http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/253.html
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英国セラフィールド再処理工場では、1950年代から放射性廃液を処理をせずに垂れ流し、
アイリッシュ海の放射能汚染が深刻になった[1]。
1980年代になってようやく廃液を処理して流すようになり、放射性物質の放出は激減した。
しかし、20年を経ても魚介類の汚染は予想したほど減少していない[2]。
アイルランドでのモニタリング結果を引用するが、ぜひ資料[2]の全文を読んでいただきたい。
グラフからわかる通り、セシウム137の濃度はなかなか1ベクレル/kg以下には下がらないようだ。
これは、海底の堆積物に蓄積したセシウム137が新たな放出源となり、魚介類を汚染し続けているためである。
これらはセラフィールドから200キロも離れたアイルランド沿岸での測定結果であり、
セラフィールド沖はこれよりはるかに汚染がひどい[3]。
アイリッシュ海は、かつて世界で最も放射能汚染がひどい海と言われていたが、
言うまでもなく、現在では最も汚染がひどいのは福島沖である。
1-4号機の爆発で放出された大量の放射性物質が福島沖に落下し、現在も1日400トンとも言われる
地下水が流入し、ダダ漏れ状態が続いている。
凍土壁も失敗した。汚染拡大をくいとめる術ははない。
先のグラフからわかるように、10年や20年では魚介類の汚染は安全と言えるまで低下しない。
残念ながら、"太平洋の魚を安心して食べられる日は、もう10世代先までありません"[4]。
(関連情報)
[1] 「再処理工場周辺の海の放射能汚染」 (原子力資料情報室 2006/3/16)
http://www.cnic.jp/335
[2] 「セラフィールド再処理工場による海洋汚染の実態」 (美浜の会)
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news65/news65cesium.htm
[3] 「放射性廃液放出事故を起こした歴史のあるイギリスの町で不信感が再燃しています。(FNN)」
(阿修羅・gataro 2011/4/22)
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/727.html
[4] 「太平洋の魚を安心して食べられる日は、もう10世代先までありません(NPO法人 小若順一氏)
(原発問題)」 (阿修羅・赤かぶ 2014/4/18)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/519.html
[5] 「これからも順調に線量が下がるというのは大ウソだ 長寿命核種が残り、ゆっくりとしか減衰しない」
(拙稿 2016/7/28)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/226.html
[6] 「南房総の漁師さんが語る東京湾の現実「魚の放射能汚染状況と奇形魚」6/2米原幹太のもう朝ですよ!
(内容書き出し)」 (阿修羅・赤かぶ 2012/6/4)
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/389.html
[7] 「ECRRの論文で汚染された海の沿岸の住民の癌は、海から離れていた場所の住民より4倍高い
(まっちゃんのブログ) 」 (阿修羅・赤かぶ 2013/5/9)
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/512.html
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