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「どうする 被曝と健康 「低線量」の影響、解明は責務」 (朝日新聞 2014/11/28)
http://www.asahi.com/area/fukushima/articles/MTW20141128071190001.html
(アーカイブ)
https://web.archive.org/web/20141129080611/http://www.asahi.com/area/fukushima/articles/MTW20141128071190001.html#MainInner
●津金昌一郎・国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長
―県甲状腺検査評価部会で、必ずしも治療が必要のないがんを見つけるなどの過剰診断が起きている可能性を指摘している。なぜその可能性があるのか?
過剰診断かどうかの判断は、理想的には検査する人としない人に分けて死亡率の差などを比較するべきだが、現実的ではない。そこで検討のために、国 立がん研究センターのがん統計解析室長に依頼し、過去の地域がん登録などの統計を基に、原発事故前に県内で何人が甲状腺がんと診断されていたのか、「有病 者」を推計してもらった。
その結果と、これまでの検査で実際に見つかったがん患者数の比較などから、過剰診断の可能性があると考えている。
―どのような推計結果だったのか?
多少の誤差はあるが、2010年には18歳以下の甲状腺がんの有病者数は2人程度だった。一方、実際には、事故当時18歳以下の県民の甲状腺検査 で、これまでに疑いも含め104人ががんと診断された。推計より50倍以上多い。これだけ多く見つかる理由は、理論的には被曝(ひばく)などによる多発か 過剰診断が考えられるが、現時点では被曝による多発は考えにくい。
―なぜ被曝による多発は考えにくいのか?
被曝によるがんが検査で見つけられるまで大きくなるには、通常、発生から数年はかかる。被曝が原因の人が1人もいないとは断言できないが、大半が被曝のためとは考えにくい。
―網羅的な検査を始めた直後は前より多くの病気が見つかる、「スクリーニング効果」ではないのか?
スクリーニング効果は、数年先までに見つかるがんを早期に見つけることを言う。今回の推計で、本来なら100人が甲状腺がんと診断されるのは35 歳以下の県民対象を検査した場合だとわかった。つまり、いま見つかっているがんは本来なら十数年〜約30年先に見つかる数のがんに匹敵しており、スクリー ニング効果をはるかに超えている。
また、県内で40歳までに甲状腺がんで死亡するのは1人という推計結果だった。つまり、現時点で100人を早期診断する意義は小さいし、それで命が救われた人はあまりいないだろうということだ。
―検査には過剰診断以外の不利益もあるのか?
2次検査を受け、結局がんではなかった人たちは「偽陽性」だった。1700人以上が偽陽性で、結果として不要な二次検査で心身の負担を負った。とくに針を刺す検査を受けた約400人は不利益が大きかったと言わざるを得ない。
―臨床医からは、過剰診断かどうかは個々の患者ごとに判断するべきでは、という意見が出ている。
個々の患者は、診断されなかったらどうなっていたのかはわからないので判断できない。がん検診の枠組みは、治療指針などを作る場合と同様、検査を受ける集団全体について検査の利益と不利益をできる限り定量的に比較した上で議論するべきだ。
―県の甲状腺検査を今後どうするべきか?
1巡目で見つけられる甲状腺がんの大半は発見されたため、当面は過剰診断が起こる可能性は低くなるだろう。科学的にまだ解明されていない低線量被 曝の影響を調べることは、県民だけでなく国際社会に対する、日本政府の責務だと思う。そのために、より被曝の影響がわかるような枠組みを検討した上で続け るべきだと考える。
ただし、単に「子どもの健康を守る」という目的だけなら、検査の不利益に向き合うべきだ。何のための検査なのか、県民健康調査検討委員会などで検査の目 的を改めて確認し、県民に十分に説明する必要があるのではないだろうか。また、県外の被曝の影響が想定されにくい地域での検査は避けるべきだ。
◆つがね・しょういちろう 1981年、慶大医学部卒業。がんの疫学が専門。2010年、日本対がん協会朝日がん大賞受賞。13年から現職。県民健康調査検討委員会や甲状腺検査評価部会のメンバー
------(引用ここまで)-------
この期に及んで、まだスクリーニング効果が云々言っている連中がいるので、
少し古い記事ですが、アップしておきます。
御用の津金昌一郎教授ですら、スクリーニング効果をはるかに超えていると明言しています。
津金教授はもうゴマカシがきかなくなったためか、2月の福島県民健康調査・検討委員会は欠席しました。
国立がん研究センターに勤める公務員なのですから、こういった公けの場に出席しないのは職務放棄であり、
処罰すべきでしょう。
(関連情報)
「≪異常事態≫福島県の小児甲状腺がん、悪性が12名も増加!累計165名が悪性ないし悪性疑い!
委員会は放射能との関係を否定!」 (阿修羅・赤かぶ 2016/2/15)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/854.html
https://twitter.com/makomelo/status/699089277662040065
(おしどりマコリーヌ 2016/2/14)
「え!?今日の検討委員会、欠席が多すぎる!!15人中、6人が欠席。
春日文子委員や、清水一雄委員、津金昌一郎委員も欠席。
甲状腺評価部会と委員を兼ねてる方ばかりだな…
今日は、検討委員会の取りまとめの最終が出るはず。
甲状腺評価部会の取りまとめを生かさないから
抗議の欠席とかだったらイヤだな」
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