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ロシア ロスアトム社、福島第一原子力発電所の汚染水処理設備を技術的にサポート トリチウムを除去するプロジェクトの実験をロシアで成功http://gansokaiketu.sakura.ne.jp/20160607-roshia-kokueino-roseatomsha-fukushimadaiiti-genshiryoku-hatudenshono-osensui-shorisetubiwo-gijyututekini-saporto-shita-roshiadeno-purojekutono-jikkende-toritiumu-jyokyoni-seikouto-happyou.htm
ロシア ロスアトム社、福島第一原子力発電所の汚染水処理設備を技術的にサポート トリチウムを除去するプロジェクトの実験をロシアで成功
2016年06月7日
ロスアトム社
報道関係者各位
ロシア ロスアトム社、福島第一原子力発電所の汚染水処理設備を技術的にサポート
トリチウムを除去するプロジェクトの実験をロシアで成功
ロシアの国営原子力企業ロスアトム社(Rosatom)は、福島第一原子力発電所の汚染水に含まれる放射性同位体トリチウムを除去する実験をロシアで成功させたと、同社傘下のRosRAO社が、5月30日にモスクワで開催された「第8回ATOMEXPO2016」で発表致しました。
本プロジェクトは、三菱総合研究所を事務局とする汚染水処理対策技術検証事業(トリチウム分離技術検証試験事業)のもとで行われ、実規模レベルの設備を構築し、水蒸留法とECEC法の組合せ手法を用いて実施した結果、分離係数500以上で、一日あたり400立方メートル以上の汚染水処理が可能な施設を作ることができるという数値が示されました。
2011年の福島第一原発事故後、年内までに百万立方メートルにも及ぶ量の放射能汚染水が一か所に発生するという史上稀にみる事態が発生しており、トリチウム濃度は世界保健機関(WHO)が定めた規定の100倍にも達しています。現在の技術では、セシウム及びストロンチウムの放射性同位体を除去できてもトリチウムの処理は不可能であり、経済産業省もこの問題を解決する方法を検討しています。
この実験結果について、ロスアトム社のオレグ・クリュコフ国政策部長は、「福島第一原子力発電所の汚染水を模したモデル溶液でテストしたところ、浄水への還元と多重性を確認するなど、確かな結果を得ることができ、さらにこの施設の電力消費量も現在の国際基準と比べてはるかに低くなっています。」と述べています。
参考:
2014年秋に日本政府は、福島第一原子力発電所の液体放射性廃棄物からトリチウムを除去する技術の有効性を検証するため、ロスアトム社のRosRAOとフローピン・ラジウム研究所を採択しました。
2016年2月、三菱総合研究所はRosRAO社が構築した実証設備の検査を終え、2016年3月にロスアトムは検証テストの結果を含む福島第一原子力敷地内に設備を施工するための報告書を提出しました。
ロスアトム社主催の「ATOMEXPO」は、原子力産業における最大イベントです。第8回目となるATOMEXPO2016は2016年5月30日〜6月1日の計3日間開催され、49カ国から4,500名が参加しました。今回の主なテーマは「無炭素エネルギーミックスの基礎としての原子力」で、期間中は世界の核エネルギー業界の動向や課題などについて議論されました。
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