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米 アフガニスタン完全撤退を見直し[NHK]
10月15日 23時30分
アメリカ政府は、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍について、来年末までに完全に撤退させるとしていた計画を見直し、5500人を残す方針を固め、オバマ大統領がまもなく正式に発表することにしています。
これはアメリカのホワイトハウスが15日、NHKの取材に対して明らかにしたものです。それによりますと、アメリカ政府はアフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退計画について、数か月にわたって検討してきたということです。その結果、来年末までに完全に撤退させるとしていた計画を見直し、引き続きテロ対策などに当たるため、5500人を残す方針を固めたということです。
アフガニスタンでは、去年末にアメリカ軍を中心とする国際部隊が戦闘任務を終え大部分が撤退しましたが、その後も治安の悪化に歯止めがかからず、アメリカ軍は現在も9800人が駐留しています。
オバマ大統領は、日本時間16日午前0時から撤退計画の見直しを正式に発表することにしています。
アフガニスタン 治安の改善進まず
アフガニスタンでは、アメリカ軍を中心とする国際部隊の大部分が去年、撤退し、アフガニスタン側に治安の権限が移されましたが、治安の改善は進んでいません。国連によりますと、アフガニスタンで、ことし1月から6月までの半年の間に、戦闘やテロに巻き込まれて死亡したり、けがをしたりした民間人は4900人余りに上ります。このうち死亡した人は1592人で、去年の同じ時期と比べて90人余り減ったものの、依然として多数の人が犠牲になっています。
こうした被害のおよそ70%は、反政府武装勢力タリバンなど反体制派の襲撃やテロによるものだということです。タリバンは先月下旬、北部の都市クンドゥズに攻撃を仕掛け、2001年にタリバン政権が崩壊して以降、初めて主要な都市を制圧し現地には衝撃が広がりました。政府軍は駐留するアメリカ軍の空からの支援を受けて奪還作戦を行い、町を取り戻しましたが、市民の間には、ほかの都市もタリバンの攻撃を受けるのではないかという不安が広がっています。また、この際、アメリカ軍が誤って国際的なNGOの病院を空爆し24人が死亡する事件が起きました。
一方、アフガニスタン東部では、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織が活動を活発化させ、住民を殺害したり家を焼き払ったりして、服従を迫り混乱が広がっています。アフガニスタンでISが勢力を広げれば、隣接するパキスタンや中央アジアの国々にも影響がおよびかねないとして、各国が警戒を強めています。
米 アフガニスタン撤退計画見直しの背景
オバマ政権が、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退計画を見直した背景には、反政府武装勢力タリバンによって、先月、北部の都市クンドゥズが一時制圧されるなど、治安の悪化に歯止めがかからないことがあります。4年前にイラクからアメリカ軍が撤退したあと、過激派組織IS=イスラミックステートなどが台頭した二の舞になりかねないとの懸念があったとみられます。
イラクとアフガニスタンの2つの戦争の終結を掲げたオバマ大統領は、みずからの任期が終わる直前の来年末までに、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍を完全に撤退させる方針でしたが、現地の治安の改善が進まないなか、戦略の見直しを迫られた形です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151015/k10010271571000.html
- 米アフガン撤退見直し 「行き詰まり」示すか:タリバン、アメリカはかつてのソ連と同じ運命をたどると攻勢を指示 あっしら 2015/10/17 00:10:16
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