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前代未聞!? 北朝鮮で結婚式を挙げた日本人夫妻を直撃:車はレクサスが増加、平壌市民は“嫌中”
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投稿者 あっしら 日時 2016 年 5 月 10 日 03:23:13: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


前代未聞!? 北朝鮮で結婚式を挙げた日本人夫妻を直撃
HARBOR BUSINESS Online 5月5日(木)16時21分配信

◆前代未聞の挙式!

 2015年11月、北朝鮮で日本人の新婚夫婦が結婚式を挙げた。

 日本政府は依然として朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への渡航を自粛するよう要請しているが、そんな中で前代未聞の偉業(?)を成し遂げたMさん夫妻の、北朝鮮での結婚式の段取りから後日談までをレポートする。

 そもそも、なぜ北朝鮮で挙式をしようと思い立ったのか?

 Mさん自身は、『朝鮮は第二の故郷』と謳うほどの北朝鮮マニア。07年から複数にわたり訪朝しており、彼の趣向については妻も了解済みとはいえ、さすがに北朝鮮で挙式となると、日本人女性のほとんどは嫌がると思うが……。

「もともと出会いのきっかけが『北朝鮮』なんですよ。朝鮮観光のガイドブックを総武線の電車内で読んでいたら、隣の席から話しかけてきたのが妻なんです。海外旅行のガイドブックを読んでいるなと思っていたら、『平壌』という文字が目に飛び込んできて驚いたからだとか。そこから交際に発展したのですが、鎌倉で最初のデートをしたとき妻は『海が近いから拉致られないかな?』と思っていたそうです(笑)」(Mさん)

 妻の理解も得て、Mさんは中国にある朝鮮観光旅行社にその旨をメールし、仲介を要請。だが現在は徐々に増えているとはいえ日本からの観光客はリピーターが中心で、他国に比べて非常に少ない。ましてや結婚式を挙げる人など前例がないため、申し込んだ当初は先方にもなかなか信用されなかったという。

◆馴染みのガイドのおかげでスムーズに進んだ交渉

 北朝鮮で結婚式を挙げたい。そんな希望を北朝鮮専門旅行社に伝えたが、申し込んだ当初は先方にもなかなか信用されなかったというMさん。

「向こうは、冗談かイタズラで問い合わせていると思ったそうです。だから初期の見積もりもいい加減で、ビザ発給の段階でようやく真面目に交渉が始まりました。最初は5万円くらいでできるという話が最終的に20万円ほどまで膨れ上がったのですが、外国人に恥ずかしくないレベルのものを提供したいという意気込みだったからだと思います。私たちは当初、現地の人とまったく同じ式をやりたかったのですが、結果的に朝鮮国内でも豪華なものになってしまいました」

 だが訪朝経験も複数あり現地とも信頼関係があったため、結果的にはスムーズに事が運んだという。

「馴染みのガイドは、『結婚式を希望する日本人がおり、ガイドに君をリクエストしている』という話が来たとき、すぐに私であると分かったようです。これが一見さんだったら難しかったのではと思います」

 かかった費用は以下のとおり(見積もりは日本円&ユーロの混在)

新婦着用チマチョゴリ:150ユーロ

新郎着用人民服:150ユーロ

ムービー撮影(披露宴&新婚旅行6泊7日全行程):150ユーロ

式場代金:10万円(日本円)

ゲスト一人当たり:プラス5000円

ゲストは日本語案内員の中から20人まで招待可能。上限いっぱいの20人を招待し10万円

合計:約25万円

 結婚式の代金は直接、平壌まで持参。日本語観光担当部長とガイド2人と高麗ホテルで最終的な打ち合わせを行い、着手金として約1500ユーロを手渡した。

「その後、馴染みのガイドとホテルの地下で呑んだのですが『私はあんな大金を目の前で見たことはないよ』と悲しそうに呟いていたのが印象的でした」

◆縁もゆかりもないのに盛り上げてくれたガイドたち

 北朝鮮において庶民は市場で買った安物の衣装に最低限の式を挙げるが、「ドンジュ」と呼ばれる富裕層の子女の挙式では150ドル以上もの衣装にレンタルのベンツが利用されると言われており、Mさん夫妻の式もそれに近いものであったと考えられる。結婚式は、まず衣装を着て街中で記念ムービーと写真撮影を行ったのちに市内の式場で披露宴を行う。ムービーは新郎が画家に扮し、「あそこの景色が特にいいんだよ」などと新婦に説明しながら絵を描くなどの「演技指導」も盛り込まれ気恥ずかしかったという。

