそんなにコストをかけることなく保管できるのであればその方がいいのは明らかです。しかし、タンクにただただ保管するのは、将来の大地震などで一気に壊滅状況になることが確実だと思えるのです。


26. ボケ老人[1044] g3uDUJhWkGw 2016年11月03日 11:21:33 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[434]
taked4700 さん

あなたのコメでどうしてもわからないことが2点ある。

>トリチウムもほぼカリウム40と同じような放射能の形態を持っているため

どういう形態なのか?

>矢ケ崎理論というものが自分にはあまりその実態がはっきりしない

とご自分で言ってるではないか。

次に、
保管が困難であれば大洋投棄しても良いというのなら
すべての放射性物質は大洋投棄しても良いことになる。
トリチウム水だけを別枠とするのは何故?
トリチウム単体の話ではなく、存在するのはトリチウム水です。
他の放射性廃棄物と比して腐食性もない。
放射能さえなければただの水です。
極端なことを言えばビニール袋1枚にも溜められる。
IRIDへの技術提案ではイチエフの堤防で仕切った海面に100万トン(現在のタンクの総容量)溜められるというものもあった。
    


27. taked4700[5767] dGFrZWQ0NzAw 2016年11月03日 18:13:15 : iRTgOtP37U : YMpN41JjnTk[3]
>>26

>>トリチウムもほぼカリウム40と同じような放射能の形態を持っているため
>どういう形態なのか?
>>矢ケ崎理論というものが自分にはあまりその実態がはっきりしない
>とご自分で言ってるではないか。

「トリチウムもほぼカリウム40と同じような放射能の形態」とは、
トリチウムもカリウム40も原子レベルでばらばらに存在するため、そこから出される放射線はそれら原子の周囲に存在するある数個から10個程度の細胞一つ当たりせいぜい数時間に一回程度しかあたらないため、トリチウムもカリウム40と同程度に免疫機能による修復の範囲にあるという意味です。

「矢ケ崎理論というものが自分にはあまりその実態がはっきりしない」の意味は、「死せる水トリチウム」という矢ヶ崎克馬教授の記事を読む限り、微粒子として存在する場合と原子としてバラバラに存在する場合の、周囲にある細胞への影響の違いが述べられていないからです。

>保管が困難であれば大洋投棄しても良いというのなら
>すべての放射性物質は大洋投棄しても良いことになる。
>トリチウム水だけを別枠とするのは何故?

トリチウム水を別枠とするのは、カリウム40と同じような放射能の形態があるため、カリウム40と同じように、環境中に薄めて拡散させることが可能であり、拡散させてしまえばほぼ健康被害は無視できるという意味です。

燃料棒を粉々にして細かい粉末にして環境中にばら撒いても、細かい粉末の限度がありますから、結果的に一つの微粒子には数億から数百億のプルトニウムとかセシウムが存在し、それが肺に吸い込まれるとその微粒子のそばにある細胞は、毎秒とか毎分放射線を浴びることになり、数年とか十数年でがん発症に至るのです。ですから、燃料棒などはトリチウム水と同じ扱いはできません。


28. ボケ老人[1046] g3uDUJhWkGw 2016年11月03日 19:59:25 : DPIHWzSy2A : ryp5mYY74JA[436]
矢ケ崎氏もトリチウムとトリチウム水を混同している
「トリチウムが水に混ざると」いう、まるで理系とは思えない言葉
「ガス拡散法やガス遠心分離法などで何十段階も繰り返していくとトリチウムだけを取り出すことは可能」
これも非常に乱暴な言葉。
軽水と重水は比較的簡単に、それでも莫大なエネルギーを要するが、濃縮できる。
重水から酸素とトリチウムに分離するのはガス拡散法やガス遠心分離法ではできない。

>27.taked4700:トリチウムもカリウム40も原子レベルでばらばらに存在する
>トリチウム水を別枠とするのは、カリウム40と同じような放射能の形態があるため、カリウム40と同じように、環境中に薄めて拡散させることが可能であり、拡散させてしまえばほぼ健康被害は無視できるという意味です。

この根拠は?
矢ケ崎氏が、K40とトリチウム水が同じ挙動を示すなんて
主張していますか?

逆に、矢ケ崎氏はトリチウム水の海洋投棄に対して危険性を指摘していると思うのだが。
〔水として存在するので人体にも魚介類にも殆ど留まらず排出される〕
これは東電の説明であって自分のものではないと断わっているではないか。

>燃料棒を粉々にして細かい粉末にして環境中にばら撒いても、細かい粉末の限度がありますから、結果的に一つの微粒子には数億から数百億のプルトニウムとかセシウムが存在し、それが肺に吸い込まれるとその微粒子のそばにある細胞は、毎秒とか毎分放射線を浴びることになり、数年とか十数年でがん発症に至るのです。ですから、燃料棒などはトリチウム水と同じ扱いはできません。

全く論理的ではないね
何度も指摘しているでしょう。
顕微鏡視野の問題と海洋投棄というスケールを同じものとして論じてはいけないと。

K40の安全性は〔19〕で説明したとおりです。
矢ケ崎理論は顕微鏡視野での話です。

これ以上続けても分かってもらえそうにないから、もうこれでやめるよ。
   



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