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[2126]重大な予言をする。安心せよ。北朝鮮の核兵器は日本には飛んで来ません/副島隆彦
投稿者:副島隆彦
投稿日:2017-04-10 02:44:52
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
世界情勢が、急激に軍事的な緊張状態に入った。 私、副島隆彦は、緊張しながらも、冷静にこれからのことを予言する。私の予言をよく聞いて(読んで)ください。まず私の予言の、骨格だけを荒削りに、どんどん書いてゆきます。
1.副島隆彦のこれからの厳粛な予言。北朝鮮に対する 米軍の 攻撃(空爆)は、起きる。それは来年の4月である。丁度1年後だ。そのときは、バンカーバスター・ミサイル(通常兵器では最高の破壊力を持つ。地下50メートルまでの分厚いコンクリートを貫通して、そこで爆発する) を使う。おそらくこれを六発から八発打ち込む。これで北朝鮮の全域の核施設の全て破壊する。
2.その前に、北朝鮮(金正恩、キムジョンウン体制)を挑発して、先にミサイルを撃たせる。必ず北朝鮮に先に撃たせる。米軍による爆撃はその直後だ。この米軍のミサイルは、通常兵器であって核兵器ではない。戦術核ではない。
3.その前の北朝鮮からミサイルは、韓国に向けて撃たれる。日本には打ち込まれない。 日本の領土(にある米軍基地。三沢、岩国、沖縄の嘉手納)に撃ち込まれることはばい。 しかも核兵器ではない。
4.おそらく、このとき、少なくても3千人から1万人の死者が出るだろう。その攻撃目標は、仁川(インチョンン)の米海軍の基地か、ソウルの南方の 烏山(ウサン)の米軍の空軍基地だろう。 繰り返すが、その時期は、来年の4月である。それは核兵器ではない。通常のミサイルだ。
5.この北朝鮮からの先制攻撃(せんせいこうげき、プリエンプティブ・アタック)があったら、即座に、1.の米軍による 北朝鮮のすべての核兵器の製造拠点と核開発の施設への一斉の、米軍の日本海にいる巡洋艦と潜水艦からの、バンカーバスターでの攻撃である。決して戦術核(せんじゅつかく、タクティカル・ニュークレア・ウェポン)ではない。首都・平壌(ピョンヤン)は狙わない。そのあとの交渉相手を失うから。
6.繰り返すが、日本領土への北朝鮮からのミサイル攻撃はない。だから、日本人は安全である。だから、心配するなと、私がいくら言っても無駄だろうが、私たちは動揺することなく冷静に事態を見守るべきだ。 つまり韓国に北朝鮮のミサイルが、来年の4月(ごろ)に発射されるだろう。これは、100キロから200キロぐらいしか飛ばない短距離ミサイルである。
7.もし北朝鮮が、万が一、中距離の戦術(せんじゅつ)核兵器(レベルのもの)を、韓国内に撃ち込むと、一発で5万人ぐらいが死ぬ。私、副島隆彦は、それは避けられると考えている。その直後に即座の米軍(軍の最高司令官、シュープリーム・コマンダー であるトランプ大統領の命令で)の反撃が起きる。
8.このあと北の国境線から、中国軍(人民解放軍)が北朝鮮に進撃する。その兵員の数は5万人から10万人だろう。多くても20万人だ。それで一気に北朝鮮を軍事的に制圧する。おそらく一週間以内に首都平壌を押さえる。
そして金正恩(キムジョンウン)体制を崩壊させて、キム・ハンソルの政権を作らせる。キム・ハンソルは、2月13日に、マレーシアのクアラルンプールの空港で、VXガスの固形型で殺された金正男(キムジョンナム)の長男である。
これで北朝鮮の国民は安心する。このキム・ハンソルに取って返られて、北朝鮮での戦闘、戦乱はただちに収束するだろう。キムハンソルは、すでにスイスから、無事アメリカ国内に連れてこられて保護されている。
9.だからアメリカ軍の地上兵力が、北朝鮮に上陸することはない。地上軍(グランウンド・インファントリー)の投入は中国がやる。 トランプ政権の、何よりの優先事項は、アメリカの兵士が外国の土地でたくさん死ぬことなないようにすることだ。だから、米軍は、ミサイルでの一斉攻撃をするが、あとは、中国(習近平体制)に任せる。現在の、トランプ政権の動きは、すべては、この大きな方針での動きだ。
