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(昨夜の報道ステ)
〔サウジ主導の空爆続く〜緊迫のイエメン”宗教対立”〕
サウジは26日未明、シーア派の武装勢力が首都を制圧した隣国イエメンを空爆し軍事介入に踏み切った。空爆は2日連続で行われ、サウジを中心にアラブ首長国連邦、カタール、クウェート、バーレーン、ヨルダンの湾岸4カ国とスーダンン、モロッコも参加。エジプトやパキスタンも軍事作戦に参加する意向を示している。いずれもスンニ派系の国々だ。
駐米サウジ大使は、外部勢力からイエメンを守るためとしている。外部勢力とはイランのことだ。イランの支援を受けた武装勢力「フーシ」は、先月、シーア派と対立するスンニ派のハディ大統領らを首都から追い出し、イエメン全土の制圧を目指している。サウジは国境を接するイエメンでシーア派の勢力が拡大すれば、国内のシーア派の動きが活発化するのではにかと恐れている。さらに、イエメンがシーア派の支配下に置かれると、サウジはイランとイエメンというシーア派系の国に挟まれることになる。
こうした危機感からか、サウジは「現時点では地上戦の計画はない」としているものの、地上部隊を含め15万人が作戦に参加するとしている。
これに対してイラン政府は、イエメンへの侵略はテロと過激思想の拡大以外の結果をもたらさず、地域全体の情勢を不安定化させる、と今回の空爆を批判した。
・「イスラムの世界戦略〜コーランと剣―1400年の拡大の歴史」宮田律/毎日新聞社‘12年の第四章から抜粋。
イランを構成するペルシャ人は、7〜8世紀の、支配層であるアラブ人によってさまざまな差別を受けた。この反発が、支配層の宗教であるスンニ派とは違うシーア派を信奉する契機となった。アラブ人が異端と考えるシーア派を信仰することは、アラブ人からみれば、イスラムに対する「反逆」と見なされたとしても不思議ではなかった。こうしてペルシャとアラブの民族対立は中東世界に根付くことになる。
異民族国家のイランは、近隣のアラブ諸国から常に脅威として見られ、湾岸諸国から真の同盟国と見なされることは従来ほとんどありえないことであった。
レバノンのシーア派はすでに7世紀にイスラムがスンニ派、シーア派に分裂した当初から存在していた。82年にベイルートでアマルとは別のシーア派組織が設立。ヒズボラ(神の党)である。イランの強い影響をうけ、「レバノンにおけるイランの大黒柱」を辞任している。
イラン以外ではイラク、バーレーン、アゼルバイジャンでシーア派は国内最大の宗派となっている。その他シーア派信仰が根付いているのがイエメン。
サウジのシーア派は全人口の10%。東岸の都市カティーフの郊外にあるアウワーミーヤーはシーア派住民が多数を占める寒村だが、この村のシーア派は特に王政に対する反感が強い。シーア派の反体制運動のなかには「アラビア半島の革命機構」という組織まであり、サウジにおける革命を目指している。
- イエメン空爆 中東地域対立で緊張〜イランが強く反発し、イラクも懸念/nhk 仁王像 2015/3/30 20:17:22
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