http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/254.html
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「餌から魚、ほぼ移行せず 海底土の放射性物質」 (福島民報 2016/7/29)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/07/post_13987.html
国立研究開発法人水産研究・教育機構中央水産研究所の研究グループは、東京電力福島第一原発事故で汚染された海底土の放射性物質が、餌を介して魚 に移行する例はほとんどなかったとする実験結果をまとめた。本県沖で今後生まれる魚から食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る放射性 物質濃度が検出される可能性は「極めて低い」と分析している。
いわき市の中央台公民館で27日に開かれた県漁協組合長会議の席上、同研究所が報告した。
実験は水産庁の委託事業。福島第一原発付近、広野沖、いわき市四倉沖で採取した土を水槽に敷き詰めた上で小名浜沖の海水をかけ流し、福島県沖の環境を再現した。アイナメとマコガレイを入れ、同じ条件で飼育したゴカイとイソガニを餌として与えた。
70日間にわたり海底土、魚、餌などのセシウム濃度を測定した。土は1キロ当たり140〜220ベクレルほどで、餌も8ベクレル以上のものがあった。しかし、アイナメとマコガレイは全期間にわたり2ベクレル以下で推移し、大きな変化は見られなかったとしている。
研究グループの重信裕弥研究員(38)は実験結果について、アイナメが雑食性で、マコガレイも泥の中の餌を食べる習性があることから「出荷が制限されている他の魚種も含め、餌を介して海底土の放射性物質を取り込むことはほとんどない」と分析している。
また、現在のモニタリング調査では原発事故当時から生きている魚から比較的高い放射性物質濃度が検出されることがある、との見解を示した。その上で「今 後、生まれた魚や県外から移動してきた魚から食品衛生法の基準値を超える値が検出される可能性は極めて低い」とみている。
研究グループは昨年、汚染された海底の土から直接、魚に放射性物質が移行することはほとんどないとする研究結果を発表している。
◇ ◇
県によると、国が出荷制限を指示している本県沖の魚介類はアイナメ、マコガレイ、クロダイ、スズキなど21魚種。一方、ヒラメやホシガレイなど23魚種は放射性物質モニタリング検査で放射性セシウム濃度が食品衛生法の基準値を安定して下回り、出荷制限が解除された。
県漁連は試験操業の出荷基準値について、食品衛生法の基準値より厳しい1キロ当たり50ベクレルを自主基準値としている。
(2016/07/28 12:04カテゴリー:福島第一原発事故)
--------(引用ここまで)---------
「今後、生まれた魚や県外から移動してきた魚から食品衛生法の基準値を超える値が
検出される可能性は極めて低い」
実にナンセンスですね。海には県境はなく、魚は自由に泳ぎまわっています。
魚をそのように区別できるわけがありません。
この6月には300キロも離れた沼津で700ベクレル/kg超のアオザメが見つかり、
消費者は青ざめています[1]。
汚染のひどい部位を取り除いたり、測定時間を短くするなどの不正をして、汚染が少ないように
見せかけているだけでしょう。
そもそも100ベクレル/kgというのは、放射性廃棄物レベルの汚染であり、東電・柏崎刈羽原発では、
それ以下の汚染物も厳重に管理しています[2]。それだけ危険だということです。
汚染されたプランクトンを小魚が食べ、それをさらに大きな魚が食べるという食物連鎖の中で、
どんどん放射性物質は生体濃縮されていきます。
餌を介して海底土の放射性物質を取り込むことはないというのもウソです。
セラフィールド再処理工場の廃液で汚染されたアイリッシュ海では、堆積物に含まれる放射性物質が
新たな放出源となり、20年経っても魚介類の汚染はゆっくりとしか減少していません[3]。
こういったデタラメ記事をうのみにして何でも食べていると、すぐにお迎えが来ます[4][5][6]。
(関連情報)
[1] 「沼津産アオザメからセシウム134/137合算で707ベクレル/kg検出!」 (拙稿 2016/6/10)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/817.html
[2] 「東電・柏崎刈羽原発では100ベクレル/kg以下の廃棄物も厳重管理している」 (拙稿 2016/7/1)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/127.html
[3] 「魚介類の汚染はごくゆっくりとしか減少しない -- セラフィールド再処理工場による海洋汚染の実態」
(拙稿 2016/8/4)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/253.html
[4] 「骨腫瘍で50歳で亡くなったコピーライター」 (拙稿 2015/10/27)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/204.html
[5] 「阿藤快さん急死、69歳 悪役から「教師びんびん」 旅番組リポーター (スポニチ)」 (拙稿 2015/11/17)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/348.html
[6] 「訃報 「カラダはみんな生きている」の漫画家・薬剤師、藤原さやかさん(27歳)
千葉の海で釣った魚を食べていた」 (拙稿 2016/3/21)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/340.html
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