10.アメリカの目的は、北朝鮮から核兵器(現在、核弾頭の固形型が、最低8発有る)を破壊して取り上げて無力化することだ。これだけがアメリカの目的だ。後述する、「核不拡散(ニュークレア・ノンプロリファーレイション)」の維持(メインテイン)だけが、アメリカの対(たい)北朝鮮攻撃の目的である。それ以外の北朝鮮の体制の作り替え(変更)は、中国に任せる。これは習近平政権の仕事であり、義務である。
11.だから私たち日本(人)は、今から来年の4月までの、この一年間に起きるあれこれの大騒ぎを、平然と冷静に受け止めることが大事だ。私、副島隆彦は、この20年間、日本国の民間人国家戦略家を名乗ってきた。その真骨頂が今回示されることになる。近未来の予言をする者としての、深い覚悟で、このような先読みと対処、対処をはっきりと書く。
日本国民は、狼狽(うろた)えることなく、これから一年間に、次々と起きるであろうことをじっくりと静観するべきだ。繰り返すが、日本に北朝鮮の核兵器が撃ち込まれることはない。
12.私たちは、アメリカからも、北朝鮮からも、脅されない。情報攪乱されて、極度の不安状態(パニック)に陥って、軽挙妄動しない。 日本国は、この北朝鮮で置き、ごく短期間で収束(終了)する、来年の4月の戦争に対して、常に、局外中立(きょくがいちゅうりつ)の、中立国としての立場を貫くべきである。
「いいや、そんなことは無理だ。日本はアメリカの属国であるから、米軍と共に、自衛隊
(防衛省)も動かなければならない。そうするしかない」と言うのは、短慮であり、軽率な考えである。「そのために有事法制と 戦争遂行のための法律を作ったのだ」と、保守派の人々は言うだろう。しかしアメリカ軍に引きずられて、自衛隊がいいように動かされることがないように、しっかりと自分自身の行動に、細かく細かく歯止めを掛けるべきだ。
13.自衛隊が、行うのは、米軍を後方から支援して行う、ロジスティカル・サポート(後方支援活動。物資輸送、戦場人足=にんそく=、輜重兵=しちょうへい=の仕事)だけである。それでも十分に、戦争に荷担している、と言われるだろうが、「敗戦後に、アメリカさまが、作って押しつけてくださった、ありがたい日本国憲法の第九条=戦争放棄=がありますので、日本は他国との戦争は出来ません」と突っ張ればいい。
14.国際社会(=世界)は、この苦し紛れの弁明を許してくれるだろう。だから自衛隊が、米軍と共同で軍事行動に踏み切ることは絶対にしてはならない。「日本は平和国家であり、戦争をしない国です。中立国です」と言い続けるべきだ。この主張をこれからの一年間、ずっと言い続けて、これさえ守れれば、北朝鮮から通常兵器ミサイル、あるいは、核兵器(中距離弾道ミサイル。千キロ飛ぶ)は日本に飛んでこない。 いくら、愚か者の、戦争したがり政権である、安倍政権と言えども、目下、震え上がって、勇ましいことなんか、何も言えない。
15.だから、この4月6、7日に、トランプが、習近平と、フロリダ半島の、超豪華の高級別荘ホテル( 政府がトランプから大統領リゾート施設として借り上げている)のマール・ア・ラーゴ( C.W.Post ポスト財団、というケッログと張り合う、シリアル食品会社の一族の持ち物だったものをトランプが買い取ったもの)での、6日、7日の会談の、まさしくその最中に準備して、夕食会の後(午後8時40分)に、トランプが、直ちに発射命令を出した。
14.それはシリアのイドリブ県の空軍基地(アル・シャイラート基地)への攻撃(トマホーク・ミサイル59発の発射)であった。翌日(日本では8日の朝)のロシアRTV(エルテーヴェ)の放送で、「23発が到達しているが、36発は、どこに行ったか分からない」と、現地の基地の中を映しながらロシアの現地レポーターが、報道していた。
ほとんど損害はなくて、掩体豪(えんたいごう)が、正確に打ち抜かれていた。その前に避難させておきたのだろう、破壊された戦闘機や爆撃機は見えない。「アメリカ軍のトマホーク・ミサイルの攻撃能力と破壊力は、たいしたことはない」とレポーターは言いたげだった。
