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「デモ参加は自分に課した仕事」〜9.9 脱原発金曜行動レポート
木下昌明
http://www.labornetjp.org/news/2016/0909kinosita
9月9日金曜日、脱原発抗議の日。コールがはじまる前、80歳台の男性(写真左)にちょっと話をきいた。彼は豊島区に住んでいて、この官邸前のデモには毎回のように参加している。それもいつもまん前に出て、報道陣と顔をつき合わせるような定位置でコールしている。
昨年夏、官邸前の脱原発集会と国会前のシールズの抗議集会が同時に行われていた時には、官邸前で顔をつき合わせていたのに、いつのまにかシールズの学生たちの中に彼は入りこんでいて一緒にコールしているではないか。これには思わず吹き出してしまった。
話をうかがうと「2012年の大飯原発の再稼働に反対のころから参加している」という。彼はウィルス学の研究者でアメリカ・アトランタのCDC(米国疾病予防管理センター)に14年ほど働いていた、と。医学者であったので原発の危険性も熟知していたのだ。「こういう情熱はどこから出ているのか?」と問うと、「自分に課した仕事みたい」と答えていた。
国会前ではインド人、韓国人、インドネシア人、ベトナム人、バングラデシュ人ら国際色豊かな人々が壇上で、それぞれの原発事情を手短かにスピーチした。
国会前のシールズがいたエリアはがらんとしていた。
テントひろばは、毎日のようにテントにぶら下がっていた「日付プラカード」は見あたらず、警察の取りしまりが厳しく、テーブルの前にはり出しているという。「1826日め」。
明日(9月11日)にはテント撤去に抗議してテントひろばを中心に抗議集会が開かれるという。「たたかいはつづく」が合言葉。
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