http://www.asyura2.com/15/senkyo198/msg/863.html
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内閣総理大臣でありながら、政治的スキャンダルを報じられると体調不良を言い訳にして遁走するような国会議員としてさえ欠格の安倍晋三氏が再び自民党総裁→内閣総理大臣に就いた経緯を理解しないまま現在の日本政治を語っても始まらないと思っている。
安倍晋三氏は、野田政権に愛想をつかした中国の要望を受けつつ、米国の指示である日朝国交正常化を達成する政治的任務を果たすため、12年秋に自民党総裁に選出され総選挙を経て内閣総理大臣に指名された。
安倍晋三氏は、日朝国交正常化という否応なく火中の栗を拾う外交を進めなければならない“政治的傷”を背負っている。
※参照投稿
「[衆議院解散劇の裏を読む]米国も絡む日中関係に規定され動いてきた日本の12年後半政局」(http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/769.html)
「茶番劇!?石原氏は、息子も出馬した総裁選での安倍勝利を予め知っていた可能性:無視されたままの党首討論会「石原重要証言」」
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/780.html
「首相「犯罪者扱い」に激高 社民・吉田氏の脱税疑惑質問に:あの所信表明直後の遁走に絡む脱税疑惑で説明責任を果たさず逆ギレ」
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/887.html
安倍首相は、従米のもと、日中関係の改善と朝鮮半島の統一に向けた重要ステップである日朝国交正常化を果たすという保守愛国派の怒りを買うような“リベラルな”外交政策を円滑に推進するため、逆の“右派保守強硬派”を演じているのである。
現在の「従軍慰安婦」問題は、06年からの第一次政権時代に安倍首相自身が“蒸し返した”ことに由来する。
村山政権が絶妙なバランスで解決を図った「従軍慰安婦」問題に対し、見直すだの間違いだの筋違いの批判言動を繰り返し、韓国にとどまらず世界で対日批判の火を再燃させた。
(何度か書いてきたが、第一次政権時代の「従軍慰安婦」問題に関する安倍首相の言動は、朝鮮半島の統一を中国の後ろ盾で進めるため、韓国を中国寄りにする米国の指示を受けた策謀だと思っている。それは奏功し、韓国は国民世論の反対を受けることなく“親中”政策に舵を切った。このような意味で、すでに「従軍慰安婦」問題を利用する必要はなくなっており、今回の日韓折衝はその後始末である)
これまで安倍首相に対するコア支持層であったいわゆる右派保守派も、“読解力”に欠けるため、「河野談話」をそのまま引用しただけ07年の「従軍慰安婦」問題に関する内閣答弁書を「河野談話」を否定した画期的なものと“錯覚”した。
今回の日韓合意は、政府が基金に対し財政支出することから、村山政権の「従軍慰安婦」問題解決策より“後退”したものと言える。
安倍首相は、自らが「従軍慰安婦」問題を再燃させることで、「河野談話」を見直すどころか、「講和談話」を基礎とした解決策より日本にとって“不利な”解決策を落としどころにするしかなかったのである。
個人的には、歴史的(過去の)出来事とそれに対する現在の評価は“異次元”の問題と考えているので、徹底的に現在の価値観に即して問題の解決にあたるべきだと思っている。
(嫌なことだし、先の大戦を進めた国策を非難するとしても、軍と政府が協力して進めた国策民営の「慰安所」を“当時の価値観”で非難する気はまったくない)
ということで、中途半端な政府の責任(道義的)論を持ち出すより、女性の人権を重視する価値観を全面的に打ち出した理由付けで“謝罪”と“賠償”を行い、「従軍慰安婦」問題にすっきり終止符を打ったほうがよかったと考えている。
それは、それまでほとんどの国で認められていなかった女性参政権が戦後世界で広く普及していった経緯と照らし合わせれば理解しやすいと思う。
(韓国政府も、国民の不満を完全に押さえつけることはできないとしても、これまでのような言動は控えるだろう。日本の主要メディアは揃って安倍サポーターなので、安倍首相の“軟弱外交”も、ほどなく議論の対象から外れるだろう)
※参照投稿
「民主・松原氏 「河野談話の検証を」:河野談話が旧日本軍による強制連行を認めているかのような言動は売国行為」
http://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/890.html
「奇妙な発言でさらに日本を貶める橋下代表:「従軍慰安婦」の問題点は売春ではない:米国一部や仏独英豪など売春合法」
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/795.html
「安倍首相が「従軍慰安婦」問題でブッシュ大統領に謝罪したのは訪米首脳会談ではなく“秘密電話会談”」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/911.html
「「戦後レジームからの脱却」を叫ぶ安倍氏こそ、日本を「戦後レジーム」に縛りつけたままにしている張本人」
http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/475.html
「軍の慰安所について調査する気はないとケツをまくる安倍内閣:慰安所を設置した「海軍主計中尉中曽根康弘」を知らぬと」
http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/782.html
「橋下氏の問題は米国文化の認識欠如ではなくポン引き言動:「従軍慰安婦」ではなく「軍内慰安婦」制度を活用している米国」
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/737.html
「今日の橋下氏の主張は小利口な子どもやジコチュウのもの:「従軍慰安所」は「原発」と同じで“国策民営”施設」
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/706.html
「Xyzxyzさんへ:石原氏や橋下氏が標的にしている「河野談話」のどこが問題なのですか?」
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/870.html
「国益損なう「河野談話」見直し:“愛国保守”のふりをして現在そして将来の日本人に害を及ぼす日本維新の代表たち」
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/862.html
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慰安婦問題合意に「失望」 保守層、ネットで首相に反発
朝日新聞デジタル 12月31日(木)0時18分配信
「期待していただけに失望です」「これ以上は安倍政権を支持しません」。日韓両国が慰安婦問題で合意した28日午後以降、安倍晋三首相のフェイスブックのコメント欄には、支持者らによる嘆きや憤りの書き込みが相次いだ。ツイッターでも、安倍政権の姿勢を疑問視する保守層らの投稿がリツイートを伸ばした。
保守派の評論家古谷経衡(つねひら)さんは、ネット上の保守層は今回の合意に反発する反応が多いと感じたといい、「安倍首相を『嫌韓のスター』にまつりあげてきたネット保守にとって、慰安婦問題では一切の妥協を許さない強行姿勢を期待していた。それだけに、裏切られたという思いだろう」と指摘する。
だが「批判は一時的なもの」とみる。これまで尖閣諸島への公務員常駐検討など安倍政権の方針が実現しなくても支持はぶれず、現状では強硬姿勢の受け皿になるような主要政党もないとして、今後の選挙への影響は少ないと予想する。
ソーシャルメディアに詳しいジャーナリストの津田大介さんは、「旧日本軍の関与」という文言をめぐって賛否が割れていると分析する。「河野談話のときに言及された強制の言葉が消え、慰安婦問題の強制性に反発していた層は『前進』と評価している。一方、慰安婦問題がなかったと主張する層は、軍の関与を認めたことを『妥協』と捉えている。あいまいかつ中道的な妥結策だからこそ、ネットでの意見も割れているのだろう」とみる。(渡辺洋介、吉浜織恵)
朝日新聞社
最終更新:12月31日(木)8時36分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151231-00000001-asahi-soci
- 日韓が慰安婦問題で合意 日本は歴史問題を避けては通れない あっしら 2015/12/31 12:24:22
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