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2016年2月29日 18時49分(最終更新 2月29日 23時05分)
緊急停止した関西電力高浜原発4号機=福井県高浜町で2016年2月29日午後4時37分、本社ヘリから貝塚太一撮影
電圧上げる主変圧器のトラブルが原因か
関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)は29日、発電機と送電線をつないで送電を開始する操作中に、発電機がストップし、原子炉が緊急停止した。関電が発表した。高浜4号機は26日に再稼働したばかり。発電した電気の電圧を上げる「主変圧器」を保護する検出器が異常な電流を検知したことが原因という。原子炉は正常に冷却されており、放射性物質の外部への放出はないという。
関電は原子炉等規制法上の報告事象として、原子力規制委員会に報告した。
関電によると、操作を開始した午後2時1分26秒、主変圧器や発電機などの故障を知らせる警報が作動し、発電機が自動停止。1秒後には核分裂反応を抑制する制御棒全48本が自動落下し、タービンと原子炉も緊急停止した。
屋外にある主変圧器の故障を検出する回路が動作していたため、周辺機器を調べたところ、主変圧器と送電線の間を流れる電流値を測る検出器で、設定値と異なる値を検出していた。他の検出器は異常を検知しておらず、主変圧器そのものの異常を示すデータも他にないことから、検出器の故障の可能性もあるという。
高浜町の関電施設内に設けられたプレスセンターで記者会見した宮田賢司原子力事業本部副事業本部長は「まずはトラブルの原因を見極め、きちんと対策を打って次の工程に進みたい」と説明した。26日に再稼働した4号機は、29日に発送電を開始し、3月下旬に営業運転に移行する予定だった。宮田副事業本部長は「(今後の工程について)一切分からない」と話したが、遅れる可能性もある。
4号機では、再稼働前の2月20日に原子炉補助建屋で放射能を含む1次系冷却水が計34リットル漏れるトラブルが発生。配管にある弁のボルトの緩みが原因と判明し、対策を施した上で予定通り26日に再稼働した。
また、1999年には西京都変電所の変圧器の保護装置にトラブルが発生し、原子炉が自動停止している。他にも、96年には大飯原発4号機で運転中に今回と同じ主変圧器の故障を示す警報があり、原子炉やタービン、発電機が自動停止している。
【近藤諭、高橋一隆】
原子炉緊急停止
さまざまな警報に基づいて原子炉が自動的に瞬時に停止する「自動停止」と、状況に応じ運転員がマニュアルなどに従って短時間か一定の時間をかけ停止させる「手動停止」がある。今回は、変圧器・発電機の内部故障などの警報で、タービンと原子炉が自動停止した。
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