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太陽光、最も安い新エネルギーに
2017.2.3 05:00
世界のエネルギー市場に注目すべき変化が起きている。太陽光発電が初めて最も安い新エネルギーとなりつつあるのだ。過去にも中東の競争入札プロジェクトなど、個別の案件で太陽光発電の価格が記録的な安値になったことはあった。だが、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の最新データによると、補助金の支給を受けない太陽光発電のコストは最近、より広範に石炭や天然ガスを下回り始め、特に新興市場の新規プロジェクトでは風力よりも開発コストが安くなっているという。
BNEFの米政策分析責任者、イーサン・ジンドラー氏は「太陽光発電はゼロから大きく成長したが、これには中国が急速に普及を推し進め、他国のプロジェクトに財政支援を行った影響が大きい」と述べた。
2016年は太陽光発電にとって素晴らしい年だった。民間企業が大規模な電力供給契約を勝ち取ろうと競い合うオークションでは次々と安値記録が更新された。1月のインドでの契約で64ドル(約7223円)だった1メガワット時当たりの価格は、8月のチリでの契約では29.10ドルまで下がり、これは競合する石炭火力発電の約半分の価格に相当する。
BNEFのマイケル・リーブレック会長は「再生可能エネルギーは確実に化石燃料の価格を下回る時代に入りつつある」と明言している。BNEFの調査によれば、16年の全世界での新規導入施設における太陽光発電量は70ギガワットと、風力の59ギガワットを上回ったとみられる。
電力需要が安定または減少している、より裕福な国々では、クリーンエネルギーへの転換は少し高くつく可能性がある。こういった国では、新規の太陽光発電所は既存の石炭・天然ガス発電施設との競合を強いられる。だが、発電量を早急に増やしたい国々では「再生可能エネルギーが他の技術に勝る」とリーブレック氏は指摘する。
再生可能エネルギーへの投資では、新興市場の投資額が15年に1541億ドルと、経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国の1537億ドルを上回った。
とはいえ、風力や太陽光の発電施設の建設には時間がかかり、風が吹かない時や太陽が出ない時はやはり化石燃料が最も安い選択肢となる。石炭や天然ガスは今後もエネルギー不足の軽減に重要な役割を果たし続けるだろう。
だが、いまだに電力のない生活をしている人や大気汚染のひどい都市で暮らしている人にとっては、再生可能エネルギーへの転換は「待ったなし」の問題だ。(ブルームバーグ Tom Randall)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170203/mcb1702030500011-n1.htm
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