15.このシリアへの米軍のミサイル攻撃は、事前に、ロシア(プーチン)そしてシリア政府へも通告、連絡されていた。このことは2日前からの各国の新聞記事と報道で明らかだ。
だから、今回のアメリカのシリア攻撃は、シリア政府を痛めつけることを目標にしたものではない。専ら、北朝鮮の金正恩体制への、警告であり、脅しである。今、北朝鮮は深刻に考え込んでいる。
16. と同時に、このアメリカのシリア攻撃は、訪米して会談(夕食会)の最中だった、中国の習近平への、礼砲(れいほう)である。 相手を吃驚(びっくり)させ、晩餐の余興のサープライズの柔らかい脅しである。 習近平に、トランプが、「このあと、私は、シリアを爆撃する命令を出します」と囁(ささや)いたはずだ(宴もたけなわの午後8時頃)。
「私のお隣にいる習近平氏に、私は、事前にこのようにお知らせします。世界を私たち二つの大国で、今後も平和に無事、管理してゆきましょう。そのためには、貴国(中国)の賛同と、協力をいただかなければいけません」と。
17.それに対して、習近平は黙って何も言わなかったようだ。夕食会が終わって、中側は、マール・ア・ラーゴの隣の、これも、トランプが建てた高層のリゾート・ホテルに急いで引き返していった。こっちの高層ホテルはトランプが自分で建ててから、となりのポスト家の由緒あるマール・ア・ラーゴを、半値で買い叩いて買った。そのあと再びポスト家の資産会社が買い戻したが、再度トランプ・オーガナイゼイションが買い取ったものだ。
18.習近平たちは、「トランプに騙された、計られた」と怒っただろう。しかし、中国は大国であるから、アメリカのこのいたずらのような、礼砲(空砲)発射の、歓迎の大砲を、受け流すことにした。
翌日の北京の外交部(外務省)の女性報道官の記者会見でも、「アメリカの国際法違反の、シリア国(戦争をしていない相手)への爆撃」を形だけ、非難した。これが自分たちへの礼砲であることに気づいた。
19.アメリカ合衆国 は、歴史的に、これまでに必ずこういうことをしてきた。1853年、4年の、マシュー・カルブレイス・ペリー提督(コモドア)が、米国インド洋艦隊の遠征艦隊(エクスペディショナリー)を率いて日本に来たときも。久里浜、そして、横浜(東神奈川の宿)への上陸の際にも、この礼砲(空砲)を30発ぐらい撃って、交渉相手の 日本側(江戸幕府)をその轟音で驚かしている。
その前に、ペリー艦隊は、江戸湾深く侵入して、品川沖から江戸城をめがけて、空砲を撃った。そのまわりを、数百隻の日本側の小舟が取り巻くよう対峙して、飛び口を持って、ペリー艦隊と対峙していた。それでも、日本側は、「この大砲には、日本はかなわない。江戸城は破壊される」と判断した幕府側は、ただちにブラカシ(だまし)戦略を採って、「出来るだけ、米艦隊を江戸から引き離せ」の戦略に出て、それで、神奈川条約(和親条約=フレンドシップ・トリーティ)の次は、下田まで引き下がらせて、そこで、修好通商条約(トレイド・アンド・コマース・トリィーティ)を結んだ。これが開国の受け入れ(日本の強制開国の受諾)であった。
同じよう、第二次大戦の敗戦後は、吉田茂外相(当時、幣原喜重郎首相)の官邸で、「(私たちアメリカが作った)この憲法草案を呑みなさい。そして国会で通過させなさい」とアメリカ側が、吉田らを説得している最中に、外相邸の真上を屋根に接触しかねない、すれそれの超低空飛行で、米軍機数機が、轟音をたてながら通過した。アメリカは、こういう脅かし方を、必ずする。子供じみているがこれがアメリカ外交の基本手段だ。相手をびくつかせて、心理的に圧迫して、譲歩と妥協を強いる作戦だ。
20.習近平と中国政府は、このあと宿泊施設に帰って、重苦しい雰囲気になったろう。翌日7日の午前の本格的な米中会談があった。アメリカの術中に入ったことを、中国は百も承知で、既定方針通りに行動した。会談を終わって中国は憮然として帰っていった。
21.アメリカの地中海の巡洋艦(クルーザー)搭載の「トマホーク・ミサイル」の発射の様子は世界中に放映された。これに十分に驚いた人々は、日本でも、小心者で敏感な感覚をした人たちだ。「核戦争が始まるのではないか」と脅えた。それが、今の日本だけでなく、世界中を覆っている緊張状態だ。
