http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/226.html
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最近、原子力ムラや御用連中が、順調に線量が下がった、これからも下がる、
安全だ、心配ないと盛んに宣伝しているようだが、これはとんでもないまやかしである[1]。
セシウム134と137について復習しよう。
これは、小出裕章氏の講演資料の中のセシウム134と137の減衰グラフである[2]。
爆発当初はセシウム134と137はほぼ同量存在するが、セシウム134の半減期は2年で、
10年もすればほとんどが崩壊してなくなる。これに対し、セシウム137の半減期は30年で
ゆっくりとしか減衰しない。
つまり、セシウム134と137の合算量では、最初の6年で半分ぐらいになるが、
その後はセシウム137が支配的となり、ゆっくりとしか線量は下がらなくなる。
今まで通り減っていくと思ったら大間違いなのだ。問題はこれからなのだ。
除染で線量が下がった下がったと言っているが、セシウム134と137を各々調べないと
本当の効果はわからない。放置しておいても、数年で線量は半分になるのだ。
このグラフは物理的な減衰を示しており、実際の環境下では放射性物質は常に動いているので、
必ずしもこの曲線の通りに減衰するわけではない。
汚染のひどい山から風が吹けば、放射性微粒子が舞ってきて線量が増加する。
セシウムよりも300倍も危険だと言われるベータ核種のストロンチウム90も半減期は30年なので、
長期間汚染が続くことは同じだ。
ちなみに、セシウム134と137の比を調べれば、いつ事故が起きたか、福島由来であるかどうかがわかる。
小出氏も解説されているが、このグラフからわかる通り、原発事故直後は短命核種が強い放射線を
放出しているおり猛烈に線量が高いので、とにかくすぐに遠くへ避難することが大切だ。
実際は逆で、事故後も汚染地帯に住み続け、体調不良が深刻になってようやく移住を考える人が多いが、
これでは助かる命も助からない。避難・移住は直ちに行なわなければならない。
政府・東電、そして原子力ムラは、危機は去った、もう大丈夫だ、安全だと盛んに宣伝しているが、
全くのデタラメである。
深刻な放射能汚染はこれから何十年、何百年も続く。
引き続き、被ばくしないように十分注意して生活することが大切だ。
(関連情報)
[1] 「5年を経た今、食品から放射性セシウムは検出されていない (FOOCOM.NET)」 (拙稿 2016/7/27)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/225.html
[2] 「<那須塩原の汚染>『当初の5年というのが猛烈な被ばくの期間。本当ならこの期間に逃げなければ
いけなかったのです』 小出裕章氏4/19那須塩原(内容書き出し)」 (みんな楽しくHappyがいい 2014/4/19)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3686.html
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