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(回答先: イラン核合意は、サウジなどが「米国離れ」を始める号砲 ウランを濃縮する権利は、地域大国の媚薬 投稿者 rei 日時 2015 年 4 月 08 日 15:35:15)
「イスラムの世界戦略〜コーランと剣―1400年の拡大の歴史」宮田律/毎日新聞社‘12年の第四章から抜粋
第四章 イランはなぜ強気に出られるのか
イランが国際政治の上で強気に出ることができるのはその豊饒な石油資源とともに、イラン商人たちに見られるような交渉術に長けていることだろう。
≪イランを構成する「ペルシャ」民族≫
ペルシャ人は、7〜8世紀の、支配層であるアラブ人によってさまざまな差別を受けた。この反発が、支配層の宗教であるスンニ派とは違うシーア派を信奉する契機となった。アラブ人が異端と考えるシーア派を信仰することは、アラブ人からみれば、イスラムに対する「反逆」と見なされたとしても不思議ではなかった。こうしてペルシャとアラブの民族対立は中東世界に根付くことになる。
異民族国家のイランは、近隣のアラブ諸国から常に脅威として見られ、湾岸諸国から真の同盟国と見なされることは従来ほとんどありえないことであった。
≪イランと「レバノン・シーア派」の結びつき≫
レバノンのシーア派はすでに7世紀にイスラムがスンニ派、シーア派に分裂した当初から存在していた。82年にベイルートでアマルとは別のシーア派組織が設立。ヒズボラ(神の党)である。イランの強い影響をうけ、「レバノンにおけるイランの大黒柱」を自認している。
イラン以外ではイラク、バーレーン、アゼルバイジャンでシーア派は国内最大の宗派となっている。その他シーア派信仰が根付いているのがイエメン。
≪イランを恐れるアメリカ≫
イランの核兵器保有を支持するアラブ諸国の世論もある。アメリカ、イスラエルのイラン封じ込めのための核兵器開発阻止の意図は全く実効性が乏しく、機能していないのが実情だ。
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