ただし、ボケーッとして、何も感じない鈍感な人もたくさんいる。小説「化身(けしん。これは素晴らしかった)」と「失楽園」を書いて逝去した小説家の渡辺淳一(わたなべじゅんいち)が言った「鈍感力(どんかんりょく)」で、鈍感な人の方が、いい場合もある。
人間、敏感(過敏症)だけが優れている、ということはない。ただ、鈍感(たいていは、愚鈍、かつ知恵遅れ、の場合が多い。安倍昭恵夫人のように)な人たちは、後になってから、急にキャーキャー騒ぎ出して、「コワイ、コワイ」とパニックに陥るから、始末に負えない。
22.だから、これから日本国内に起こるのは、この「キャー、核戦争コワイ、コワイ」で、「アメリカさま、私たちを守って下さい。キャーキャー」の騒ぎだ。これはアメリカ政府の思うつぼだ。これで、日本はまたアメリカの高額な軍事兵器を買わされる。
THHRD (サード)という「高高度のミサイル防衛網」という、迎撃ミサイル(打ち落とすため、と称しているミサイル)を、3千億円(30億ドル)ぐらいで何セットか買わされる。韓国も同様だろう。ところが、このTHHRD迎撃ミサイルは、迎撃(打ち落とす)は出来ない。と、専門家たちが言っている。高速度で飛んでくる飛行体(北朝鮮のミサイル)にその頂点の高度の所でぶち当てることは、ほとんど無理らしい。
23. 日本は、始めから軍事的には無力である。自力で核戦争に耐える力はない。こんな能力など、なくても構わない。日本は非核国家であることを貫けばそれでいい。日本の国家戦略家を自称する私はこの立場だ。 刀、刃物を振り回すと、必ず、自分で、自分の足や手をケガする。そういうものだ。
24. 戦争になったら日本国内で防御するしかない。どこの国であれ外国が攻めてきたら、日本の領土、領空、領海(海岸線から22キロ)の中で戦う、という考えが正しい。これは、アメリカの、トランプ政権を支えているリバータリアンの勢力(ソシアル・コンサーヴァティブ social conservatives )と同じ考えである。だから、決して、この「専守防衛(えんしゅぼうえい)」は、荒唐無稽な考えではない。
戦争は、自国内で行うのが、あとあとになってからも正しい。まわりの国々に非難されることがない。他国に軍隊を進駐させて行う戦争は、それは侵略である。やってはいけない。
25.だから何があろうと自衛力が弱かろうと、日本(人、国)が、取るべき方針は、局外中立の、中立国である、と宣言して、この立場を死守することである。「戦争をやりたいのなら、どうぞそちらでやってください。私たちはやりません。
アジア人どうしで、殺し合いはしません」と言い続けるのが正しい。「それは、弱虫、腰抜けの考えだ」という人がいたら、「あなたが、おまえが、先に行って、死んでこい」と反論すればいい。愚かな人たちが自分の足りない知恵で、大人ぶって、国家、政府の言うことに騙(だま)されて、いつも率先して志願してそして死んだ。 勇ましそうにすればいい、ということではない。
26.日本は、アメリカの属国(トリビュータリー・ステイト tributary state 、朝貢国、従属国、家来の国)である。この考えは1997年に、私が、『属国・日本論』を書いて広まった国家論だ。 この考えからも日本の生き残りの策は有る。狼狽(ろうばい)してはいけない。「狼狽(うろた)えて馬鹿なことをするな」が、今の日本人にとって切実で大切な標語(スローガン)だ。
27. 先の大戦(WW2)の敗戦から72年目で、私たちは、次の大きな戦争(WW3)の時代に突入しつつある。これは事実である。しかしアメリカのトランプ新政権は、今回、それを避けるための慎重な行動に出ている。これはマネイジド・スモール・ウォー
managed small war 「管理された小さな戦争」である。決して大きな戦争( large warラージ・ウォー)ではない。それでも、これまでの、low intensified conflict 「 低緊張状態 」 からは随分と変わった。
28. もし今年ヒラリー・クリントンが米大統領になっていたら、今年の10月ぐらいから、本当に、ラージ・ウォー 、すなわち、第三次世界大戦(WW3)が始まっていただろう。確実に、アメリカは中国とぶつかっていただろう。 ヒラリーが大統領にならなくて、彼女を支える勢力が後退したので、それで、世界は救われた。
