http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/418.html
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政府・自治体は、減容を理由に放射能汚染廃棄物の焼却を始めているが、焼却で放射性物質は超微粒子化し、
さらに広範囲かつ深刻な被ばく被害を招く危険性がある。
まず、放射能汚染は別にして、一般のゴミ焼却が深刻な環境汚染をもたらしていることを理解する必要がある。
ゴミ焼却問題に取り組んでいる環境ジャーナリストの山本節子さんの動画を見ていただきたい。
「[お母さん必見動画] 焼却により発生する微粒子(PM)の危険性+大阪おかんの会会見」
(ブログ「風の谷」 2012/12/22)
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/3c04c6bccb3baa606834c66cec0ce3e5
以下、要点をまとめる。
- 焼却炉内では、いろいろな予期せぬ化学反応が連続的におき、未知の物質も発生し危険。
- 排ガス、底灰、飛灰、冷却水、スクラバー排水が排出される。とくに飛灰が危険。
- PRTR法が定める特定第一種指定化学物質は、農薬以外は焼却炉から出るものばかり。
- 焼却炉から排出されるのは、ダイオキシン類、有害重金属類、酸性ガス類、粒子状物質(PM)、
揮発性有機化合物(VOCs)、温室効果ガス(CO2など)など
- とくにPM(Particulate Matter)は有害で深刻。 自然界のPMは体が感知できるが、人為的PMは小さく不可能。
PM2.5はスギ花粉(25um)の10分の1の大きさ。肺胞に達しさまざまな生体反応をひきおこす。
- PMは放射性物質などの汚染物質を吸着しやすい。
- PMで生じる健康被害は慢性気管支炎、呼吸困難、胸痛、肺機能低下、肺がん、低体重児、新生児死亡、
先天性障害、奇形、死産、心筋梗塞、リューマチ、糖尿病、甲状腺機能不全、アトピー、アレルギー、うつ病など。
とくに胎児・幼児への影響が深刻。
- 焼却炉は、最近の研究により、これまでの認識よりもさらに危険なことが判明。
- 「クリーンセンター」というのはウソ。小学生を焼却炉を見学させてはならない。
- 海外、とくに欧米では焼却炉建設反対が強く、貧困地域にしか建設できず、環境的不正義が問題になっている。
- 日本では全く危険性が知られておらず、ゴミ焼却に全く反対しない。これは大問題だ。
- クリーン生産、排出者・汚染者責任、焼却の段階的禁止など、焼却に頼らない別の処理法、代替案はある。
以上である。
バグフィルターでPM2.5は99%除去できると言うが、使用しているうちにフィルターは目づまりして
除去率は悪化するわけで、実際はかなりのPM2.5が焼却場から環境に放出されているだろう。
マスコミはPM2.5はすべて中国から飛来するかのような報道をしているがとんでもない、
実は国内の焼却場からもかなり出ているのだ。
驚いたことに、このように環境汚染の元凶であるゴミ焼却施設が日本には1700基以上もあり、
全世界の7割にも相当する。あの広大な米国でも約150基、ドイツは50基しかないのにである。
あきらかに異常である。もちろんゴミの焼却に利権問題が深く絡まっているのは言うまでもない。
日本はゴミが投棄できる土地が限られており焼却減容するしかない、という言いわけは通用しない。
大国でないドイツでも、ゴミが減るようにまた焼却しなくてもすむように創意工夫しているのだ。
日本にやる気がないだけである。
環境汚染の元凶であるゴミ焼却場周辺、とくに西風の風下にあたる東側には、
住まないほうがいいだろう。
ゴミ焼却はこれだけ深刻な環境汚染問題を抱えているのだが、福島原発事故後は放射能汚染が加わり、
さらに汚染問題は深刻になる。
放射性セシウムは燃やせば700℃弱で気化し、冷えてナノレベル(PM0.1以下)に超微粒子化する。
バグフィルターはPM2.5は除去できても、それより小さく超微粒子化したセシウムは素通りである。
実際、静岡県島田市の試験焼却でも、バグフィルターではセシウムは6割しか除去できず、
4割は大気中に放出されるという結果が出ている。
バグフィルターのメーカーも放射性物質の除去は仕様になく、保証しないと言っている。
超微粒子化したセシウムはマスクでも防げず、体内にはいり内部被ばくを起こす。
旧ソ連は、数え切れないほどの核実験やウラルの核惨事の経験から、チェルノブイリ事故前から、
放射能汚染物を燃やすのは危険であり絶対に避けるべきであることを知っていたようだ。
チェルノブイリ事故収束の前線基地となったウクライナのポレスコエ(ポリスケ)市は、
薪の使用が禁止され、莫大な費用をかけて天然ガスの供給パイプが敷設された。
現在でも、山火事が起きないよう細心の注意を払っている。
一方、無知蒙昧な日本政府・自治体は、某経済学教授ではないが放射性物質は燃やせば
消えてなくなると思っているらしい。
汚染がれきから、防塵服、木質チップ、はたまた野生イノシシまで、何から何まで減容を理由に
焼却しようとしているが、恐ろしい結果を招くだろう。
放射性物質は超微粒子化し広範囲に汚染が拡がり、健康被害はますます深刻化する。
すでにガレキを焼却した全国各地で健康被害が出ている。
フレコンバッグに汚染ガレキを集めたところで、燃やせばさらに細かい微粒子になって広範囲に拡散する。
これでは除染の意味がない。
復興どころか、復興できないように汚染を拡げているようなものだ。やっていることが真逆である。
早急に裁判に訴えてでも放射能汚染物の焼却をやめさせないと、恐ろしい健康被害が起きるだろう。
(関連情報)
「利権 癒着 ゴミ焼却場の数ダントツ世界一、日本」 (Yahoo智恵袋)
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n259123
「焼却場大国ニッポン!世界の焼却場の70%は日本にあるという事実」 (BORDERLESS 2015/5/7)
http://www.borderless-japan.com/members/5299/
「『世界中にある焼却炉の3分の2が日本に…だから燃やしたくってしょうがない』
山本太郎さん2/23ラジオフォーラム(文字起こし)」 (みんな楽しくHappyがいい 2013/2/26)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2801.html
「震災ガレキを燃やすいわき市」 (院長の独り言 2012/4/4)
http://onodekita.sblo.jp/article/54807734.html
「パンツでおならは防げない−バグフィルターに見るウソ」 (院長の独り言 2011/10/20)
http://onodekita.sblo.jp/article/49107504.html
「チェルノブイリで第2の放射能汚染の危険 森林火災で大気中に拡散し… (産経)」 (拙稿 2015/10/13)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/127.html
「放射性物質含む廃棄物焼却開始 (NHK東北)」 (拙稿 2015/8/28)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/718.html
「駆除イノシシの専用焼却場を (NHK福島)」 (拙稿 2015/6/26)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/301.html
「臨界事故後に保管の廃棄物 焼却処理開始 (NHK)」 (拙稿 2015/1/20)
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/679.html
- PM1.0はこんなに危険…花粉症の悪化や発がんリスク上昇も (日刊ゲンダイ) 魑魅魍魎男 2016/4/04 12:45:06
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