 披露宴では司会役の日本語ガイドによって二人の馴れ初めの紹介がされ、朝鮮青磁器や高麗人参を使った化粧品、刺繍画などの「ご祝儀」が贈呈された。そして新郎による結婚の挨拶を行ったのち、歌手が祝いの曲を歌った。Mさんも朝鮮語で一曲を披露した。

◆北朝鮮の現在の経済事情

 道中では北朝鮮の昨今の経済事情も垣間見ることができた。

「2012年の訪朝時に比べLEDが爆発的に普及していたのと、ソーラーパネルをあちこちで見かけたのが印象的でした。LEDのおかげで平壌の夜はかなり明るかったです。またガイド、ドライバー、カメラマン皆が中国製のスマホを持っており、クルマの中でスマホをシガーソケットから充電していましたね」

 道路には、レクサスが普及している。

「レクサスが売れているのは、ラグジュアリーカーとしての位置付けではく、悪路を走ったり地方へ行く際の実用面で優れているからだそうです。乗り心地はもちろん、故障が少ないことがなによりも良いのだとか。前回訪朝時の2012年にもちらほら見かけましたが、今回はかなり増えているなとの印象を持ちました」

 それに伴い、交通量も増加中だという。

「2007年に開城に行った時は、平壌から2時間あれば着きましたが、今回は道が悪いところを避けて蛇行し3時間近くかかりました。ガイドも認めていましたが、交通量の増加に対し道の補修が間に合わないとのことでした。試しに沙里院(北朝鮮の地方都市)付近で対向車の数を数えたところ、たった10分で22台とすれ違って驚きました」

◆日本人との交流に積極的な日本語ガイドたち

 日本人が他国の観光客に比べて少ないため、朝鮮国際旅行社の中でも日本語ガイドたちだけが暇を持て余しているという話は事情通から複数、漏れ伝わっている。彼らは大学で日本語を習得したものの、拉致問題をきっかけに日朝断絶が続いているためスキルやキャリアを長年活かせずにいるのだという。Mさんは、だからこそ彼らは、日本人との生の交流に積極的であると話す。

「社会情勢や政治情勢ではなく、個人同士の立場で文化的な話をするときが一番心を通わせられたと思います。そうしていくうちに、向こうも”素顔”を見せてくれる。開城でオンドル(※床下暖房)部屋に泊まったとき床や部屋があまりに暑かったので『ちょっと電圧下げて!』と言ったら、少し怒り気味に『Mさん、我が国の電力事情を考えてください。そのオンドルは火を焚いたものです』と(笑)。ガイドも初対面の頃は電力不足について『エコ』『省エネです』と取り繕うのですが、親交を深めていくにつれ、本音で話すことができました」

 また北朝鮮は特に国策においては親中であるが、民間レベルでは嫌中感情が高まっていることが知られている。Mさんの訪朝時にもそれは顕著に感じられたとか。

「しょっちゅう中国人観光客の団体とバッティングしましたが、ガイドは『中国人はマナーがない』『中国人は威張っているんですよ』と、あからさまに嫌悪感を出していました。ガイドの説明を明らかに聞いてなかったり、痰を吐いていたり、朝鮮の人々が神聖視したり重要視したりしているところでそういう行動をとっているのは、私も不快に感じました。結婚式ムービーを撮るため、私たちが平壌の街中を歩いているときも、中国人観光客がスマホやタブレットで私たちをむやみに撮るので、妻も怒っていました」

 かくして、無事に挙式を終えることができたMさん夫妻。肝心の妻はどんな反応だったのか?

「妻は滞在中、閉鎖的な雰囲気と不便さに気持ちが滅入ることもあったようですが、帰国後は色々と思うことがあるようで、北朝鮮のニュースが出ると、『あのガイドさん、今どうしてるだろうね』という話をよくします。担当ガイドの奥さんが重い病気だったので。ただ、挙式のことは家族や友人にはまだ言わないでおきたいみたいですが(笑)」

 2002年の日朝平壌宣言および拉致問題の勃発から14年、未だに膠着状態が続く日朝関係。Mさん夫妻のような“英断”は、単なる物好きの枠を超え、二国間関係解決の糸口を探るには、貴重な情報源になると言わざるを得ないだろう。<取材・文/HBO取材班>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:5月5日(木)17時59分

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160505-00093071-hbolz-int

 

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