ヒラリーが指導するアメリカであったら、中国、およびロシアと戦争を始めていただろう。それは、北朝鮮の他に、中国の南沙諸島(なんさしょとう、スプラットリーアイランズ)の軍事基地への米軍の爆撃で始まっていただろう。それが、トランプを支えるアメリカ国民の勢力の登場で、ひとまず大きく回避されたのだ。これは、人類にとって喜ばしいことである。
29. 私、副島隆彦が、なぜこのように来年の4月に、米軍の軍事行動(北朝鮮の核施設への攻撃)がある、と予言として断言できるのか。それは大国政治というのは、そのようなものだからである。
今すぐにも、北朝鮮から日本に核兵器が飛んでくる、と書いて、騒いでいるような、扇動メディアは、日本にとって困りものだ。この愚かな扇動言論や扇動情報に、載せられて、慌て騒ぐ人々が出ないように、私、副島隆彦が、急いでこの予言をしているのだ。
30.今度のフロリダ州のパームビーチの、超豪華お屋敷のマール・ア・ラーゴの米中会談で、「年内に、それも11月中に、トランプ大統領の訪中」が決まった。トランプは、今度は、自分が中国に乗り込んでゆくのである。だから、アメリカ軍による北朝鮮攻撃は、その翌年の4月だ。
31. 分かりますか? トランプ訪中の、その前の今年10月の 第19回中国共産党の大会(「19大」と言う)で、習近平は、新しい指導者人事を決めて国内をしっかり安定させておかなければいけない。習近平の次の「チャイナ7(セブン)」(中央政治委員会常務委員の7人)の次の顔ぶれのことは、私はここでは書かない。
32. 習近平が、「もう、これ以上、金正恩の勝手な行動は許さない。世界の動きにあまりにも反している 」という堅い決断を彼が、北朝鮮の体制変動をしていることは、よく知られている。だから。米中会談の直前の6日にも、いやがらせで、日本海に向けて北朝鮮は、中距離(千キロ)のミサイルの実験を行った。
だから、習はトランプと話していて、アメリカ単独での北朝鮮への軍事的解決をそのまま黙って見ているわけには行かない。トランプは、「中国軍が、北朝鮮に進軍して、今の体制を変更することを、アメリカとしては望む。よろしくやってくれ」と言ったはずだ。習近平は、多くのことを話せない。それでも北朝鮮は、中国の影響下にある国で有り、アメリカも、北朝鮮は、中国の庇護国(ひごこく)である、と、認めている。
33.これは、朝鮮戦争(1950年6月25日勃発)の休戦後の、38度線での現状の維持を認める立場からも、はっきりしている。だから、トランプは、「北朝鮮のことは中国がうまく監視してくれ。アメリカとしては、北朝鮮から核兵器を取り除くことだけが目的だ。それ以上のことは全くしない」と宣言した。 だから、来年の4月に、中国人民解放軍が、北朝鮮に入る(進撃するすることが、この「トランプ・習のフロリダ・マールアラーゴ会談」(2017年4月7日)にほぼ決まった、ということだ。
34.その前に、北朝鮮の体制が、自分で内部から崩壊して、世界(米中)の言うことを聞く、世界の動きに反対しない、穏やかなキム・ハンソル体制に変わることを、私たちは望むが、おそらく、そうはならず、これからの1年間は、極東(ファー・イースト far east 東北アジア)は、緊張した日々が続くだろう。
35. 実は、この「マール・ア・ラーゴ米中会談」を、すべてお膳立てして、根回しして、実現させたのは、誰あろう、やっぱり、ヘンリー・キッシンジャーである。
彼は、94歳のきつい老体を押して動いている。私、副島隆彦が、「キッシンジャーが、フロリダの フォート・マイヤーズ空軍基地に入った」という情報をアメリカから貰ったのは、4月5日だった。このフォートマイヤーズ基地は、マールアラーゴのある、
パームビーチから南に50キロぐらい(車で1時間)のところだ。パームビーチ・イーストの超豪華な別荘地地区(中には、中にゴルフ場を1つどころか、2つ持っている大邸宅があるそうだ) に、 入ってゆくのにどうしても通るパームビーチ・ウエストの一般大衆用の町と大橋を通らなくても、マール・ア・ラーゴに入れるようになっている。
