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[nfml:7714] 日本の歴史地震調査の空白期と原発建設
http://www.asyura2.com/16/cult17/msg/767.html
投稿者 taked4700 日時 2017 年 3 月 25 日 15:26:22: 9XFNe/BiX575U dGFrZWQ0NzAw
 

(回答先: [nfml:7713] 東大地震研究所のサイトにある記事の「次の関東地震まで少なくともあと130年はある」への疑問 投稿者 taked4700 日時 2017 年 3 月 25 日 15:23:13)

日本地震学会のメーリングリストへ投稿させて頂いた記事です。

日本の歴史地震調査の空白期と原発建設

 「わが国における歴史地震史料収集の歴史」( 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/100/1/100_1_115/_pdf )
という学術論文に次のような記載があります。

(*以下引用開始:)
昭和26年に第4巻が『日本地震史料』として刊行された。全体で約4000ページ約6000
余の地震の原史料が編年順に整理されている。その後、古地震の調査・研究はほとん
ど行われない状況がつづいた。筆者が昭和48年に古文書収集を始めたのも、他動的な
理由によるものであった。
(*以上引用終わり)

つまり、戦前から続いていた歴史資料の収集が戦後すぐに出されたが、その後、古地
震の文献資料の収集活動が昭和48年(1973年)まで20年以上に渡って止まっていたと
いうことです。筆者の宇佐美龍夫東京大学名誉教授は、日本の歴史地震研究の権威で
あり、1970年代以降の研究の中心となった方のようです。

昭和26年は1951年です。アメリカの大統領による原子力の平和利用宣言が1953年です
から、原子力の平和利用が言い出される前に歴史地震資料の収集研究活動が停止され
ていたことになります。

「電源立地制度の概要」( 
http://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/pdf/dengenrichi.pdf )というA
4で18枚の資料があります。この資料に原子炉設置許可年月日、第一回工事計画許可
年月日、運転開始年月日の一覧が載っています。
日本には、戦後、GHQによって地域分割された電力会社の原子力発電所が14か所
に立地しています。それぞれの原子力発電所の1号機の原子炉設置許可年を書きだす
と次のようになります。

北海道電力泊1号機:1984年
東北電力女川1号機:1970年
東京電力福島第一1号機:1966年
東京電力福島第二1号機:1974年
東京電力柏崎刈羽1号機:1977年
中部電力浜岡1号機:1969年(*1)
北陸電力志賀1号機:1988年
関西電力美浜1号機:1966年
関西電力高浜1号機:1969年
関西電力大飯1号機:1972年
中国電力島根1号機:1969年
四国電力伊方1号機:1972年
九州電力玄海1号機:1970年
九州電力川内1号機:1977年
(*1 浜岡原発1号炉については、上のリンクの資料には載っていず、3号炉からと
なっています。これは既に廃炉が決まっていたからでしょう。)

古地震の文献資料収集が再開された1973年までには、全国の原子力発電所14か所の
内、9か所で既に原子炉設置許可が出ていたことが分かります。

日本の原子力発電所は、多分、例外なく、河川に隣接しています。また、沖合に島が
あることが多いです。柏崎刈羽は沖合に佐渡島があり、島根原発は隠岐の島が、玄海
原発は馬渡島が、川内原発には甑島があります。沖合に島があることは、原発付近か
ら沖合の島までに地殻の高まりがあることを示唆している場合が多いはずです。河川
は活断層であることが多く、地震は山際で発生することが多いようです。

1964年に新潟地震が発生して、不同沈下と地盤の液状化があることが大きく報道され
ましたが、その後に建設された柏崎刈羽原発は2007年の中越沖地震で1mを超す地盤
沈下がありました。そもそも、日本では昔から大地震があり、液状化被害は昔から
あったはずです。少なくとも近代建築が普及した1940年以降の南海トラフ地震ではそ
の被害はかなり観察されたはずです。なぜ、柏崎刈羽原発では、原子炉建屋などを建
設するときに削った岩盤の残土をそのまま敷地の埋め戻しに使ったのでしょうか。

非常に大規模に世論操作が行われているのです。戦後20年以上に渡って古地震の資料
収集が止まったとき、誰もそのことに疑問を抱くことはなく、ごく自然な流れであっ
たのでしょう。しかし、その背後には、確実に誘導があったはずです。

そして、現在も同じような誘導があるのではないでしょうか。地震衝撃波の危険性に
ついても、そして、首都圏での大地震についても、全国各地の原発直下でのM6以上
地震についても、故意にその危険性が無視されているのではないでしょうか。

専門家の皆様にぜひ警告を発していただきたいと思います。

2016年11月9日 武田信弘
 

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コメント
 
1. taked4700[6042] dGFrZWQ0NzAw 2017年3月25日 15:32:27 : 1Sub5pARkw : PeQCpVitQEA[36]
本日の投稿可能数オーバーと言うエラーが出たため、この3つで終わりです。


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