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(CNN) フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」がこのほど紙面に掲載した新たな風刺画に対して、人種差別的だとの批判が巻き起こっている。パリにある同紙のオフィスは昨年1月、イスラム教の預言者ムハンマドを描写したことに反発した武装グループによる襲撃を受け、編集者など12人が犠牲になった。
今回、問題の風刺画を描いたのはローラン・スーリソー氏(ペンネーム「リス」)。「移民」と題されたその風刺画は昨年9月、トルコの海岸に遺体となって打ち上げられた3歳のシリア人男児、アイラン・クルディ君を題材にしたものとみられる。
画面にはおびえて逃げ惑う2人の女性と、舌を出し、腕を伸ばしてそれを追いかける2人の男性が描かれている。添えられた文章は「ライアン坊やが大きくなったら何になっていただろう?」「ドイツの痴漢だ」と読める。
昨年の大みそか、ドイツのケルンなどでは難民申請の希望者らも関与する集団性犯罪や強盗事件が相次いだ。ケルンでの事件の容疑者にはアラブ系もしくは北アフリカ諸国出身者とみられる集団が含まれていた。
中東などからの移民・難民を標的にしたシャルリー・エブドの新たな風刺画に対しては、すぐにネット上で非難の声が上がった。
英国の政治家でロンドン市長選への立候補を表明しているジョージ・ギャロウェイ氏は、ツイッターで「不快な人種差別的、反イスラム的風刺画」と酷評。「果たして今、シャルリー・エブドを愛読している人間が何人いるのだろう?」と疑問を呈した。
一方で、ロンドンに拠点を置き反過激思想を訴えるシンクタンクのマージド・ナワズ会長は、シャルリ―の風刺画について「我々の中にある難民への反感を告発したものにほかならない」との見方を示した。
CNNはシャルリー・エブドに対し本件に関するコメントを求めたが、同紙はこれに応じなかった。
http://www.cnn.co.jp/world/35076297.html
「我々の中にある難民への反感を告発したものにほかならない」
醜悪極まる「シャルリー・エブド」紙に、そんな「高尚」な意図のある訳がない。
水死したシリア難民の幼児を題材に使ったこの醜悪な「風刺画」は、難民への憎悪感情を扇動する難民ヘイトの目的で書かれたものにほかならない。
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