だからキッシンジャーは、密かに、習近平とも、トランプとも、このマール・ア・ラーゴの大邸宅の中で会談の事前に会っている。この事実がものすごく重要なのだ。
36. だから、トランプと習近平の 会談を、その中身までずべて brokering ブローカリング して振り付けしているのは、私、副島隆彦が、ずっと私の本の中でも書いて来たとおり、ヘンリー・キッシンジャー博士である。世界でこの情報を発信したのは、FOXのオーストラリア・ラジオだった。FOXは、ご存じの通り、トランプの盟友のルパート・マードックの所有である。
37. ヘンリー・キッシンジャーは、ロシアのプーチンとも連絡を取り合って、彼をも、この「米、中、ロシアの3巨頭会談」への道を、作ろうとしている。この、私、副島隆彦が、世界の誰よりも早く言い出した「第2次ヤルタ会談」の実現である。「本当に、ヤルタでやればいいのに。やるんじゃないの」と私は、去年の11月から言い出した。
38.「ヤルタ会談」とは、ドイツの敗戦が決まった、1944年2月4日の、ルーズベルト、チャーチル、スターリンのよる黒海のヤルタにおける、「日、独、伊の三国軍事同盟(ジ・アクシス 、枢軸国=すうじくこく=)を敗戦させたあとの世界体制を話し合った重要な、今の世界体制を作った会議だ。
その前年1943年11月22日のカイロ会談には中国の蒋介石(しょうかいせき、チャン・カイシク)は呼ばれたのに、日本軍に対してあまりに弱かったのでヤルタには呼ばれなかった。 このヤルタ会談の、次の、新しい世界体制を決める、「第2次ヤルタ会談」が、来年にも、プーチンも交えて、開かれるだろう。根回しは、すべてヘンリー・キッシンジャーがやっている。
39. この動きの全ては、昨年の2月3日に、キッシンジャーが、モスクワに飛んで、プーチンに、「デス・カルト Death Cult 死のカルト集団が、世界戦争を始めようとしている。プーチンよ、この動きを止めてくれ」言ったときだ。この死のカルトが、欧米日本では、統一教会であり、中東アラブ・イスラム教世界ではIS(アイ・エス)などのサラフィーヤの組織である。
40.だから、私たち日本人は、来年4月だろうと、副島隆彦が予言した、北朝鮮での短期間の戦争への動きを、冷静に受け止めて、決して動揺せずに、「私たちは、何もしない。動かない。「じっと見ている」という強い態度でいればいい。これ以外に、私たちが採(と)る道はない。 韓国と北朝鮮の国民にとっては、再びのかわいそうで難儀な道である。
42.韓半島統一(南北統一)という朝鮮民族(コーリアン・ネイション)の平和的な統一への悲願の達成を、私たち日本人は応援すべきだ。かつ、そのように米政府も、表面だけは、そのように言いながら、外交交渉をする。だが、実際は、現状の固定のままだろう。
43.米中にしてみれば、双方の軍隊が、直接、対決(対峙)して、向かい合うというのは避けたい。日本の「実感に溢(あふ)れた」保守言論人たちも、「朝鮮半島は、分断されたまま、米中のとっての 緩衝地帯(かんしょうちたい、バッファー・ゾーン buffer zone )で有り続けてもらわないと困る。日本にとってはその方が、中国と直接、接なさいからいい、と言う。分断された民族をそのまま見捨てる、非情の考えである。それでも、今回の都乱歩婦政権の獲得目標は、北朝鮮から核兵器を取り上げることだ。これだけを達成して、極東に安定と平和を維持できればいい。 私は、このキッシンジャーが決断して実行して、トランプ政権に教えている、この態度を支持する。
44.今回の、シリア空爆は、トランプが、「オレは、ピストルを撃とうと思ったら、本当に撃つんだぞ。ただの口だけの人間ではないぞ」という、北朝鮮への脅し(警告)であり、中国への礼砲(同じく軽い脅し)であった。このシリア爆撃のイベントを、推進したのは、ジャレット・クシュナー(トランプの義息。36歳)である。ここで、主任戦略官の スティーブ・バノンとクシュナーがSEC(国家安全保障会議)の中で、衝突したとされる。私は、このことの詳細は、今は、書かない。
