http://www.asyura2.com/16/eg3/msg/145.html
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なぜ、「韓国地震、地熱発電での高圧注水が原因か 研究」が地熱発電潰しのインチキ報道と言えるのかの根拠:
1.研究者の氏名が示されていません。誰がどう言った立場で研究したのか、それが出てこないのはおかしいです。
2.そもそも、ごく簡単な論理として、地震を起こしたのは地殻の歪みであり、高圧注水ではありません。地殻の歪みが大きい所へ高圧注水をすると、それによって、断層面が滑りやすくなり、大きな地震が起こり易いと推測されているのです。よって、「韓国地震、地熱発電での高圧注水が原因か 研究」には、二重の意味で問題があります。まず、高圧注水自体が大きな地震を引き起こすと誤解を誘導していること。次に、地殻に大きな歪みがあっても、高圧注水が常に大きな地震を起こすわけではないこと。地殻の歪みと言っても、数十キロ四方以上のかなり広大な地域に歪みが様々な形で溜まるわけですから、高圧注水がある一点で、地下3きろとか、地下4キロと言った非常にピンポイントで行われることを考えると、高圧注水が大きな地震を引き起こす可能性はあっても、現実にそれが起こる可能性は大変に少ないのです。例えてみれば、1億円の宝くじに当たる可能性があるのと、実際にあたるのが異なるのと同じです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3172908
韓国地震、地熱発電での高圧注水が原因か 研究
2018年4月28日 9:08 発信地:ソウル/韓国
韓国地震、地熱発電での高圧注水が原因か 研究
米ニューヨークで行われた集会で、水圧破砕法(フラッキング)への反対を表明する人(2014年3月20日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO/Don Emmert
【4月28日 AFP】韓国で昨年起きた異例の強い地震について、水圧破砕法(フラッキング)と同様の高圧注水を伴う地熱発電技術「強化地熱システム(EGS)」に誘発された可能性があることが分かった。米科学誌サイエンス(Science)が27日、研究論文を公表した。
フラッキングには反対の声もあり、今回の地震で地熱発電をめぐる状況が一変する可能性がある。
この地震は昨年11月15日、韓国の港湾都市、浦項(Pohang)で起こったもの。マグニチュード(M)は5.5を記録し、数十人が負傷するなど、多大な損害が発生。大きな自然地震がまれな朝鮮半島において、観測史上最大規模の地震となった。
科学者らはこの地震について、震源が浅いことから、発生数か月前から付近の地熱発電施設で行われた高圧での地下注水に誘発されたと推測している。
論文によると、欧州各地の専門家らは地震データを用い、震源の浅さから、同施設での活動が地震の原因となった可能性が示されると結論付けた。
さらに論文は、この見方が正しければ、浦項の事例は強化地熱システムに関連した地震として「規模と被害の両面で過去最大」であり、「世界の地熱産業にとって『ゲームチェンジャー』となる可能性がある」とした。
フラッキングは、砂や化学薬品を混ぜた高圧の水を注入して地下の岩に亀裂を生じさせ、内部の原油や天然ガスを採取する手法。これにより、手付かずだった膨大な資源の採掘が可能になった。
だが、大量の廃水が生じるために、それが地下に捨てられた場合、断層に圧力が加わる可能性がある。(c)AFP
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以下の記事は上のものよりもずっとまともです。通信社が欧米のものではなく、地元の通信社だからでしょう。それでも、「地熱発電所が誘発」 韓国の研究者ら立証 とあるのは、誤解を招きます。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/27/2018042701566.html
記事入力 : 2018/04/29 05:07
浦項地震:「地熱発電所が誘発」 韓国の研究者ら立証
昨年11月に韓国南部の浦項で起きたマグニチュード(M)5.4の地震は、付近の地熱発電所から地中に水を注入したことが直接的原因だという研究結果がまとまった。浦項地震は2016年9月の慶州地震(M5.8)に次ぎ、韓国で発生した地震としては過去2番目に強い地震だ。
李晋漢(イ・ジンハン)高麗大教授、キム・グァンヒ釜山大教授ら研究陣は、科学誌「サイエンス」最新号に発表した論文で、過去40年間に浦項興海地区で発生した地震を分析した結果、2016年から始まった地熱発電所の水注入が地震の直接的原因であることが立証されたと指摘した。浦項地震は地熱発電所によって誘発されたとの主張だ。
地熱発電は地下4キロメートル以上の深さに穴を2本堀り、一方に水を注入し、地熱で加熱した上で、発生する水蒸気を別の穴から取り出し、発電所のタービンを回すことで発電を行うものだ。昨年11月15日に浦項地震が起きた直後、震央が地熱発電所からわずか600メートルの地点だったため、科学界からは「地下に注入した水が地震の原因」という主張が出ていた。地下で高い水圧が発生し、周辺の地層を割ったか、既に形成された断層を滑らせたとの見方だ。研究陣は「韓国で地震観測が始まった1978年以降、2015年まで浦項興海地区でM2.0以上の地震が起きたことはないが、16年から地熱発電所による水注入が始まり、M2.0以上の地震が4回発生した」と指摘した。
地震が最初に発生した位置も地熱発電所が水を注入するために地中に挿したパイプの深さとほぼ一致した。浦項地震の発生5日前、研究陣は地熱発電所付近に8台の簡易地震計を設置した。11月15日からM5.4の本震が発生するまでの間、9時間前から6分前にかけ、6回の前震が発生した。研究陣は前震の震源の深さは4−6キロメートル、本震の震源は4.5キロメートルで、地熱発電所のパイプが挿された深さとほぼ同じだという。一般的に韓国で発生する地震の震源の深さは10−20キロメートルが多い。
研究陣は「浦項地震はこれまで世界で起きた地熱発電所誘発地震とは形態が異なる」とした。これまで地熱発電所が誘発した地震の最大規模はスイス・バーゼルで起きたM3.4だった。これまで国際学界では地熱発電所が誘発する地震は注入する水の量に比例し、浦項地震のようにM5.4の地震が起きるためには、1000万トンの水が注入されなければならないとみられていた。しかし、浦項地熱発電所による水の注入量はそれよりはるかに少ない1万2800トンだ。それにもかかわらず、M5.4の強い地震が起きたことについて、李教授は「浦項のように既に危険な状況にある断層であれば、少ない量の水を注入しても大規模な地震を誘発することがあり得ることを立証している」と述べた。
一方、スイス、ドイツ、英国の研究陣も同日、「浦項地震は地熱発電所によって誘発された可能性が高い」とする論文を発表した。研究陣は衛星写真で観測された地表面の変化で断層運動を推定した結果、「地熱発電所から注入された水が断層を揺るがした可能性がある」とした。
韓国政府の浦項地震調査研究団は、今回の研究結果について、「地熱発電と浦項地震に関連がある可能性は否定できない」としながらも、「関連性を明確に判断するためには追加的な証拠が求められる」との認識を示した。調査団長を務める李岡根(イ・ガングン)大韓地質学界長(ソウル大教授)は「今年3月から水を注入した後、パイプ周辺と断層に実際にどんな変化が生じたかなどを遠隔探査方式で調べている」と説明した。
李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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311大地震の前回版である869年貞観地震の時も韓国で大地震が起こったのですが、そのことは全く触れられていません。自分としては、韓国のこの地熱発電事業そのものが2011年以降に開始され、こういった結論を誘導するという使命を与えられていたのではないかと感じています。
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