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テロとのつながりを消し去るためのエルドアンの偽旗爆発
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2016年1月15日 マスコミに載らない海外記事
Finian CUNNINGHAM
2016年1月14日 | 00:00
Strategic Culture Foundation
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、今週イスタンブールで、死者をもたらした爆発に対応した巧みなやり方が疑惑を生んでいる。この出来事には、無辜の一般市民に対して実行された、単なるイスラム主義者のテロ攻撃以上に多くのことがあるのではという疑惑だ。大胆に言えばこうだ。イスタンブール爆破を実行したとされている、全く同じイスラム主義テロ・ネットワークと彼自身の政権のテロへの結託に関する山のような証拠を消し去るために、エルドアンには、この残虐行為が“必要だった”のだ。
流血と殺りくから、彼の政権は素早く進み出て、国際的に、自らを野蛮なテロの被害者として、また「イスラム国」テロ・ネットワークに対する恐れを知らぬ戦士として位置づけようとした。トルコは、あまりに自意識過剰に、自らを11月のパリ・テロ攻撃後の感動的なフランス国旗に身を包もうとしている。
アメリカのホワイト・ハウスと国連の潘基文事務総長も、イスタンブールにおける“卑劣な”殺人に対する非難に割ってはいり、テロに対し、トルコとの団結を誓った。
エルドアンもアフメト・ダウトオール首相も、即座に、別個とは言え、よく似た、原稿を用意された演説で対応し、この残虐行為は、トルコが“テロに対する戦いの最前線”にいる証拠だと主張した。
“「イスラム国」テロリストを打ち破る我々の決意には誰も疑念を抱くことなどありえない”とエルドアンは記者団に語った。彼の真剣で強硬な対テロ宣言を、ダウトオールも繰り返した。
だがウィリアム・シェークスピアなら言うだろう。“むきになって言い張り過ぎだ!”(ハムレット三幕二場)つまり、わざとらしい言辞が隠れた動機を示唆している。
エルドアン政権は、イスタンブールの歴史的地区で起きて、8人のドイツ人観光客を含む少なくとも10人が死亡した爆発に、怪しいほど正確な説明で対応した。
火曜日の早い時間の攻撃から数時間後に、トルコ当局は自爆犯人は元々サウジアラビア生まれの28歳のシリア人だと特定した。トルコ政府は、彼が「イスラム国」(IS)テロ集団のメンバーだったと述べた。
だが数時間後、火曜日夜の時点で、攻撃を実行したと発表した集団はなかった。これが一体誰が爆破を実行したのかという疑念を生じさせる。確かにISなら、こうした残虐行為でいつもしている通り、国際的な大見出しになる攻撃を大喜びで自分の手柄にするだろう。一体なぜこの集団が、事件直後、事件について何も知らないように見えるのだろう?
もしこれがトルコの国家治安機関をあざむいた本物のテロ攻撃だったのなら、トルコ当局は一体なぜ、自爆犯人とされるものをこれほど迅速に特定できたのだろう? “普通の”テロ攻撃では、当局は不意を突かれ、一体誰が実行したのか全貌を明らかにするのに、数日間奔走するものだ。今回はそうではない。エルドアン政権は、爆撃の背後にいるとされる集団(IS)のみならず、実行犯とされる個人の真相まで、即座に把握していた。もし公式説明を額面通り受け取れば、これは実に目ざましい捜査効率だ。
いずれにせよ、エルドアン政府の説明を額面通り受け取るのは、あまりに考えが甘い。トルコの軍諜報機関、MITは、これまで過去の多くの例で、シリアで戦争をしているイスラム主義テロ集団と、密接に関与していることがあきらかになっている。
ジュムヒュリエット紙編集者のジャン・デュンダルは、彼の新聞が、MITによるシリア国内のテロ集団向け銃密輸入を暴露したために、終身刑に直面している。
トルコ国会議員エレン・エルデムも、今年早々、エルドアン政権がMITが「イスラム国」戦士に提供した化学兵器の捜査をごまかしたという信ぴょう性のある主張をした。2013年8月、ダマスカス郊外東グータでのシリア国民大量殺りくに使用された可能性が極めて高い化学兵器だ。
ロシア軍の航空偵察が、ここ数カ月、ISテロリストによる、トルコへの産業規模での石油密輸を、疑いようもない暴露したが、密売の確かなつながりは、トルコ国家と、特にエルドアンの家族の海運事業にまで、はるばるさかのぼる。
トルコ国内のトルコ国民に対する過去の爆撃でも、エルドアン政権の汚れ仕事がほのめかされていた。昨年10月、アンカラの平和的集会での爆弾爆発で、100人以上のクルド人権活動家たちが死亡した際、クルド人集団は、トルコ国家の機関工作員が秘密裏に残虐行為を遂行したと非難した。やはり昨年のスルチとディヤルバクルでの、クルド人政治集団に対する、死者を出した爆発を巡り、国家テロだという、同じような主張がされた。
2013年5月、トルコ国境の町レイハンリで、40人以上が死亡した爆発でも、トルコのシリア軍事侵略のために、開戦理由をでっちあげようとする企みで、シリア政府を陥れようとした、トルコ政府工作員のせいだとされた。トルコのアフメト・ダウトオール首相も、党幹部連中との私的会合で、そのような偽旗作戦について発言したのを漏洩した録音テープでつかまれていた。
ここ数週間、トルコ当局は、ISに属する自爆犯を阻止したと言って、トルコ国内のテロ策謀をくじいたと大げさな主張をしている。エルドアン政権が、自立したマスコミ報道を厳しく弾圧しているため、これら公式説明を確認するのは不可能だ。
だが、そのような公式説明を評価する妥当な方法の一つは、トルコ当局が、今週イスタンブールでの爆破で起きたように見えるテロ攻撃の準備をしたと考えることだ。
エルドアン政権は素早い反応で、巧みに、トルコはISテロの犠牲者だというむきだしの主張をはじめ、ホワイト・ハウスと国連からすぐに同情と支援を受けることになった。
きちんと理解をするには、タイミングが重要だ。エルドアンもダウトオールも与党の公正発展党も、ここ数カ月、ロシアのシリア軍事介入によって、連中はシリア国内でのテロ支援にどっぷりつかっていることが暴露されている。欧米マスコミは、事実発覚に、興味なさげな無関心で対処した。それでも、事実発覚は、NATO加盟国で、欧州連合加盟の熱烈な希望者であるトルコ国の無法状態についての衝撃的告発だ。
エルドアン政権は、シリアにおける、特にISのようなイスラム主義のテロ集団と結託した国家テロや密輸や銃密輸と同義語になっている。(サウジアラビアも同様に、ならず者、やくざ国家として脚光を浴びている。)
エルドアンの視点からすれば、後に、で、彼の政権が“ISの敵”で、“テロに対する擁護者”であるという主張をするため、今週イスタンブールで外国人観光客を殺害したISの残虐行為より有り難いものがあるだろうか。
とはいえ、この代替のより現実的シナリオが物語っている。エルドアン政権は、そのようなテロ工作員連中と協力しているがゆえに、爆破犯人の正体を知っていたのだ。そして“テロの犠牲者”として見なされることで、トルコの酷く傷ついた国際的評判を漂白するという連中の利己的な政治的目的のため、トルコ当局が攻撃実行を可能にしたのだ。
記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2016/01/14/false-flag-bomb-erase-erdogan-terror-links.html
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