45. ただし、4月4日に、シリアで、サリン・ガス(化学兵器)が撒かれて、83人の民間人が死んだ、というのは、虚偽の、やらせの報道だ。バシャール・アサド政権はやっていない。そのことは、中国も、ロシアも、先進国の頭のいい人間たちは、全員知っている。だが、 この事件を理由に、トランプは、わざとらしく、振り付けられたどおりに、「無残に女性や子供を殺したアサド政権は許せない」としてシリア爆撃を命令した。このヤラセのインチキを、分かっていてやるのも、アメリカの手口だ。他に理由の付けようがないと、こういうマニューバー(謀略)をやる。
このサリンガスは、イスラエル製で有り、シリア反体制派武装勢力と いう おかしな(おそらくイスラエルの言うとおりに動く勢力)連中がいつも仕組む。そして、世界中のメディアに、そのままウソの報道を行う。 サリンガスを浴びて痙攣(けいれん)しながら苦しんでいる子供たちを、素手で触っている大人たちは、なぜ苦しまないのか、というおかしな映像を見ているだけで、事件は捏造だと分かる。こういう振り付けを、ジャレット・クシュナーが、軍人たちの支持を受けてやっている、というのなら、この男(NYの正統派のユダヤ人)が、これからトランプの上級顧問として、次々にやるであろう悪事を予測する。
46.北朝鮮の核開発の動きは、1993年3月12日の、「IAEA(国際原子力委員会)の加盟国から脱退する」から始まった。このときから北の核開発の動きが発覚した。今から24年前だ。
47. 今の世界の核兵器の開発の管理 への動きを、決定したのは、2年前の2015年の1月29日の ヘンリー・キッシンジャーの 米上院に呼ばれて行った証言だ。「米国は、すでに書くの拡散(プロリファレイション)を(5大国、パーマネント・メンバー 常任理事国 以外にも)許してしまっている」という証言だ。
ここで、キッシンジャーは、「 現状ですでに、核の拡散(5大国以外がどんどん持つこと)は、止められない状態になっている。しかし、それでも現状で食い止めて現状を維持(メインテナンス、maintenance)すべきであって、今以上の核の拡散 (勝手な保有のエクスパンションexpansion)は許すべきでない」と言った。これが、今の北朝鮮の核兵器は取り上げる、という決断の表れの根拠となっている。
48. キッシンジャーは、この2015年1月のこの証言で、「すでにイランは、核兵器の製造能力を持っている。これを押さえることは出来るが、私は、この議論の判断を・・・控える(やめる)」と言った。この発言は、このあとの、2015年7月14日の「イランの核(開発停止の)合意」につながる。
イランはこの合意(条約)で、最低10年間の核兵器開発の中止を約束した。しかしそれでもイランが秘密裏に核兵器を持ってしまえば、サウジアラビアが、これに強く反発して、当然の権利として核兵器を持つ。そしてどんどんその他に国々に広がる。
49.だからキッシンジャーの、核兵器の保有の拡散(プロリファーレイション)を防いで、現状で維持する(メインテナンス)という決断で、北朝鮮から、来年の春、核兵器を取り上げる、という、米中、そしてロシアも合意している、世界政策が実行される。
50.だから、これからの一年間の世の中の騒がしい、今にも、北朝鮮から核兵器が日本に飛んで来る、という扇動言論に、惑わされてはいけない。これからの大騒ぎを利用して、「だから憲法を改正して、日本は、戦争が出来る国にならなくてはいけない」という勢力が、またしても、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)することになる。私たちは、1年後の、さらにその先のことを考えて、「朝鮮半島は、非核化されたのだから、憲法改正などを言う必要はない。
51. 戦争が起きなくて、一番、困るのは、あなたたち、戦争を従っている人たちだ。愚か者だ。戦争の脅威が取り去られて、一番、いやなのは、あなたたち自身だ」と、この安倍晋三の支持勢力の、「自分たちは世界の現実をよく知っている大人だ。現実主義者だ」という人たちに、冷静に反論すべきだ。何が一番、賢い考えなのかは、その人が、どこまで遠くを見据えて、先へ先へと考える能力(知能)を持っているか、である。
私の予言は当たるだろう。
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