http://www.asyura2.com/16/cult17/msg/552.html
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カルト板に常駐している多くの陰謀論大好きポンコツ芸人諸氏に贈る拙記事の第一弾である。
アメリカのシンクタンクの分析や、日本の国益に資する視点から見た時に、とてもではないがこのカルト板住人の夢想が現実化するとは思えないので、整理も含め書いておく。
トランプが進める保護主義的な政策は、大統領選当時の公約そのままに、現在進められている。
第一にTPP離脱の大統領令に署名を行ったこと。次に、メキシコとカナダとのNAFTA再交渉。次に、アメリカの主要自動車製造企業トップとの面会である。
他にも、アジア諸国との今後の在り方についての見解を公式に発言し始めている。これも公約通りである。
私は基本的なスタンスとしてトランプを支持しない。何故なら、世界一の経済大国が自国第一主義に陥り、国益重視の保護主義政策を打ち出すことは、結果としてアメリカを益々奈落に落とし込む結果となることが目に見えていて、短期的な政策としてはいいが、長期的には関係諸国に多大なる悪影響を及ぼす可能性が非常に懸念されるからだ。
その意味で、トランプ政策のべ―スには経済界の視点はあっても、世界的な政治家としての視点が欠落していると考えている。
ただ、トランプの言う「それでもアメリカ国民はオレを選んだんだから、オレ流を通す」というのも、正答ではあるので、では今後、中小企業の社長を国のトップに選んだアメリカと付き合うにあたって、日本はどうあるべきかを一日本国民として考察してみる。
最初に、物凄い変化球を投げるので、拙記事を読む読者はベースの知識を学んだ上、噛みしめて読んでほしい。
トランプの姿勢は一貫してアメリカの国益重視である。自国第一主義である。これはトランプの支持者である低学歴の田舎の白人労働者階級には誠に明快な政策で、彼らはそのまま信じてトランプを支持した。これを如実に表しているのが、ツイッターによる戦略だ。この点は、いつかの記事でも触れた。中学生レベルの英語力があれば理解できる内容であり、日本人であろうがフィリピン人であろうが、英語を第二言語とする国々に対しても発しているメッセ―ジと見るべきで、誠に分かりやすい。しかも、本人が誰よりも早く情報発信者となっているのだから、言葉を変えれば政権内部の人物であろうが支持政党の共和党議員であろうが、お構いなしであって、誰もがトランプの発言に注視することになるのだから、そこに巧妙さを感じるのも事実だ。
センセーショナルな短文のコメント程、インパクトのあるものは無く、しかもそれが世界一の大国のトップの言葉としての発言なのだから、読む側もそれなりの意味を持って受け止めることとなるし、言い換えるとトランプとの付き合い方の戦略も立てやすいということになる。
だから、トヨタのトップもアメリカの自動車メーカーのトップも敏感に反応した。これは即断即決の企業トップの進め方と同じであって、それを一国の大統領がやっていいかどうかは別の話である。
この点はCNNもNewYorkTimesもNewsweekも認めているところである。
トランプは一貫してアメリカの国益重視を言う。つまり、その視点のみにて、全てを見つめている。敢えて言うと、世界一の軍事力もその手段に使われる。中国の海洋進出に明確な不快感を示したのも、背景はそれである。そこで変化球を投げる。
沖縄の翁長知事は県民から選ばれた立場で、沖縄県民の声として、沖縄に駐留する米軍撤退を指示している。それに便乗するプロ右翼、プロ左翼の背後には中国が暗躍して、ヘリパッド移設に反対してバリケードを組んだり、警察との小競り合いを行って逮捕者を出しているが、彼らの背後には中国がいて沖縄を日本から分断することを目的としていることさえ理解していれば、対応策はいくらでもあるので、相手にする必要も騒ぎ立てる必要もない。翁長県知事の目的はもっと別のところにあり、表向きは唯一の戦地となった沖縄県民の戦争に反する総意となっているが、最終目的はアメリカ軍撤退であり、海洋進出する国家に対しては日本の自衛隊が駐留すればいいだけの話なのだ。自国民を守る自衛隊を駐屯させることを反対する日本国民はいない。仮にそのことを反対するなら、それこそ外国人に汚染された反日主義者となる。
トランプが沖縄の駐留米軍について発言したのは、「どうして日本人は自分の身を自分で守らないんだ」というその一点だけである。
つまり、互いの国益に資するという点で、翁長知事とトランプの発言は一致している。日本政府もとっくにそのことは分かっているが敢えて同調しないのは、拙速に過ぎるからだ。仮に沖縄でも宮古島でも尖閣諸島でもいいが、そこに世界最強の海上自衛隊潜水艦部隊の基地を作れば、中国は手も足も出ない。そこを基点にすれば、仮に北朝鮮であろうが中国であろうが極東で軍事衝突が起こったとしても、日本人を一人も死なせることなく一時間もあれば戦争は終結する。日本政府はこれらの政策を、沖縄県民の総意で行いたい、という一点につきる。
以上は一例に過ぎない。
ようはトランプの本質は、「オレは金もうけで成功したんだから、いっぺん、オレにアメリカを任せてみろや。儲けさしたるワイ」ということである。
そこには同盟国重視だの何だのというのは、ハナから存在しない。ならば、日本もドライに国益重視の視点に転換すればいいのだ。
眠いから寝る。
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