http://www.asyura2.com/16/eg3/msg/135.html
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偶然に、地熱資源量の見積もりについての、比較的わかりやすい資料を見つけましたので、こちらに紹介させて頂きます。
https://www.env.go.jp/earth/report/h26-04/full.pdf
>既設発電所の出力と仮想設備容量を比較した結果を表 9.1-1 に示す。H22 年度調査では多
くの既設発電所における仮想設備容量が既設発電所の出力よりも小さくなった。本調査で
は、NEDO の地熱開発促進調査等の詳細データを追加すること等によって、森、松川、杉乃
井、大岳、八丁原、大霧、霧島国際ホテル、九重の各発電所の仮想設備容量が既設発電所
の出力よりも大きく算出された。なお、八丈島については重力基盤標高、AIST3D モデル等
の範囲外であり、NEDO 地熱開発促進調査でも先新第三系が確認できなかったため基盤標高
データが設定できず、本調査の算出手法では資源密度が算出できなかったことから八丈島
地域の地熱貯留層下底深度を海抜-3000m として推計した。
本調査では、蒸気フラッシュ発電の温度区分を 150℃以上だけでなく、180℃以上、200℃
以上で区分している。各温度区分において仮想設備容量が既設発電所の出力を下回った発
電所を以下に示す。
150℃以上:杉乃井、山川
180℃以上:森、杉乃井(表出せず)、山川
200℃以上:森、杉乃井(表出せず)、山川
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既設発電所の出力と仮想設備容量の違いの原因を以下に考察する。
森地域は、小型じょうご型カルデラという平面的に非常に限定された地質構造をもち、
かつ確認されている地熱貯留層が先新第三系中のフラクチャ中に存在するとされている。
そのため「地熱貯留層は新第三系かより新しい地層中に存在する」という容積法のモデル
が当てはまらない。先新第三系の分布深度が他の有望・開発地域に比較して浅いために、
本調査の算出方法では貯留層温度と貯留層体積が共に小さく算出され、差が生じたものと
考えられる。
杉乃井地域を含む別府南部地域は、断裂帯に規制されて北西側の鶴見岳火山から南東方
に流動する熱水系モデルが考えられており、高温の温泉や地下温度データが得られている
範囲が狭小である。そのため、資源量が小さく見積もられた可能性がある。
山川地域における既存発電所の出力とのかい離は貯留層下底深度の設定が影響している
可能性がある。本検討では、貯留層下底深度(先第三系基盤岩深度)を、AIST3D モデルを
用いて約-600m と設定したが、山川地域の坑井(最大掘削深度 3,505m)では、おそらく先
新第三系基盤岩は出現していない。そのため本地域での貯留層体積を過小評価している可
能性がある。また、山川発電所から半径 1.5km 以内には海域も含まれるが、本調査では海
域部分は資源量計算の対象外としていることも影響していると考えられる。
また、八丈島地域では、前述のとおり先新第三系の深度情報が無いため、地熱貯留層深
度を海抜-3000m として資源量を算出した。海抜-3000m は NEDO(2002)の地熱開発促進調査
地域での資源量評価で用いられた値である。他地域での貯留層下底深度と比較してみると
大きな値となっており、八丈島地域の資源量が大きく算出された要因になっていると考え
られる。
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要するに、見積もりは現実とはどうしても異なることが多いということです。そのため、判断は多面的に行う必要があります。
現状で実現されている地熱発電をやれば、原発代替えは可能です。
更に、マグマ発電をやれば、電力輸出も非常に大きな稼ぎになるでしょう。
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