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[2080]トランプ政権にとって、一番大事なこと。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2017-01-25 09:59:12
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
(前略)
私が、注目しているのは、中国とのトランプの、厳しい外交交渉だ。プーチンとは、どうせすぐにでも会って、米ロの協調体制で動く。 これに、習近平も入ったら、歴史的な、「世界の3巨頭会談 (アメリカ、ロシア、中国、の3大国=3帝国の協調体制)」になる。 それに対して、怒りと憎しみを込めて、足をひっぱってくる愚劣で、醜い勢力の動きも、活発になり、世界的な連携をするだろう。 ここで今の世界の構造が決まってくる。
それでも、私が、じっと鋭く、重要視しているのは、「アメリカの 対 中国の貿易赤字(トレイド・デフィシット)がいくらあるか」である。
アメリカの、対中国の 貿易赤字が、一体、どれほどの巨額に膨らんでいるか、誰も、明確に議論しない。一体、どれぐらいの、対中国の赤字をアメリカは、抱えているのか、を正面から見つめようとしない。
ということは、これからのトランプ政権にとっての、一番、重要な、「米国内に、新しい雇用を生み出す。各産業分野の、巨大工場を国内に、どんどん、たくさん作って、ものすごい数で失業している、アメリカ国民を雇用をさせる( ということは、FRBのイエレン議長ババアが言い続けた、アメリカの失業率は、5%を切って完全雇用を達成しつつある、は、真っ赤なウソだった、ということだ)」という 政策の大方針、これが、本当のアメリカ国民の願いと合致しているから、それをやり遂げることだ.このことを、大きな正論の議論として、報道しなければいけないのだ。
腐り果てた、アメリカのメディアども(それに追随する日本のメディア=テレビ、新聞も)
トランプへの 憎悪を顕(あらわ)にして、今も、敗北した自分たちの惨めさと、怨念(おんねん)の感情を剥き出しにしている。
私がずっと、今も調べている、アメリカの貿易赤字は、以上の公式のアメリカ政府の発表の統計数値からも分かる。 アメリカは、一年間に、7010億ドル(2015)すなわち、79兆円の 貿易赤字を抱えている。この金額は、この20年ぐらい、ずっと増え続けて、毎年同じぐらいだ。 そして、対 中国での ネットの貿易赤字(輸入と輸出の差額)は、3393億ドルだ。 これを今の為替の113円でかけると、34兆円である。
アメリカの外国貿易の、赤字の丁度半分を、中国が生み出している、ということだ。
年間、34兆円を、対(たい)中国で、赤字として抱えている。この金額(数字)は、単年度であり、毎年、毎年、これだけの赤字を、ネット、差し引き、正味の 実需(じつじゅ)の赤字として、抱えている。 膨大な金額だと、と言わざるを得ない。
どうして、誰も、この議論をしないのだ? どうして、この金額を、誰も書かないのか?
そんなに中国が嫌いなのか。アメリカ人にしてみれば、これほどの 中国産品の、洪水のような、アメリカへの 怒濤(どとう)の流入を、正視できないことだ、として、「触らぬ神に祟(たた)りなし」で、誰も書かない。
ちなみに、日本の 対 アメリカの、今(2015年)の黒字(アメリカから見れば、赤字)は、7兆円(623億ドル)である。 ドイツは、日本よりも多くて、対米で 8兆円の黒字を貿易収支で、生み出している。今、国境線に壁を作るで、騒がれているメキシコは、560億ドルだから、6.3兆ドルだ。
この秘密は、メキシコ国境沿いに、ものすごい数の、工場が、メキシコ側で、作られて操業していて(日系企業もたくさんある)、そこの経営者たちは、毎日、アメリカ側から、メキシコに国境線を越えて通っている。そして、「メキシコ製」になった、工業製品を、アメリカに無関税(関税なし。これがNAFTA、ナフタ)で持ち込んでいる。その金額が、正味、差し引きで、6.3兆円だ。これにアメリカ国民も怒っている。
だから対中国の 毎年、毎年、単年度で、34兆円もの巨額の貿易赤字を出して、それがたまりに溜まっている(それが、累積=るいせき=)の貿易赤字は、資本収支(しほんしゅうし)と国際収支(こくさいしゅうし)で、ものすごい金額になる。
だから、トランプは、習近平と、サシで、この「巨額の貿易赤字を、まず、半分に減らす」交渉をせざるを得ない。中国は、「今の倍の人民元高になっていい。今の元安は、中国が望んだものではない。1ドル=4元 になってもいい。今の1ドル=6.9元は、中国が作ったものではない」と考えている。
だから、トランプの真意は、「もうこれ以上の、ドル高=強いドル はいらない。アメリカは、実需=貿易を伸ばして、アメリカ国民を食べさせなければいけない。これまでのような、腐った、博打打ちどもの、金融バクチ、金融取引で、もうけを出す、という考えは、捨てる。実物経済(タンジブル・エコノミー)、実体経済(リアル・イェルス・エコノミー)重視だ」となる。
だから、これからは、日本円との関係でも、ドル安、円高になってゆく。1ドル100円 割れになってゆくだろう。
だから、中国とのトランプの激しい交渉で、大きくは、トランプは、経営者だから、「分かった。貿易赤字が半分に減るなら、それなら、台湾は、渡す。 それから、西太平洋(ウエスト・パック)の支配権、管理権も、中国に渡そう」という 、大きな交渉ではなるだろう。第二列島線(第一列島線=日本列島 は、すでに突破された)まで、中国の支配下にはいってゆく時代が来たのだ。
この現実を、見たくない、見たくない、何が何でも、見たくない、という人たちは、今のまま、自分の 愚かな、足りない、世界が見えない、ちいさな脳(思考力)のまま生きているがいい。
ああ、時間が無くなった。
以下に載せるのは、トランプが、次の FBI長官を、あの、ジェイムズ。コーミー(コウミー)長官に、続投させる、というNYタイムズの記事だ。 これで、今から、着着と、ヒラリーを逮捕、裁判にかけ(米議会が)、有罪として投獄する手続きが始まる。
(以下、略)
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